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ラブライブ!~μ’s feat.me~

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Aパート
  LIVE10 メイド喫茶へようこそ!

俺とことりの間に一波乱あって、無事退院した俺達。花陽からオープンキャンパスのおかげで廃校は検討されたという報告と、穂乃果から部室が拡張されたという報告がされた。
「いやー、これで一安心だよ。」
穂乃果が安心しているところに
「まだ油断できないわよ。まだ、検討されるっていうだけなんだから。」
自称KKEが現れた。穂乃果に油断するなという絵里を見て、目が潤んでいる奴がいた。
「良かったです。やっと、常識がある人が入ってくれました。」ウルウル
「おい、俺達男子は常識人だろ…」
殺しをやってる時点で常識どころか道徳に反しているけどな。
「それじゃあ、凛達が常識無いような感じだにゃ。」
「まぁ、何でもええやん。早く練習始めへん?」
俺はついつい凛と希のある部分を見比べてしまう。凛は細くて小さい、希はちょい太くて大きい。前々から薄々思っていたが、
「「「目の錯覚って怖い……」」」
あ、白夜と獅子神も同じことを考えてたみたい。
「3人とも口には気を付けた方がええで?」ゴゴゴゴゴ
あの温和な希から修羅のようなオーラが立ち上る。笑顔の裏に殺気以上の怖いものは見つからないよ……
「あのー、今日も練習抜けるね。」
「ことり、どうしたのですか?」
「今日もちょっと用事があって……それじゃあ‼」
そう言ってことりは全力で走っていった。
「最近、抜ける事が多いよね。」
「なぜか避けられてる気がします。」
「刹那君への罪悪感とかを感じてるのかしら?」
「それは無いだろ。いっつも普通に話してるし。」
「まぁ、練習せえへん?」
希の言葉に穂乃果が二つ返事をし、屋上に行き練習を始める。それから一時間経ち、休憩に入った穂乃果達はPCを見て驚愕の顔を見せていた。
「見て‼また順位上がってるよ‼絵里先輩が入ったことで女性ファンも増えたみたい。」
「たしかにスタイル良いし、顔小さいし脚長いし。」
「ちょっと、やめてよ/// 」
たしかに絵里はスタイルが良いな。後ろに居るあの人とは違って。
「何よ‼」
あれ、あの人俺の心の声が聞こえるのかな?なんて思っていたら穂乃果達が視線を向けていた。
「でも、絵里ちは可愛いところもあるんやで。この前なんて玩具のチョコを食べそうになったりしてたし。」
「ちょ、希…」
思ったけど、どこが賢いんだ?玩具のチョコなんて見分けがつくだろ。
「ほら、これがその画像。」
希が見せてきたものは超丁寧に精密に作られたチョコの食品サンプルだった。前言撤回。これじゃ、見分けがつかん。
「よーし、この調子でどんどん上がっていくぞー‼」
「そうもいかないわよ。上に行けば行くほどファンの数が多くなっていくわ。どちらかと言うとここからが勝負よ。」
真姫が穂乃果に諭すように教える。その通り、真姫の言っていることは正しい。
「そうよ。それにやらなきゃいけない事があるわ。」
にこにそう言われて全員が首を傾げる。
なんと、にこに連れてこられたのはアキバのど真ん中だった。しかも、全員の変装付きで。
「にこ先輩、これ暑いんですけど。」
穂乃果が言う。
「我慢しなさい。有名になればなるほどこういうのは大事になってくるんだから。」
「でも、これじゃ逆に怪しまれるわよ。」
絵里が言う。これでにこvsその他が完成してしまった。
「見てみて‼たくさんのアイドルグッズがあるよ‼」
キャラが変わってしまった花陽が凛と共に変装を脱ぎ捨て目の前のアイドルグッズ専門店に行く。その声と共に皆も変装を脱ぎ捨て、店内に入って行った。
「見てみて‼これ、かよちんに似てるにゃ。」
凛がさっきから持って頬を擦り付けているのは花陽の画像が印刷された缶バッジだった。
「おい、それ、本物の花陽だろ。」
「「「えっ、えええええええええ⁉」」」
μ’s全員が口を揃えて驚く。気づいて無かったんかい。
「じゃあ、これは海未ちゃん?」
「これは穂乃果でしょうか?」
「へー、私たちのグッズが売られているのね。」
「ちょっと、私にも見せなさいよ‼」
チビのにこ先輩が嘆いた。にこ先輩を他所にグッズを見てみると殆どの商品が売れていた。意外だ……希や絵里先輩はともかく貧乳の凛やにこ先輩のも売れているなんて……あぁ、あれか?『真のエロは巨乳だけにあらず』ってやつか?
「あれ?これって……」
なにやら穂乃果があるものを見つけたらしい。お、これは……
『あの、ここに私の生写真があるって聞いたんですけど……あれは回収してください!あれは見せちゃダメなんです!』
お、噂をすれば何とやら。当の本人がやって来たみたいだ。
「こ、ことりちゃん?」
なぜかメイド服を着たことりが店の前に居た。穂乃果の声にビクッと反応しながらこちらを向いてきて、
「コトリ?ホワッツ?ドーナタデースカ?」
「ことりちゃんだよね?」
来たぁああ‼知られたくない人からの冷静を纏った強烈なカウンター‼
「チガイマース!ソレデワ、ゴキゲンヨォーヨキニハカラエミナノシュー……サラバッ」
「ま、待ってー‼」
「外人さんだったのかにゃ……」
「違うに決まってんだろ。」
俺も追いかけようとしたが凛への突っ込みをしてしまったせいで見失ってしまった。穂乃果と海未がことりを追い続けて10分後、なぜか希から『ことりちゃん確保』というメールが届いた。

