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がっこうぐらし!The world in confusion

作者:ウィング
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chapter16

歩き始めて何時間たったであろうか…

俺達は足跡を先の見えない通路を未だに歩いていた。

流石に疲れたりして休憩もしたがかなりの直線を歩いているはずだ

「一体どこまで続いてるんでしょう」

「刑務所と警察署の直線距離がどれくらいあるかは知らねえしな…アーク歩き始めて何時間たった?」

[大体半日が経過しております]

「マジかよ…」

半日歩いてるって冗談じゃねえ

「ってことはもう外は夜か…」

外のことを思いながら懐中電灯のライトで先を照らしながら進んでいくと漸く壁のような所にたどり着いた。

「行き止まり…ですか?」

「いや、これは漸く到着したみたいだ」

ライトを上の方を照らして見るとでかい門が聳え立っていた。

「…電機通ってませんね」

「あいつらがいってた回線が切断してるせいだろさてと、下がっていてくれ…その門をぶち破る」

そういってアークを構えて圭も危ないと思って後ろに下がる

下がったのを確認してから俺は門を破壊にかかる。

「デス…ブリンガー!」

暗黒の斬撃が門へと飛んでいき門に大穴を開けることに成功する。

「さてと、入るぞ」

そういった俺に圭ははいと頷きながら後をついてきて中に入ると、ライトが点滅を繰り返しているがついており一応電気は通っている

「行こう、もしかしたら追撃してくる局員もいるかもしれない」

といったものの、追撃してこないことを祈りながら先ずは近場の部屋にはいることにした。

「っ!?」

部屋の前に立つと向こう側からもう馴れてしまった異臭がすることに気が付く。

「……奴等は…3体…いやもっといるな…圭…銃のセーフティ…解除したか?」

「はい」

圭も大体はわかったのかベレッタを手に持ってセーフティを解除し頷く。

準備ができたことで俺達は部屋の中に入ると中にいたものを見て驚愕する。

中は鉄格子が並び立つ牢屋のような所で沢山の奴等が鉄格子を押し続けていた。

「これって…」

圭はこの惨劇をみて口を押さえながらもその光景を見ている。

「実験室か…恐らくバイオウイルスの」

俺でさえこの光景に吐き気を覚えるぐらいだ。

「どう…しますか?」

「ここを出よう…証拠品はなさそうだし…それに少しでも居たくない」

そういって部屋から出て少し歩いてからその場で立ち止まる。

「恐らく、受刑者の人たちだろう…」

「つまり、実験台だったって訳ですか?」

「多分な…なら在るかもな」

ここがウイルス開発場所ならあって普通だ。

「何がですか?」

「ワクチンだよ…それと試作品のウイルスも…恐らく管理局の目的もそれだったんだろう」

「…なるほど…確かにありうることですね」

もしかしたらそれ以上のものもあるかもしれないがな…

「恐らくそう言ったものは厳重に保管されているはずだ…それらしい場所にいこう」

圭もそれに頷き拠点の探索を再開することにした。

「此処か」

探索を開始してから数十分が経過してそれらしき保管室を発見することができた。

中に入ると薬や他にも非常食等と中はそれなりに充実した整備が施されている。

「その上頑丈な壁とドア…此処はシェルターの役割あるみたいだな」

備えあれば憂いなしと言うし…越したことはないな。

「雄也先輩!来てください!」

圭はなにか見つけたのか声をあげて俺を呼び圭のもとへと駆け寄る。

「なにか見つかったのか?」

「あの、この薬ってもしかしたら…」

そういって圭は見つけたものを見せると…どうやら俺達が探していたお目当ての物で間違いはないようだ。

「初期感染者用のワクチン…」

数も6つと他にも同じ箱がたくさんある。

「一応一人ずつ2つほど持っていこう」

ワクチンをバックにしまい管理局の情報を集めるために他の部屋に向かい辿り着いた所はここの中枢と思われる動力室にやってきた。

「あの中央に聳え立ってるものなんでしょうか…」

「多分、ここの動力源だろう…しかもまだ動いてる」

仕組みは自動で動かせる物のようだが本来なら何人かが異常がないか確認するようのコントロールパネルも幾つか設定されている。

「あそこから情報が引き出せるかも」

そういってコントロールパネルに近づいていく

「残念だけどそうはいかないな…暗黒騎士」

その途上、この部屋の壁で反響したあいつの声が俺達の耳に届く。

「っ!!その声は!姿を表せ!」

この声に反応した俺は声の本人が出るように叫ぶ。

すると俺達の目の前に奴が突如として現れた。

「やあ、こんな形だが会うのは大体一年ぶりになるね…ユウヤ・ツキミヤ3等空尉」

その姿、独房に入っていたからか痩せ細っているがその姿を見て奴の名前を叫んだ。

「ドクターウェル!」

姿を表した敵に俺は睨み付けるのであった。

 
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