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『最低な女』

作者:零那
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『ミイラ』



陸や皆は、孝史と別れたことを喜んでくれた。
でも、陸との不倫関係を知ると、一変した。
友達関係なら全然良い。
でも、そういう関係になるのは賛成できないと...。
女タラシだから。
孝史の二の舞だと。

陸も皆に責められた。
また同じ様な思いをさすだけだと。
不倫を終わらす為に説得してた意味が無いと。
ミイラ取りがミイラになってどうするんだと...。

陸は、未桜だけだと言ってくれた。
孝史と同じ様な事にはならないと。
皆は、陸が本気だと解り、しぶしぶ納得した。
未桜は、励まされた。
皆、陸を信用していなかった。

『泣かされたら言っておいで!』
『絶対泣くでー』
『浮気なんか当たり前やけんな、こいつ』
『ホンマこいつでええん?俺んがええで(笑)』
『1ヶ月もつかもたんかって感じかなぁ...泣く日は近いよ』

大丈夫、泣かん。
たかが失恋ごときで。
最終的に嫌いになるパターン多いからスッパリ断ち切れる。
こんなん言うのも嫌やけど、どうせ陸とだって終わる。
終わるまで、少し逃げ場が出来るだけ。
解ってる、永遠に続く関係なんか有り得んって。
特に男女の関係で永遠なんか在ると信じてる人なんか居らんやろ。

結局、はじまってしまえば終わりを迎えるって事。


 
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