| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン handle a system

作者:ハマT
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

62トレジャーハンター

2024年9月30日

「私が最前線に?」
とある酒場で橙色の髪をした女性と黒髪のプレイヤーが話していた。
「うん君結構レベル高いんだし潜っちゃったら?」
二人は知り合いではなく少し前67層の隠しダンジョンで出会い助けたお礼に酒場で奢ってもらっていた。
「無理だよ私なんて」
「そんなことないよフィリアちゃん強いし十分安全マージンとってるしそれに最前線なら攻略組がとってない宝をとれるかもよ」

攻略組がとってない宝と言う言葉につられた私は最前線、70層の迷宮区に向かった。この黒髪のプレイヤーーーアレグリアと一緒に向かったんだけど途中ではぐれちゃった。そんなとき私はあいつに出会った。

「ハァハァ・・」
迷宮区をフィリアはただひたすらに走っていた。その後ろからは巨大な牛男が追いかけてくる。アレグリアと迷宮区に来ていたフィリアはアレグリアとはぐれアレグリアを探していると運悪く牛男にタゲをとられてしまった。必死に応戦したがたった一撃でHPの8割近くを持っていかれたためやむを得ず撤退したがどこまで逃げても追いかけてくる。転移結晶を使おうにも何故か迷宮区ないでは使えない。
「誰か・・助けて・・」
その瞬間だった。突然ポリゴンが砕ける音がなった。それに続けてレベルアップを告げるファンファーレが鳴り響く。
「大丈夫か?」
振り返ると牛男の姿はなく白いコートを来たプレイヤーが立っていた。後ろ姿だけでも分かる。このプレイヤーはーー
「紅白の剣士・・リュウヤ・・・」
血盟騎士団のメインカラーである赤と白のコートをまとい敵を斬り倒す姿から呼ばれるリュウヤの呼び名。
「お前中層のプレイヤーか?」
「う、うん普段は中層でトレジャーハンターやってたんだけどレベルが高いから知り合いと最前線に・・・」
「知り合い?」
「うんアレグリアって名前なんだけど途中で・・」
「アレグリア?!」
アレグリアの名前を聞きリュウヤの顔が蒼白になる。
「アレグリアはラフコフのメンバーの一人だ」
「え?」
かつてアインクラッドに存在していた殺人ギルドラフィンコフィン、その殲滅作戦が行われたのはわずか半年ほど前だ。フィリアもその事は記憶に残っている。自分に親切にしてきたあの男がその一人である、つまりフィリアはMPKされかけたのだ。

その後私はリュウヤと一緒に迷宮区を抜け別れた。その日からいつかもっとレベルをあげて攻略組に入れるようにレべリングを続けた。でも攻略組に近いレベルになったときゲームはクリアされた。現実に帰ってから憧れだったリュウヤに会いたくていろんなVRMMOの情報を仕入れた。そんなときVRMMO関係のTVに一人のプレイヤーが映っていた。内容はGGOって言うゲームのなかで行われたBoBの大会の優勝者の話。とんでもない速さでフィールドをかけ優勝者したプレイヤー。名前もその戦闘スタイルも間違いなくリュウヤ本人のものだった。番組のなかでリュウヤはALOから友達に誘われてGGOをプレイしたといっていた。だから私はALOを始めた。いつかリュウヤに会うために・・・

2025年12月20日
「ハァハァ・・・」
フィリアはヨツンヘイムに邪神狩りのため来ていた。数十人のレイドで来ていたのだがはぐれてしまった。そしてそこを運悪く邪神に襲われている。襲う邪神の姿もいつかの牛男ににている。必死に逃げるフィリアの後ろで突然ポリゴンが砕ける音がなる。あのときと同じ状況。フィリアが振り返るとそこには一人のプレイヤーがいた。間違いない、姿は変わっているがフィリアが憧れた一人のプレイヤーだ。
「上手い具合に下にこいつがいて助かった・・・お前大丈夫か?」
「ありがとうリュウヤ」
一年ぶりに二人が再会した瞬間だった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