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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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クロスバトル~相対する二つの黒~

 
前書き
二話目です 

 
「ハアッ!」
オルタの放った攻撃を、黒那はラスターオンブラで防ぐ。
防がれたオルタは軽く後ろに跳躍するも、黒那によって召喚されたオルタ、キメラ、ワイバーンエビルの三体が追い討ちの如く接近する。
(アマツ)、ソウルドラゴン!!」
オルタの声と同時に接近していた三体の前にソウルドラゴン、サムライドラゴン天がたち塞がる。
「ゴアアアアッ!!」
ソウルドラゴンの槍でキメラとワイバーンエビルが消滅し、
「むうっ!」
天の刀がオルタを押しとどめる。
「中々の仲間が居るのですね?」
黒那がラスターオンブラを構えて言う。
「悠長そうで良いな?此方は俺を消せなくて苦労なんだが」
オルタは黒那に言う。
実際、オルタの持つファントムホープ、黒獣の明星を含む武器能力はオルタに対しても有効で在るからだ。今は天が押さえているから良いものの、解き放たれたらオルタの攻撃手段を封じられているような物だ。
「では、これは如何かしら?」
黒那は言うと、カードを取り出す。そして、

「【夢幻召喚(インストール)】」

黒那は光を纏う。
「何だーーーーー!?」
手で覆い、光を遮るオルタ。そして光が無くなったとき、黒那の姿が変わっていた。
「その姿は……奴か!!」
オルタが警戒し、腰の黒獣の明星に手をかける。
黒那が身に纏っているのは他ならぬ【漆黒の勇者】ライトの持つコートと剣。剣はラスターオンブラを解し、召喚したのだろう。
「さて……死なないで下さい?」
途端、オルタの目の前に黒那が現れ、その二本の剣を振るう。
剣術に置いて最も避けにくいとされる、胴と脛を狙って。
「くっ」
オルタは敢えて避けず、即座に引き抜いた黒獣の明星を構え、その姿を変えさせる。
ギィン!!
金属音がなり響き、黒那の持つ二本の剣は、オルタの腕に装備される異質な棍によって防がれていた。
知る人ぞ知る、モンハンFシリーズの武器【穿龍棍】である。
「そんな……」
黒那は小さい声でそれを漏らす。
オルタにはそんな剣術の常識は通用しない。でなければ本体の方が狩人等と呼ばれていないからだ。
「はっ、剣術の弱点はよく知ってるかんな、あめぇんだよ!!」
穿龍棍で弾き飛ばすと、オルタはすぐにソウルドラゴン、天をカードに戻し、ジークフリードを黒那に突撃させる。
「っ……!邪魔!!」
黒那はジークフリードを切り裂き、二の次にオルタを突き刺そうとする。
しかし、それは上手く防がれ、後ろに下がる。
「何年ぶりかねぇ、こんな派手な戦いは……」
コキコキと首を鳴らすオルタに対し、黒那は剣を構え直す。
「ではもう少し殺りましょうか!!」
またも瞬間移動で背後を取った黒那は、その剣を首と腕に振るう。
「ハァアアアッ!!」
叫びと共にその剣を振るう黒那。だが、

「【極炎の防壁】」

オルタの何げもないその一言で、黒那は炎と共に吹き飛ばされた。
彼がまさに纏っている赤い鱗は、嘗てある星の、狩人を名指す集団たちの王、その一体の力である。
名を、【ガイアール・カイザー】。
「くっ……」
黒那と共に吹き飛ばされたオルタのコピーは消え失せ、黒那の元へと戻っていた。
「さて……と。まだやるかい?灰になるけど」
オルタは警告のつもりでその言葉を発した。オルタの性格上、これ以上は攻撃するのが忍びない程のダメージを黒那は受けている。お陰でかなり肌が露出している。
しかし、黒那はオルタのカードを取ると、それを口にした。