「「「メイド喫茶でバイト⁉」」」
「うん……」
「でも、何で?」
「私は海未ちゃんみたいに作詞出来ないし、絵里先輩みたいにダンス出来ないし……だから、自分を変えたくて……」
「けど、衣装作ってるじゃない。」
「ううん、それだけじゃダメなの……」
「というか、そこの3人も食べてないで話を聞きなさいよ。」
聞いてるよ、オムライス食いながら。
「それにしてもオムライス旨いな。」
「卵がふわとろでチキンライスも鶏肉がパサパサせず、ケチャップの味も強すぎない。本当に美味しいよ。」
「おかわり。」
「もうダメですね。あの3人を抜いて話しますか。」
「それであの写真は何なの?」
にこ先輩が強い口調でことりに質問する。
「あれは、ここのイベントの時に歌った時の写真だと思います。」
「そう……それにしても、まさか、ことりがアキバの伝説のメイドのミナリンスキー様だったとはね。」
「なぜ、隠していたのですか?」
「変わったことりを見てもらいたかったから……かな?」
あー、このチキンライス兼オムレツ、俗に言うオムライスが旨い。そんなことを思っていると穂乃果達は話し合いが終わったのか帰ろうとしていた。
「刹那、夜ご飯食べれるの?」
「愚問だな。食べれるに、ウプッ、決まってんだろ。」
「こりゃダメかな。」
穂乃果がはぁ、とため息をつく。見栄を張りました。申し訳ございません。
「じゃあねー、ことりちゃん。」
「うん!あ、あとお母さんには内緒にしといてね。」
「分かってるよー。」
このあと、皆はそれぞれ帰る方向に分かれて帰っていった。俺と一緒に帰ってる奴はことりを抜かしたいつもの5人と絵里である。
「皆、成長していくのね。」
「まさか、ことりちゃんがあんなことを思っていたなんて……」
「人は誰しも目標を持ち、裏で何かをやっているのですね。」
「ええ。じゃあ、私はこっちだから。また明日。」
「さようなら。」
「じゃあねー!」
一応、先輩なんだから敬語使えよ。一応。
「ねえ、海未ちゃん。海未ちゃんってことりちゃんと穂乃果のことをどういう風に思ってるの?」
「教えたら悔しいのでしゃべりません。」プイッ
「ひどいよー!」
「勿論、一生の友達でありライバルですよ。」
「えへへ、なんか照れちゃう。」
お前が振ったんだろ。
「なぁ、刹那。俺のことをどう思ってるんだ?」
不意に獅子神が聞いてきた。
「早く自然に淘汰されれば良いと思っている。」
「それは酷いんじゃないかな?」
「俺も刹那のことをそう思ってるぜ。」
このあと、数秒間の沈黙が訪れた。そして、互いの胸ぐらを掴み合い罵倒を浴びせ、最終的にはこうなった。
「んだと!殺るか!」
「上等だ、コルァ!」
「二人とも、」by穂乃果
「喧嘩ですか?」by海未
「イイエ、チガイマス。」by俺
「ケンカ、キライ」by獅子神
「やっぱり、こうなるんだね。」by白夜
光を失った目に睨まれると怖い。蛇に睨まれた蛙ってこんな風なのかな?










