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無能騎士の英雄譚

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九話

 
前書き
誘いと珠雫の記憶 

 
「ねぇシン?」

「なんだ?」

ゲーム(モンハン、しかも"才能投影(センストレース)"で武器を脳内コピーしながら)をやっている神に話し掛けるステラ

「今度珠雫たちと映画みにいくことになったんだけど、一緒に行かない?」

「? 珠雫と仲良くなったのか?」

ステラの言葉にそう聞く神

実は珠雫は昔から人見知りが激しく、余り友達を作らないからである……

「えぇ、螺旋丸の特訓とかで仲良くなったのよ」

そう応えるステラ

「それで、シンも来ない?って話なんだけど」

「別に良いよ? メンバーは?」

「私と珠雫と、そのルームメイトの有栖院 凪って人がくるみたい」

「良いよ、俺も久しぶりに映画見たいし……お、ディノさん(ディノバルド)尻尾頂きます!」

返事しながらテンションが上がる神だった

●○●○

話題を変えるが、黒鉄珠雫には好きな人がいる

自分のひとつ上の兄、黒鉄一輝の親友である同い年の天地神である

珠雫は最初は兄の親友として兄と同じくらいに神を接していた……

だが、其に変化が訪れたのは、四年前、一輝が家出した時である

家の者、其も本家の人間がいなくなったというのに探しもしないのを見て、珠雫は始めて一輝が置かれていた状況を知り、自信の無知と無恥に打ちのめされた……

しかし、それ以上に驚きを隠せない事が起きたのである……

それは、


唯一、兄を助けようとした曾祖父、"黒鉄龍馬"が右腕を失う程の大怪我をおったのである……

自分と同い年の……






天地神に……

 
 

 
後書き
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