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ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
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63大公スィアチ

フィリアとヨツンヘイムで再会したリュウヤはフィリアの仲間と合流するために南に向かっていた。フィリアが参加していたレイドの状態を聞いたリュウヤはヨツンヘイムを脱出するために一番難易度の低い南から脱出すると考えていたからだ。
「リュウヤ!!この先の安全地帯に何人かプレイヤーがいる!!」
「了解!!」
安全地帯には何人かのプレイヤーがいた。数からしてフィリアの参加していたレイドに間違いないだろう。
「このレイドのリーダー、スメラギはいるか?」
「俺だ」
名乗り出たのはウンディーネの青年だ。武器は刀のようだ。
「少し話したいことがある」
リュウヤはそこにいるみんなにラグナロクのことを話す。ダンジョン内にいるときはメッセージが届かないため全員ラグナロクについて全く知らなかったようだ。
「話は分かったちょうど俺達もここを脱出するつもりだったんだ。ラグナロク、俺達も参戦しよう」
「ああ、とりあえず北に移動しようここから安全に脱出するために必要な手順がいくつかあるからな」

リュウヤ達は脱出するために北に向かっていた。リュウヤの話した手順はそれは北にある邪神の駐屯所にいる大公スィアチを倒して北のダンジョンから脱出すると言うものだ。
「もうすぐ着くぞ!!」
着いた場所は漫画などで見るテントなどを建てた集落のようになっていた。大きさは全て巨人サイズだが少し前まで誰かいたような痕跡がある。一番奥にある少し豪華なテントに入ると一人の大男がいた。
『上の妖精どもが疲れきったところを襲撃し黄金のリンゴを頂くつもりたったが・・どこから計画が漏れてたのだ?』
「ヨツンヘイムにいるNPCから近々大規模遠征があるって聞いたからなまさかと思って来てみたらあんたがいたって訳だ」
『ならばここで貴様らを消し去れば計画は地上には伝わらぬと言うこもか』
NPCは与えられた言語モジュール、つまりはい、いいえ等の特定の言葉やそれに近いおう、やめとくと言った言葉しか受け付けない。しかし大公スィアチはリュウヤの言葉に反応すると右手に巨大な金槌を握った。それに合わせ4本のHPバーが現れる。
「行くぞ戦闘開始だ!!」
スメラギの合図で突撃するプレイヤー達、スィアチの金槌をタンクのプレイヤーが受けとめその横をリュウヤとフィリアが走り抜け脇から剣で攻撃する。そこを間髪いれず魔法で攻撃する。元々統括が取れていたレイドにALOトッププレイヤーのリュウヤが加わったことによりスィアチは手も足も出ずわずか一時間程で全てのHPを削られた。最もリュウヤと同等かそれ以上の作戦指揮能力の持ち主であるスメラギの作戦指揮の力が勝利に貢献していた。

スィアチを倒しすぐにヨツンヘイムを脱出したリュウヤ達。地上から落下しレイドと合流するまでに一時間、スィアチとの戦闘までに一時間、スィアチとの戦いに一時間、ヨツンヘイム脱出に二時間、計五時間もの時間戦線を離れていたリュウヤ。彼はまだ戦いが終盤戦に入っていることを知らない。 
 

 
後書き
ラグナロク最後の作戦
運命の死闘
そしてついに迎える決着の時ーー

次回よりメモリーソウル編最終章第5章スタート 
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