翌日












放課後……
「おかえりなさいませ、ご主人様!」byことり
「おかえりなさいませ、ご主人様!」by穂乃果
「お、おかえりなさいませ、ご、ご主人様…」by海未
「おかえりなさいませ、お嬢様。」by白夜
「おかえりなさいませ、お嬢様?」by語尾になぜか?を付けた獅子神
「おかえりなさいませ、お嬢様。」by俺
穂乃果と海未が参加するのは分かるが、なぜか俺達も参加することになった。
「これなら大丈夫だよ!」
「だいたい、『1日限定 執事が参ります』って何なんだよ!」
「そのままの意味だよ。」
クソ、冷静に答えて来やがって……こうなったらやるしかねえ!そんなことを思っているとドアが開かれた。
「応援しに来たにゃ!」
「こんにちは。」
「男子の皆に同情するで。」
同情するなら金をくれ。おっと、そんなことより冷静に接客しないとな。
「おかえりなさいませ、お嬢様。」
「ねえ、かよちん。刹那先輩がお嬢様だって。」
「お嬢様、どこの樹海がいいかお選び下さい。」
「じょ、冗談にゃ……」ガクガクブルブル
冷静に、冷静に。
「刹那君もやる気やな。なら、応援するで‼」
「あれ、皆も来てたんだ!」
「花陽様と希様はあの二人が案内します。凛お嬢様はお決めになりましたか?」
「あれ本気だったのかにゃ⁉」
俺はいつだって本気だ。
「凛、口は災いの元とも言います。これからは気を付けて下さいね。」バキッ
あれ?なんか俺の右腕が……
「分かったにゃ。これからは気を付けるにゃ。」
「刹那も分かりましたか?」
折れてるって!俺の右腕の肘関節が折れてるって‼
「この痛みから解放されたければこれからは気を付けると誓ってください、凛にキスをして。」
「「えええええええええ⁉」」
「何か?」バキッ ゴッ
「ぎゃぁあああああ!」
折って嵌めるな‼逆に痛いんだよ!
「分かったから‼まず話してくれ‼」
「り、凛は遠慮するにゃ……」
俺の指の感覚が無くなってきた。あ、ヤバいかも……
「そうですか……残念です。」
残念ですじゃねえよ‼
「クソ、もう手の感覚がねえ……」
動いてくれ‼動いてくれよ、俺の右腕‼これから、バイトが始まるから動いてくれ‼
「じゃあ、頑張ってね。」
凛はそう言うと希と花陽がいる方に駆けていった。
はー、死ぬかと思った。


翌日……
ことりが絵里に今回のアキバでの路上ライブを任されて、いよいよ作詞に入ろうとしていた。俺達男子と穂乃果と海未はことりの作詞を盗み聞きしている。
「フ~ワフワシタモノカワイイナッ、ハイッ! アトハ マカロンタックサンナラベタラ~♪カラフル~デ シーアーワーセー♪ルンルンルンランラララ…… ヤッパリムリダヨォォォォォ!! ホノカチャァァァン…」
あれって詞だよね?俳句とかそんなのじゃないよね?
「だいぶ苦戦しているようですね。」
苦戦どころじゃねえよ……え?俺に作詞してみろって?ムリムリ、だってこんな句を詠んだときがあるんだぜ。
『鳴かぬなら 鳴かして殺せ ホトトギス』
これを詠んだときの周りの反応が悲しいんだぜ。シーンってなるから。学校とかで使ってみてよ。多分、冷たい目でしか見られないから。
「ま、何とかなんだろ……って穂乃果⁉」
穂乃果はなんと、ことりの元に行っていたのだ。今、穂乃果も手伝うって聞こえたぞ⁉仕方ねえなぁ……
「退散!」by男子勢
「どこへ行く気なのですか?」ガシッ
俺達の行動は惜しくも読まれていた。

穂乃果とことり、海未に混ざって俺達も手伝いをし、1週間後、ライブが始まった。それも大成功に終わりμ’sの成長を促した。

挿入歌《ワンダーゾーン》 
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