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花祭り

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第三章

 朝食を食べた、その時に水を飲むと。
 ファナもルチアーナもだ、頭を抱えて言った。
「効くわね」
「ええ、やっぱりお水が一番よね」
「二日酔いにはいいわ」
「一番醒めるわね」
 頭に水分がいくからだ。
「これが一番いいわね」
「さっきは飲むのを止めたけれど」
「ここはお水飲んで」
「二日酔い解消ね」
「あっ、何でしたら」
 ツアーの正式なガイドが二人に言って来た。
「お風呂どうですか?」
「宿のですか」
「お風呂ですか」
「はい、ここはお水が豊富なので」
「お風呂もですか」
「入っていいんですか」
「どうぞ」
 こううhたりに言うのだった。
「これから」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
 こうしてだった、二人は朝食の後でだ。
 風呂にも入ってだ、それで二日酔いを完全に解消した。
 二人が風呂から出た時にだ、ガイドさんは二人だけでなくツアーの参加者全員に言った。
「ではこれからです」
「はい、お祭りですね」
「お祭りに参加ですね」
「今からはじまりますので」
 だからだというのだ。
「これから皆さんで参加しましょう」
「はい、じゃあ」
「今からお願いします」
「何か凄いお祭りらしいですが」
「これから」
「お酒もご馳走も用意されています」
 村の方でというのだ。
「食べ放題、飲み放題ですよ」
「それはいいですね」
「地元のお料理をどれだけ食べてもいいんですか」
「そして飲んでもいい」
「そうなんですね」
「ワインもあります」 
 この酒もというのだ。
「肉もお野菜も、それでお祭りは夜まで続いて」
「つまり夜まで楽しめる」
「そうしたお祭りですね」
「飲んで食べて」
「そして騒いで」
「そうです、では行きましょう」
 その祭りにだ、こう言ってだった。
 ガイドさんはツアー客達を祭りに案内した、その中には当然ながらファナとルチアーナもいた。そしてだった。88
 村に出た、すると。
 村の人達がそれぞれ着飾ってテーブルを出してだった。
 そこに多くの料理や酒を置いていた、そうしてツアー客達に言って来た。
「ようこそ、今からです」
「お祭りがはじまりますよ」
「これから真夜中までです」
「賑やかにやりますから」
「楽しんで下さい」
「飲んで食べて騒いで」
 こう言ってだ、そのうえで。
 ツアー客達を迎えてだ、彼等も交えて。
 地元の楽器を奏で踊りはじめた、その踊りは。
 アルゼンチンのものと違っていた、賑やかだがそれでいて素朴な感じのする音楽を聴いてだ。ファナはルチアーナに言った。
「クリスチーナとウーゴの」
「あの夫婦の音楽みたいでしょ」
「ええ、何かね」
「これがこの辺りの音楽なのよ」
「ペルーの」
 ファナは国の名前を出した。 
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