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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1215話

 火星の息吹作戦のフェイズ2。それはマーズゼロの中に突入し、まだハイヴの中に残っているBETAを倒して数を減らしていくというものだ。
 当然ニヴルヘイム以外の全てでマーズゼロに侵入する訳にもいかないので、ある程度の戦力は地上に残す事になる。
 具体的には、ネギま世界から派遣された魔法使い。尚、これにはフェイトやエヴァ、茶々丸といったシャドウミラーのメンバーも含む。
 それと崇継と恭子、それぞれの護衛、A-01部隊といった戦術機部隊。
 戦闘に酔っていない修羅神が何機か。
 それと、メギロート、シャドウといった機体の半分程と、イルメヤ全機。
 メギロートやシャドウを半分も残すのは、数は少なくなったけど未だにマーズゼロからは延々とBETAが出て来続けている為だ。
 そっちの押さえは必要だろう。
 イルメヤが全機地上に残るのは、機動力の問題だ。
 後はまずないと思うけど、ここまでの戦闘でダメージを受けた機体がある場合は、その機体。
 これだけ残しておけば問題ないだろうということで、それ以外の機体はそれぞれ近くにあるゲートからハイヴの中に突入していく。
 他の機体が近くにあるゲートからハイヴ内部に侵入している中で、ニーズヘッグの姿はマーズゼロへと直接空を飛んで向かっていた。
 当然ニーズヘッグの下には無数のBETAが存在しているので、行きがけの駄賃とばかりにランツェ・カノーネや腹部拡散ビーム砲、エナジーウィングの刃状のエネルギーによる掃射といった行為を行い、BETAを殲滅しながらハイヴへと向かう。
 ニーズヘッグが通った後の地上では色々な意味で物凄い事になっていたが、修羅や戦闘をしている魔法使いには特に異常はない筈だ。
 そんな風に思っていると、不意にBETAの群れ……それも最前線になっている場所から随分と奥まった場所に突然巨大な雷が姿を現す。
 火星で雷? と不思議に思いつつも、ヒュドラの先端についているビーム砲を連射しながら、その雷が現れた方を映像モニタに映し出す。
 そこに映し出されているのは中年の男。
 身体が細く、どこか不健康そうにも見える。
 掛けている眼鏡と、その体格で誰なのかがすぐに分かった。
 近衛詠春。
 ネギま世界での英雄、紅き翼のメンバーの1人であり、近衛このかの父親だ。
 ……そして関西呪術協会の長でもある。
 参加しているのは知ってたけど、まさか単独で敵の奥深くまで突っ込んで行くとは思わなかった。
 ちなみに、詠春は今回の作戦に参加する際、崇継や恭子、その護衛といった者達と微妙な空気を醸し出していた。
 まぁ、それは分からないでもない。近衛というのはネギま世界において日本の中でも尊い血筋らしいからな。マブラヴ世界の日本の五摂家の当主や当主候補としては接し方に困ったんだろう。
 もっとも詠春自身は入り婿で、近衛の血を引いている訳ではないのだが。
 世界によってはこういう風に色々と面倒な事態になるかもしれないというのは、前々からエザリアに指摘されてはいたんだけど。
 ともあれ、今回に限っては特にこれといった問題は起きなかったので、良しとしておいた方がいいだろう。

「ま、向こうは向こうで十分以上に力を見せているんだし、ストレス発散的な意味でも良かったんだろうな」

 詠春の場合はBETA程度を相手にしてもまず死ぬ事はないと判断して、エナジーウィングの刃状のエネルギーによる絨毯爆撃的な攻撃を行いながらハイヴの方へと近づいていく。
 そんな状況であっても、次々にゲートから姿を現すBETA。
 面倒臭いな。いっそフレイヤでも使うか? ……いや、ハイヴが崩落する可能性を考えると、ちょっとそんな真似は出来ない。
 相変わらず、BETAは質より量で攻めてくる。
 それでも対空戦闘という攻撃手段がない為、ただ一方的に攻撃されているだけだから、楽と言えば楽なんだよな。
 そんな風に思っていると、不意にこちらに向かって飛んでくる何かをT-LINKシステムが感じ取る。
 各種バリアがある以上はBETAの攻撃を食らっても全くダメージはないのだが、だからといってわざわざ当たるのも馬鹿らしいと、機体を斜めにする事でこちらに向かってくる攻撃を回避。
 素早いその一撃が何なのかを悟った瞬間、エナジーウィングの外側の部分で、ニーズヘッグの真横にある存在を切断する。
 飛んでいくのは、先端に鉤爪状の衝角が付いている先端部分。
 それが、空中を回転しながら吹き飛んでいき……やがて戦車級数匹を潰して地面へと落ちる。
 今のような武器を持っていて、空中を飛んでいるニーズヘッグへの攻撃手段を持っているBETA。
 それが何なのか、俺は知っている。
 BETAの中でも特に厄介な存在であり、母艦級が確認されるまではBETAの中でも最大の大きさを持っていた存在。

