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ドリトル先生の水族館

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第十二幕その一

                 第十二幕  学説として
 先生は再びダイオウグソクムシさんのところに来ました、するとグソクムシさんは先生に対して言って来ました。
「来ると思っていた」
「そうだったんだね」
「先生は学者だ」
「学者だからまた来たってことかな」
「そうだ」
 だからだというのです。
「真の学者なら興味を持ったならだ」
「もう一度来て、だね」
「再び調べるからだ」
 そうしたものだからというのです。
「先生は再び来ると思っていた」
「そういうことだったんだね」
「そして実際に来た」
 先生が、というのです。
「俺の予想通りだ」
「そういうことだね」
「それでだが」
「うん、また君のところに来た理由はね」
「もう一度だな」
「君を調べたくて来たんだ」
「そうだな、では調べてくれ」
 構わないとです、グソクムシさんは先生にクールな口調で答えました。
「今からな」
「それじゃあね、そうさせてもらうよ」
「それでどうして調べる」
「君を観察してね」
 そしてというのです。
「それから係員さんの人からもお話を効いてね」
「そうしてか」
「飼育日記も読んでね」
「徹底的に調べるか」
「そうさせてもらうよ」
「やはり先生は真の学者だな」 
 そこまで聞いてです、グソクムシさんは言葉で頷いてみせました。
「徹底している」
「真かな」
「そう思う、ではな」
「うん、これからね」
 先生はグソクムシさんに応えてでした、そのうえで。
「調べさせてもらうよ」
「そうしてくれ」
 グソクムシさんもいいと返してです。
 先生はグソクムシさんをじっと観察しはじめました、そして。
 動物の皆もです、先生に言いました。
「それじゃあね」
「僕達もグソクムシさん観るよ」
「そうしてね」
「皆で観てね」
「先生のお手伝いさせてもらうよ」
「悪いね、いつも」
 先生もこう応えてでした、皆にお礼を言います。
「学問のことでも手伝ってくれて有り難う」
「好きでやってるからね」
「僕達はね」
「だから気にしないで」
「僕達が好きでやってることだから」
「先生はね」
 こう言ってでした、皆はそれぞれです。
 その目でグソクムシさんを観るのでした、そして先生もグソクムシさんをじっくりと観察しながら色々とメモを取ってです。
 そのうえで、です。係員の人にもお話を聞きました。
「ダイオウグソクムシのことですが」
「はい、彼のことですね」
「色々と聞かせてもらいますか?」
 こう係員の人にお願いしたのです。
「出来れば飼育日記も読みたいですが」
「どうぞ。それに」
「それに?」
「私の知っていることならです」
 初老の係員の人は先生に笑顔で言うのでした。 
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