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詩集「棘」

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gloomy spring



穏やかな陽射し 春の香り
世界が色づく季節
なのに…僕だけは色褪せて…

野の草花は綻び始め
生の喜びを紡ぎ出す
目映いはずの景色はいつからか…
とても淋しく思うものに…

gloomy spring 翳りゆく
未来さえも虚しいままに…
彷徨うように独り気のまま
僕はきっと…根なし草…


ありふれた話 笑い話
こんな僕が恋をした
想い…届くことはないのに…

帷に掛かる星は囁く
諦めるなんて出来るのかい?
胸を締め付けるような想い
とても愛しく…捨てられない…

gloomy spring 夢も見ず
有明けの月は儚げに…
叶わぬ恋に身を焦がしても
去りゆく人生(トキ)は…幻で…


傷つくように恋をして…
「どうして」といつも問い掛けて…
答えなぞ解る由もなく…
瞳を閉じて…眠るだけ…

gloomy spring 届かずに
消えゆく想いは残るもの?
愁う心に溜め息一つ
零して空へ…目を向けた…

gloomy spring 翳りゆく
未来さえも虚しいままに…
彷徨うように独り気のまま
僕はきっと…根なし草…



 
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