「【夢幻召喚】」

再度インストールを使用した黒那の姿は、黒きコートを身に纏ったオルタだった。
「これで、最後です!!」
更に、黒那オルタのポーチからカードを二枚抜く。
「インストール、アルトリア、ガヴェイン!」
本来、オルタの疑似聖杯でしか不能の英霊との融合。疑似聖杯を持たない黒那は、インストールでそれを可能とした。
手にはエクスカリバーとガラディーン。王と太陽の騎士の剣を握っている。
「成る程そう来たか……!」
オルタは不思議と笑みが溢れる。これ程の相手と戦うのが楽しくてしょうがないと言う顔だ。
「良いだろう、ならば此方も相応の物で相手をしよう!!」
そして、右腕の義手を掲げ、叫ぶ。
「疑似星霊・聖杯起動、我が元へと来たれ、英傑(つわもの)よーーーーー!!」
そして、それは現れる。
その身に宿したるは太古の英雄王【ギルガメッシュ】、父に裏切られし騎士【モードレッド】。
二つの力が、一つの体に呼び出された。
手にはモードレッドの象徴たるクラレントが握られている。しかし、肝心のギルガメッシュの剣が無い。
「面白い組み合わせです」
黒那は構えて言う。ガラディーンは空に投げ、エクスカリバーは上段に構える。
「まぁなぁ。この組み合わせは別に最強って訳じゃねぇけどな。それ相応の組み合わせって奴さ。では、王律鍵バヴ=イルを使う!」
オルタもクラレントを構え、左手でバヴ=イルを解してエアを持つ。
四振りの剣には、既に魔力が回されている。この上ない、魔力が。
魔力の集約の仕方は両者共に同様。
しかし、黒那の剣は二振り共に対軍宝具。オルタは片や対界宝具、片や対軍宝具である。
勝敗は、如何に魔力を集約出来るかに掛けられた。
「この剣は太陽の写し身。もう一振りの星の聖剣……!」
「頭を垂れろ、王の前ぞ!座して見るが良い!」
そして、遂に放たれる。

「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラディーン)!約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

「天地かい離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!我が麗しき父への反逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!」

光と太陽、開闢と稲妻が、一点でぶつかり会う。
大地が、天がボロボロに壊れる。対界宝具のエヌマ・エリシュがあるせいか、その崩壊は尋常ではない。もって後二十秒かそこら。
「ハァアアアアアアアアアッ!!!」
黒那が二つの剣に魔力を籠める。
「ちっ……」
オルタが憎しげな舌打ちをする。
瞬間。

場は崩壊し、黒那とオルタは部屋から追い出された。
















「ガフッ……」
追い出された先は、元のSAO。オルタは能力を停止させると、吐血した。
「あっはは……流石に無理だなーあれは……」
オルタの二本の剣は、途中で出力が落ちていた。魔力供給が不安定になったからだ。故に、あの時黒那の剣は、確かにオルタに届いた。
「くっそぉ………」
大の字になって転がったオルタは、清々しい笑顔で天を見た。
「黒那……って言ったか。あの少女はスゲェ」
息を吐くと、最後にこう呟いた。

「また、殺れるときがあるといいなぁ……」 
 

 
後書き
結果、黒那さんの勝利です。
オルタ「イヤー参った参った。つぇえなー」
オルタの能力丸写し+基本スペック高いからね、見る限り。
オルタ「マジで!?そりゃ紙一重で負けるわ」
あー、設定上オルタはステータス本体の1/2位だもんね。サーヴァント化して数値出すか?
オルタ「サーヴァントでも結局能力頼みだからな、もう」
だよなー。お前弱体化してるもんな、ステータスが。能力チートでも。ステータスが馬鹿なんだ。
オルタ「本体が雷な人と比べるな」
本体が雷な人www確かにそうだけどwwww
まぁ、これでクロスバトルは……刹那さんとゼロ戦だけかな?ぶっちゃけスペックだけを両者見れば若干刹那さんが強い。能力を見ればゼロかな。まぁ、刹那さんの能力もゼロに追随するだけの能力が在るからいい勝負しそうだがねぇ……書き手の問題か!
オルタ「今更www」
ダマレ。
ではまた次回お会いしましょうー。
オルタ「しーゆーねくすとあげいん。楽しみにしてろよー」 
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