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SAO~脇役(?)の異世界日誌~

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第十七話 閃光と決闘!?

 
前書き
どうも、ゆっくり雪です。
まずは大幅に更新がおくれて申し訳ありません。
だけどモンハンクロスが楽しかったんです。 

 

 ~第七十五層 コロシアムみたいなところ~

 「なぁアスナ、」

 「なんでしょう?」
 
 「どうしてこうなった。」
 
 「私に聞かないで下さいよ·····。」

 「えぇ~······。」

 どうも、ジョーだ。
 俺は今第七十五層にあるコロシアムみたいなところの中心にいる。
 周りの観客席には観客がぎっしり。ワーワーと歓声を飛ばしている。
 何故かというと、今から俺とアスナが決闘(デュエル)をするからだ。
 kobの副団長、"閃光"といえばアインクラッド屈指の実力者として超有名人だ。
 それを考慮すればこの盛況ぶりも頷ける。

 対する俺はなんの特色も無い一般プレイヤーだ。

 チケット(?)売り場にも「閃光vs一般プレイヤー」と書かれていた。

 ·······ておいちょっと待てや。
 何だよ一般プレイヤーって!?いや確かに一般プレイヤーだけど!
 もっとましなのねぇのかよ!?キリトとヒースクリフの方は「聖騎士vs二刀流」とか
 書かれてたのに!

 とまぁ愚痴はこの辺にして何故こうなったのかを説明しよう。
 時はキリトとヒースクリフのデュエルが決まった直後に遡る··················。

 ~回想~

 --------------------------------------------------------------------------------------------------

 まぁまずの話の後メイとヒースクリフは「風」とkobの合併について、
 会議を再開した。

 だがメイは他のギルドといさかいを起こしたくないと主張、ヒースクリフはそのことは
 なんとかするから、来てほしい、とまぁつまりはずっと平行線だったわけだ。

 そこでヒースクリフはとある提案をした。
 それはキリトとの話と同じくデュエルで決めないか、という提案だった。

 メイは結構腕で語るタイプなので、二つ返事で了承。

 kobからはアスナが出ることになり、俺はメイとアスナがデュエルすると思っていた、

 だがそうは問屋が卸さなかった。なんとメイはデュエルに俺を出すと言ったのだ。

 これには驚いた。正直言うと俺よりメイの方が強い、確かにアスナの攻撃は速い。
 だがメイならそんなのものともせずに押しきると考えていたので尚更だ。

 それをメイに伝えたところ色々と理由をならびたてられ、半ば強引に決められた。
 メイの理由を聞いて要約すると、つまりは面倒くさいということだ。本人はそんなことおくびにも
 出さないが。

 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 ~回想終わり~

 「········まぁ任された以上負ける気なんかさらさら無いがな!」

 「言いますね!これでも私はメリーさんに鍛えられたんですよ?」 

 「ほう?俺はそのメリーの横っ腹を蹴り飛ばした男なんだがな。」

 「女の人に向かって何てことしてるんですか?」

 「いやぁあの時は仕方なかったからな。ま、その話はまた今度な。」

 「そうですね··········。」

 アスナの顔が戦闘時のそれに変わる。
 ······さて俺もそろそろスイッチ入れますか·········。


 10

 俺とアスナはそれぞれ愛剣"青空"と"ランベントライト"を腰の鞘から引き抜く。
 
 9

 「今回は旋棍じゃ無いんですね?」

 8

 7

 「女性を殴るのは性に会わないんでな。」

 6

5

 「斬るのは良いんですか············。」

 「そこは突っ込むな····················。」

 4

 3

 アスナがいつもの様にレイピアを構える。

 2

 1

 俺もいつもの切っ先を斜め45度に傾けた構えを取る。

 0-------------------

 ヒュンッ!

 「ッ!っと!」

 アスナはカウントが0になった瞬間一瞬で距離を詰めてキリトですら視認不可能なリニアー
 を俺の首を狙い放ってきた。

 だが見えないとは言えこれは予想出来たので、首を最小限動かし、かわす。
 アスナの突きの速度は脅威的だが、細剣故に弱点もある。
 それは攻撃範囲の狭さ。細剣はその名の通り限り無く細く作られている。その為攻撃範囲が文字通り
 "点"なのだ。つまり、いくら見えなかろうが、その"点"から外れてしまえば当たらない。
 まぁそれにもそれ相応の速さが必要だが。今回は俺の鍛え上げたAGIとアスナの攻撃箇所を予測していた
 からこそ為せた技だ。アスナのこのだから一撃できめにくると思っていた。

 「セイッ!」

 ザシュッ!

 俺は四連撃ソードスキル"バーチカル·アーク"を放つ。
 だが短い技後硬直から解放されたアスナが後ろに飛んだためクリーンヒットには至らなかった。

 やむを得ずソードスキルを解除、少しの技後硬直が課された。

 「ハァッ!」

 当然その隙をアスナが見逃す筈もなく、足が地面に着いた直後俺へ向かって踏み出した。

 だが-----------

 「!?」

 --------アスナの動きはそこでとまることとなった。

 「作戦成功ッ!」

 アスナの足には狩猟に使われるような形状をした罠。
 デュエルが始まる直前にアスナに気づかれないようこっそりと仕掛けておいた。

 「ッ!はッ!」

 バキィッ!

 アスナが罠を破壊すると同時に俺は技後硬直から解放された。
 そして全速力で間合いを詰め、片手剣単発突進ソードスキル"ソニックリープ"を放つ。

 正直あの罠でアスナの動きを止められるとは全く思っていなかったが、まさかこんな早く破壊されるとも
 思っていなかった。相変わらずアスナの対応力と判断力には舌を巻かされるぜ。

 「ハアァッ!」

 「オオオオオオッ!」

 俺のソニックリープがアスナに届く直前に、アスナはリニアーのモーションをとっており、神速の突き
 と俺の突きが交錯した。

 ------------------------------------------------------------------------------------------------------/-------------
 
 「相変わらず速いですねっ!」

 ビュッ!