「要塞級、か」

 再びこちらに向かって飛んできた、鞭のような尾の一撃を回避してエナジーウィングで切断。
 BETAの最優先攻撃目標は、やっぱりニーズヘッグで間違いないらしい。
 光線級がいない以上、曲がりなりにも空中に対して攻撃出来るのは要塞級だけな訳だけど……マーズゼロから出撃してきた大量の要塞級は、その尾をニーズヘッグへと向かって放ってくる。
 尾の長さが有限である以上、上空に退避すれば全く問題なく回避出来るというのは間違いない。
 だが、そんな中で俺は敢えて要塞級の尾が届く範囲を飛ぶ。それも速度を落として、だ。
 すると当然要塞級の攻撃が俺の方へと集中する。
 機体を斜めにして尾の攻撃を回避しながら、エナジーウィングで振るわれた尾を切断していく。
 この尾はそれなりに速度がある為、もしかしたら命中する機体があるかもしれない。また先端には強力な酸を放つ事が出来るので、バリアのある機体はともかく、メギロートやイルメヤといった機体は要塞級を相手にすると不覚を取る可能性もある。
 ……まぁ、戦闘用のAIは優秀だから、それ程気にする事はないという可能性も高いんだが。
 それでも万が一という事もあるし、何よりこれからマーズゼロに突入するのだから腕鳴らしという意味も強い。
 そんな攻撃を回避しながら要塞級の尾を次々と切断していく。

「そもそも、そんなでかい機体……いや、図体でこのニーズヘッグの前に立つってのが間違いなんだよ!」

 ヒュドラから放たれるビーム砲が次々に要塞級を貫通し、その巨体が地面へと倒れ込む。
 全高60m、全長50m、全幅40mといった大きさの要塞級が地面に崩れ落ちるのだから、当然その周辺にいるBETAはプチプチと潰されていく。
 小型のBETAを含めると、下手をすれば100匹単位で潰されているんじゃないだろうか。
 これが、BETAが進軍する時は話が別だ。
 移動速度の差もあるが、前衛、中衛、後衛といった風に自然とBETAは分けられる事になるのだから。
 その時の後衛は、重光線級と要塞級。
 ただし、火星に光線級や重光線級の姿はないので、火星の場合は要塞級が崩れ落ちても他のBETAが被害を受ける事は殆どない。
 ……だが、今回は俺達が攻める側だ。
 BETAの方が俺達を迎撃する以上、どうしてもハイヴから出撃してくるのは足の速さ云々というのはあまり関係ない。
 正確にはハイヴ内を移動しているのだから、全く関係ないという訳ではないのだろう。
 だがそれでも、実際にこうして混ざって出撃してきている以上は要塞級が崩れ落ちる事によって押し潰され、ダメージを受けているBETAも多かった。
 そんな要塞級を半ば武器に近い存在として扱いながらも、マーズゼロへの距離を縮め……

「そろそろ突入するか」

 未だに延々とゲートから出て来ているBETAを見ながら、呟く。
 勿論その間にも地上へと向けた攻撃は行っているし、要塞級の攻撃も回避はし続けている。
 今でも全部で10匹を超える要塞級が、一心不乱にニーズヘッグへ向かって攻撃を仕掛けていた。
 その攻撃を回避しながら、ヒュドラのビーム砲を一斉射し、瞬く間に要塞級が沈んでいく。
 それを見ながら、ついでとばかりに放った拡散ビーム砲とエナジーウィングの刃状のエネルギーにより要塞級の側にいた他のBETAを纏めて仕留めていく。

「ファントム!」

 最後の置き土産という訳ではないが、ヒュドラから放たれたファントムが俺の進行方向にあるゲートの方へと向かう。
 そうしてBETAへとビーム砲やレーザー砲を撃ち、ビームソードやレーザーブレードで斬り裂きながら、ゲートからこちらに出てこようとしていたBETAを次々に仕留める。
 最終的にゲートの周辺にいるBETAが一掃されたのを、T-LINKシステムにより察知するとそのゲートの中へと突っ込んで行く。
 ゲートがあるのは地面であり、当然そこへと入る為にはニーズヘッグを地上近くまで下ろす必要がある。
 そうして地上へと向かえば、要塞級以外のBETAもニーズヘッグへと向かって攻撃が可能となり……要撃級が前足を振るい、戦車級が群がってこようとして、まだ生き残っていた要塞級が足の尖っている部分で突き刺さんと振り下ろす。

