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作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第3話『眼魂騒動!』

 
前書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダースペクター:『仮面ライダーゴースト』に登場。10年前に眼魔の世界に跳ばされた深海マコトが、妹のカノンを眼魔眼魂から解放する為に戦う。
仮面ライダーグレイブ:『劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場。ジョーカーの亜種が世界の支配者になる為に人間に擬態し、その際に変身していた。
仮面ライダーコーカサス:『劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』に登場。ハイパークロックアップを使い、相手が変身する瞬間に倒す為、黄金の死神と呼ばれ、倒した相手には、青い薔薇を送る。 

 
雅達はダークライダーを倒して一段落つく。
「さて、みんなを呼んだのは、仮面ライダーの歴史を語ることでも、僕の力の説明でも無い。君達に渡したい物があったからだ。」
雅の態度が急に変わり、真面目な表情になる。
「まずは一衣さん。」
雅は一衣を指名する。
「私にですか?」
「君には、残月・真の変身用のゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードだ。これで一衣さんは、残月・真に変身することが出来る。戦況を考えて、臨機応変に戦ってくれ。次に清衣さん。」
「私に?」
「ああ。君にはこの、ファイズブラスターを授けよう。今までの戦い方は大体把握しているが、ブラスターフォームに変身しない理由はファイズブラスターを持っていないからだろう?」
「ええ。」
「これを使うといい。これで戦術が一気に広がる。」
「ありがとう。受け取るわ。」
清衣は無表情ながらも喜んでいるようだ。
「次は、華代さん。」
「私に?私には、インフィニティリングもあるわ。」
「ああ。だからこの、フィニッシュストライクウィザードリングを渡そう。効果は解るはずだ。」
「ええ、もちろん解っているわ。ありがとう。」
「次に、遊月。」
「なんで、私だけ呼び捨てなんだよ!」
「まあ良いだろ。とりあえず、遊月に渡すのは、このマッハドライバーに収録されている音声を元に制作した、カットービ、ユックーリ、トオサーンのシグナルバイクだ。」
「こんなもの、出して大丈夫なんですか?」
「大丈夫。ネタバレ投稿サイトでは有名だし、僕のサイトでも、毎年の仮面ライダーのベルトの隠し音声の一覧は公表しているよ。」
「そういう問題じゃ無い気が─」
「それから、こっちは些細なプレゼントだが、このシフトデッドヒートもプレゼントしよう。」
「あ、あ、ありがとうございます!」
遊月は緊張しながら礼を言う。
「最後にるう子さん、君に渡すものは、この平成15ライダーロックシードと、昭和15ライダーロックシード。更に、ドライブロックシードだ。状況的に、るう子には半ダークライダー化が起きて来ている。すぐに昭和15ライダーロックシードを使うといい。」
「ありがとうございます。」
「遅れてすみません!ありがとうございます!」
るう子が礼を言うのに合わせて一衣も礼を言う。
「それから、ここからが本題なんだが─」
"ピ~ンポーン"
雅が話そうとした瞬間に誰かがチャイムを鳴らす。
「どちら様でしょうか?」
雅が問うと、
「貴様、眼魂を持っているだろう。それをこちらに渡せ。」
謎の青年はそう言う。
「新手の勧誘ですか?」
「惚けるな!」
謎の青年はドアを開け、雅の部屋に勝手に入る。
「あの、どちら様ですか?周りへの迷惑と言うものが─」
「そんなことはどうでもいい!お前の持っている眼魂を全てこちらに渡せ!」
「そう言われても、無いものは無いですよ。」
「嘘を言うな。貴様から眼魂の反応が出ている。これ以上は力ずくで行くぞ!」
謎の青年、深海マコトはそう言うと、ゴーストドライバーを出現させる。
「やばいな。誰かバトルフィールドを開いてくれ!」
「解ったわ。変身!」
雅の言葉にユキが反応し、異空間を作り出す。

