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詩集「棘」

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Passacaglia



この想いはきっと重すぎて
いつか時の狭間へと沈み…

香る春…時に冬が舞い戻り
少しずつ移ろいゆく日常
途惑いに恋…夢のありしや?
問う声も虚し 夕の帳…

僅かな希望に縋ることは罪?
甘い言葉は悪魔の囁き
押し寄せる恋しさ…抗えず

どこまでも続く夕暮れの紅…
淋しさまでも塗り込めて
僕を何処かへと誘って…


淡き夢…日々に悩む現実は
坦々と蝕まれてゆくだけ
祈りし光…絶望の淵
伸ばした腕さえ 闇に呑まれ…

愛したからこそ知る人の孤独
求めたものは触れることもなく
夢幻の彼方へ…消えゆく

苦痛に歪んだ心の形
元に戻らず罅割れて
静かな狂気を繰り返し…


世界に見捨てられたような感覚…
いずれ訪れる終わりへと
僕の魂(ココロ)を誘うように…

この想いはきっと重すぎて
いつか時の狭間へと沈み…

君への恋慕(オモイ)…棄てられず…



 
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