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新オズの腹ペコタイガー

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第五幕その五

 そして最後にです、トロットと腹ペコタイガーのところにです。
 モジャボロが来てです、笑顔で言ってきました。
「今回の冒険はね」
「ええ、モジャボロさんがね」
「同行してくれるんだね」
「そうさせてもらうよ」
 その長いお髭の顔で言うのでした。
「宜しくね」
「はい、こちらこそ」
「お願いするよ」
 これが二人の返事でした。
 そして最後にです、恵梨香がです。
 トロットにです、こう言いました。
「私も」
「ええ、恵梨香もね」
「はい、お願いしていいですか?」
「勿論よ。私達のパーティーも決まったわね」
「メンバーが」
「そうですね、これで」
「五つのパーティー全部が決まったわね」
 にこりとして言うトロットでした。
「じゃあ早速出発ね」
「いつもはまとまって行くんだけれど」
 腹ペコタイガーはオズの国の冒険の話をしました。
「今回は違うね」
「ええ、パーティーごとに分かれてだから」
「特殊な冒険ね」
「そうなるね、こうした冒険も面白そうだね」
「ええ、じゃあ早速出発ね」
「そうしようと思っていたけれど」
 ここで、です。オズマが皆に言いました。
「もうお昼の時間だから」
「だからですね」
「お昼御飯を食べましょう」
 こう言ったのでした。
「それから出発しましょう」
「そうですか、それじゃあ」
 恵梨香がオズマに応えました。
「今からお昼御飯ですね」
「そうしましょう、さて何を食べようかしら」
「お外ですから」
 外だからだとです、恵梨香が出したメニューはといいますと。
「お握りどうですか?」
「出たね、恵梨香の大好物」
「お握りだね」
「恵梨香ってまずお握りなんだよね」
「特にお外だと一日一回ね」
 ジョージ達四人は恵梨香の今の言葉を聞いて応えました。
「まずはお握りだね」
「それを食べるんだね」
「おかずは色々あるけれど」
「それは絶対よね」
「だって美味しいから」 
 これが恵梨香の返事です。
「お握りはね」
「丸いか三角系のよね」
 トロットも応えます。
「それで海苔を巻いた」
「はい、御飯のままでもいいですけれど」
「恵梨香は本当にお握りが好きね」
 ジョージ達が言う様にです。
「何かとね」
「確かに大好きです」
 恵梨香も否定しません、自分がお握りが大好きだということを。
「これがあればっていう位」
「冒険の時もよく食べていて」
「それでお外ですから」
「だからなのね」
「今もと思ったんですが」
「サンドイッチよりもなのね」
「サンドッチも好きです」
 恵梨香にしてもです、ですがそれでもなのです。 
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