鏡面世界ミラーワールド
「お前は俺の邪魔をする気だな。ならば容赦はしない!」
マコトはスペクターの眼魂のスイッチを押し、ゴーストドライバーに落とすようにセットし、ゴーストドライバーのカバーを閉じる。
{ア~イ!バッチリミロー!バッチリミロー!}
「変身!」
{カイガン!スペクター!♪レディゴー!覚悟!ド!キ!ド!キ!ゴースト!♪}
マコトはスペクターに変身する。そして雅に殴りかかる。雅はあっさり回避し背負い投げをしようとするが、スペクターは自身の武器のガンガンハンドで雅を叩き、回避する。
「待って下さい!なんでただの人を攻撃するんですか!」
るう子がスペクターを説得しようとするが、
「言ったはずだ。俺は眼魂を手に入れるためならば、どんなこともするし、容赦もしないと!」
スペクター構わず雅を攻撃しようとする。
「なるほど、仕方ないな。少し付き合ってやるよ。」
雅はゴーストドライバーを出現させ、企画段階ゴースト眼魂をセットし、ゴースト企画段階魂に変身。ハンドル剣を持ってスペクターに向かう。
「やはり眼魂を持っていたか。それを渡してもらう!」
「その前に、何故眼魂を求める?理由によっては僕の持っている眼魂を譲らないわけでも無い!」
「うるさい!そんな言葉を誰が信じるか!?」
「信じる信じないはお前の勝手だ!だが、それに無関係の人を巻き込むな!僕は知っている!お前みたいな、自分の勝手な望みの所為で、住む世界も、愛する家族も全て失った奴を!」
「何を言う!俺はそいつみたいにはならない!どうせ貴様には、兄弟がいないから、そんなことが言えるのだろう!」
「兄弟か。いたさ!弟と妹がな!だが、僕がある願いを持った所為で、僕は弟と殺し合いを行うことになり、妹は弟によって殺された!」
「ならば、妹を生き返らせることが出来るとしたら、お前はどうする!?」
「もし、出来たとしても、僕はそんなことはしない!」
《ドリフトカイテーン!》
ゴースト企画段階魂はハンドル剣のハンドルを回転させ、ドリフトスラッシュをスペクターに放つ。
「じゃあ何故、お前は眼魂を持つ。」
「持っているんじゃ無い!管理しているだけだ!」
{ダイカイガン!クロスファイヤー!スカルマン!ホッパーキング!オメガドライブ!}
「ならば、妹の為に、俺に渡せ!」
{ダイカイガン!スペクター!オメガドライブ!}
スペクターのオメガドライブとゴーストのライダーキックがぶつかり合う。
「グッ!」
スペクターは攻撃に耐えきれず、落下し変身が解除される。
「妹の為、か。間違っちゃいるが、悪くは無い。ほれ。」
雅はマコトの前にフーディーニの眼魂を投げ落とす。
「何のつもりだ!」
「それは僕が個人的に手に入れた物だ。お前にやろう。どう使うかはお前次第だ。」
「礼は言わんぞ。」
「端から言われる気も無い。」
雅がそう言うと、
「まったく、君らしく無いね。やれ、グレイブ、コーカサス。」
眼魔の世界の青年、アランが現れ、グレイブとコーカサスを呼ぶ。
「何の真似だ!」
「親友が困っているんだ。だから、ウリスって子からダークライダーを貰って君の援護に来たけど、手遅れだったってわけだ。今日はここらへんで去ろう。」
「言われるまでも無い!」
マコトとアランは去って行く。
「みんな、グレイブ達は任せた。流石に、こっちも長くは戦っていられない!」
「分かりました!早速、使わせていただきます!変身!」
〈1号!〉
遊月達は変身する。るう子は昭和15ライダーロックシードの1号を開錠する。
〈ロック オン!ソイヤッ!1号アームズ!技の1号!レッツゴー!〉
るう子は一瞬、鎧武・闇に変身するが、1号アームズによって、風の力を全身に受け、イナゴが吹き飛び鎧武に戻り、1号アームズを装着する。
「これは予想外だが、散りゆく者に、死の薔薇を。」
コーカサスは薔薇を投げ、こちらに向かうが、
「こっちも、さっきもらった力、使うか!」
《シグナルバイク!シグナルコウカン!ユックーリ!イマスグ!ユックーリ!》
マッハはシグナルユックーリを使い、コーカサスの速度が鈍重になる。
「今がチャンスだ!」
〈ソイヤッ!1号スカッシュ!〉
《ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!》
鎧武のライダーキックとマッハのキックマッハーがコーカサスに決まり、コーカサスは爆発する。
「仕方がない!こうなれば!」
グレイブは一度本来の姿であるアルビノジョーカーに変身し、
[vanity]
ヴァニティにカードをジョーカーラウザーにスキャンし、邪神フォーティーンに変身する。
「こうなれば、貴様らなど、塵も同然!」
フォーティーンは叫ぶが、
「それはどうかしら?」
[complete.]
「ここからが、ショータイムよ!」
<チョーイイネ!フィニッシュストライク!サイコー!>
ファイズはブラスターフォームに、ウィザードでインフィニティドラゴンゴールドに変身し、空を舞う。
「食らいなさい。」
[exceed charge.]
ファイズブラスターフォームはファイズブラスターから必殺技のフォトンバスターをフォーティーンの四本の腕に当て、腕を破壊する。
「これで終わりよ!」
<チョーイイネ!キックストライク!サイコー!>
ウィザードはフォーティーンの頭部にまで飛び、キックストライクを発動。右足にウィザードラゴンの頭部かが出現し、ウィザードはドリルキックのインフィニティストライクエンドをフォーティーンの頭部目掛けて放ち、フォーティーンは爆発する。全員が変身解除したことによって、異空間は崩壊する。
「さて、僕が言いたかった本題は、僕がこの世界にいる間は、ここを第二の拠点として使ってくれ。」
雅は唐突に、そんなことを言う。
「本当ですか!?ありがとうございます。雅さん。」
るう子がそう言うと、
「ねえるう子、ここまで親しいんだし、そろそろオヤジさんでいいんじゃない?」
遊月がそう言う。
「でも、オヤジさんって失礼じゃない?」
「いや、問題ないよ。しかし、つい20年前は世界の為に戦うぞって言っていた僕がもうオヤジさんポジションか。時の流れは速いな。」
雅は、過去を懐かしんでいた。
to be continued
次回予告
にせドライブが現れたという情報を聴き、捜査に出る遊月。彼女はそこで機械生命体000と出会う。次回『どうしてロイミュードが復活したのか』 
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