 「よく言うぜ、っと!」

 キィン!

 アスナの突きを剣の腹で横に剃らし、反撃の逆袈裟斬りを放つ。
 だが対するアスナは体を反らすことで楽々回避。少し距離を取った。

 あれから五分が経過した。

 その間、俺たちはスピード型ならではの超高機動戦闘を演じていた。
 それというのも、アスナが俺より劣っているとは思えない速さを見せつけてのが原因だ。

 俺も体術、投剣、罠、ワイヤー、フェイントなどを織り交ぜて応戦するが、
 投剣は叩き落とされるわ罠は見破られるわフェイントは見切られるわで、ジリ貧状態になっていた。

 だがそれはアスナも同じこと。

 数値上アインクラッド最速である俺にはあの神速のリニアー意外はそこまで脅威ではない。
 そのおかげもあり、俺達のHPはいまだ8割。

 アスナも俺も別段疲れてはいない。見てる方の目は疲れるだろうが。

 そういえばこのデュエルはメリーやコウも観戦しているのだろうか。
 もしきているのなら尚更負ける訳にはいかないな。負けたらメリーにしばかれるしな。
 
 「ハッ!」

 バシュッ! 

 アスナはまたもや一瞬で距離を詰め、今度はリニアーではなく、細剣上位八連撃ソードスキル"スタースプラッシュ"を
 放ってきた。
 
 「ッ!うおっ!」

 チッ!キィンっ!カァン!

 不意の事だったのでかわしきれずに最初の一撃が肩を掠めた。
 だが二、三撃目はガードに成功。

 「おおおおおおおっ!」

 ガキィン!キンっ!カァンッ!ガキン!キャインっ!

 残りの五連撃は片手剣五連撃ソードスキル"ブレイドダンス"で相殺。
 次いでに最後の攻撃を武器弾き(パリィ)した。

 剣を弾かれたことにより、アスナの体制は崩れる。
 ブレイドダンスの技後硬直はかなり短いのでアスナが体勢を立て直す前に技後硬直が終わった。

 「オオラァッ!」

 ヒュンッ!

 技後硬直が解けた瞬間モーションを起こし、片手剣重単発突進ソードスキル"ヴォーパル·ストライク"を全力で放つ。

 最大限に加速したヴォーパル·ストライクがアスナに迫る------------------

 「ッ!!」

  ガキィン

 -----------が、俺の愛剣"青空"はアスナが咄嗟に放った体術蹴り技スキル"弦月"によって弾き飛ばされた。
 いつの間に習得したのか、アスナは体術スキルを身に付けていた。

 ノックバックで後退する俺の体。そして後方宙返りで着地したアスナは地面に足がつくやいなや
 俺に向かって走る。

 このまま攻撃を喰らえば確実に俺の負けだ。
 だがこのジョセフ、ただで殺られるつもりはない!俺はコートのポケットから取り出したとあるアイテムを
 アスナに向かって投げつけた。

 「?え?」

 俺が投げつけたのは爆弾。
 これは、第六十三層に現れるモンスター、<リザードマン·ボマー>のドロップアイテムだ。
 纏まった数を用意するのにかなりの手間がかかったが、苦労に見合う性能があるので妥協する。
 このアイテムは、この剣の世界では珍しい遠距離攻撃手段の一つ、そしてとてつもない威力の広範囲
 殲滅が可能な特殊武器だ。

 「え?え?」

 それを投げつけられたアスナは状況が飲み込めないらしく、パニックになっていた。
 アスナでもこんなことになるんだな。珍しいモン見たぜ。

 「じゃあなッ!」

 ダダダダダダダダダ····

 俺は巻き込まれては堪らないので、全速力で逃げた。
 その三秒後背後で爆発音が響いた。そして俺の頭上にwinnerの文字が表示された。

 「おーいアスナ~。大丈夫か?」

 「ケホッケホッケホッ·····。あ、大丈夫です。」

 爆煙の中に呼び掛けると、煙にむせながらアスナが現れた。

 「ところでジョーさん。」

 「何?」

 「威力強すぎないですか?」

 「·····それは俺も思ったんだがな。」

 この後メリー達と合流し、キリトとヒースクリフのデュエルを観戦した。
 勝者はヒースクリフ。決め手は二刀流十六連撃スターバースト·ストリームを防いだ後の斬撃だった。

 この結果から、「風」とkobの合併の話は無かったことに、キリトはkobに入団することになった。
 いつも真っ黒な格好をしているキリトにあの白い制服が似合うとは思わんが、まぁアスナもいるし、上手くやっていけるだろう。

 今度白い制服着たキリトを冷やかしにでも行くかな。

 その日はめちゃくちゃ疲れていたので、その後直ぐにかえって寝た。









 その時俺は忘れていた。俺が"閃光"を倒すと言うある種の偉業を成し遂げていたと云うことに。


 ←to be continude.....


 
  

 
  
 

 
後書き
はい!今回はアスナvsジョーとなりました!
少し無理やり感ありましたが気にしないでください。

今回ジョー君はアスナにギリギリで勝利しましたが、ジョー君が本気で殺りに行ったら、
キリトやヒースクリフ、メリーレベルでないと、1分も持ちません。
それほど手段を選ばず殺りに行きます。

今回苦戦した理由は目的が殺す、ではなく、倒す、だったからです。 
自分が弱いことを自負しているジョー君ですが、そもそも比べる相手の強さが
おかしいので、客観的に見ればジョー君も相当な実力者なのです。 
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