「甘いんだよ!」

 ニーズヘッグへと向けて無数に繰り出される攻撃の全てを回避し、礼代わりだとエナジーウィングで斬り裂いていく。
 同時に回避の軌道を取りながら、狙いやすい場所にいるBETAへと腹部拡散ビーム砲を放つ。
 まるで通り魔のような攻撃ではあったが、その攻撃によってこっちに攻撃してくる敵の動きは確実に鈍る。
 ゴールとなる場所だけは決まっているが、そのゴールでもあるゲートへと突入するまでの道筋は完全に自由だ。
 要撃級の前足による一撃を潜り抜けつつ背中のエナジーウィングでその前足を切断し、ヒュドラからビームサーベルを展開しながらT-LINKシステムにより敵へと片っ端から斬りつけていく。
 また、闘士級や戦車級はニーズヘッグが一番外側に展開しているEフィールドにぶつかって弾かれ、運の悪い個体になるとEフィールドと地面に挟まれて大根おろしの如く削り殺されていくのもいる。
 ニーズヘッグとニヴルヘイムはBETAの中でも最優先攻撃目標とされているのは、地球と変わらないのだろう。
 他の機体へと攻撃をするような様子は一切見せず、こっちに向かってくる。
 ……まぁ、ニーズヘッグがいるのがBETAの最奥部であるというのもその理由なんだろうが。
 ともあれ、そんな風にBETAを殺しまくって俺はようやくゲートの中へと突入する事に成功した。
 ゲートの中に入った瞬間、ファントムが戻ってきてヒュドラの中へと収納される。
 周囲の様子を映像モニタに映し出すが、そこにあるのは無数のBETAの残骸。
 ゲートに突入するまで、俺がファントムを使って仕留めていた奴等だ。
 おかげでゲート周辺には生き残っている敵が存在しないが、ゲートの奥の方からはこちらへと向かってくる気配がわんさか存在している。

「こちらアクセル・アルマー。マーズゼロの中に突入成功。フェイズ2の目的でもあるハイヴ内のBETAの数を減らす攻撃を開始する」

 火星の息吹作戦の中心でもあるニヴルヘイムへと通信を送り、ハイヴの通路であるドリフトを飛ぶ。
 勿論この報告は火星の息吹作戦を指揮しているコーネリアにも届いているだろう。
 このタイムロスってのは結構痛いので、コーネリアはニヴルヘイムにいて貰うのが最善ではあるんだけど……コーネリアの場合、普通にラピエサージュで敵を攻撃しながらでも指示を出せるんだよな。
 それに、コーネリアの操るラピエサージュはかなり強力な機体だ。
 実働班のリーダーを務めているというのは、伊達じゃない。
 だからこそ、若干のタイムロスを承知の上でコーネリアには最前線に立って貰っている。
 実際、ギアス世界にいる時もコーネリアは前線で戦いながら指揮を執っていたしな。
 また、前線に立っては危険だと言う者もいるのだが、コーネリアには護衛としてギルフォードがいる。
 ヴァルシオン改に乗っているギルフォードは、特機だなんだというのとは関係なく腕が立つ。
 そのギルフォードの戦いを見た上で、ギルフォードを抜いてコーネリアに攻撃をしようなんて思う奴がいれば、俺は寧ろそいつに対して尊敬の念を抱くだろう。
 最強の盾にして矛。……タスクじゃないが、ジガンスクード的な存在でもある訳だ。
 乗っている機体は多少違うけど……いや、技量の方も違うか。
 そんな事を考えながら、ドリフトを進んでいくと……やがて視線の先に、こちらへと向かってくる突撃級の姿が見える。

「お前達か。……死ね」

 短い一言と共に、T.T.キャノンのトリガーを引く。
 放たれたビームはドリフトを自由自在に動き回りながら飛んでいき、装甲殻をあっさりと貫く。
 同時にそのまま真横へと直角にビームが曲がり、貫いた先にいる突撃級の命を絶つ。

「ほら、どうした。お前達BETAの力を……俺に見せてみろ!」

 ヒュドラからのビーム砲を連射しながら叫び……BETAの群れへと向かって突っ込んで行く。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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