| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

学園祭のライオンハート
  各神話の神々との挨拶×サーゼクスらからのサプライズ

アグレアスドーム会場の横にある高層高級ホテルに移動し、豪華絢爛な造りとなっているがここのホテルスポンサーは蒼い翼となっている。その証拠に6対12枚の銀翼がシンボルマークとしてあるが、悪魔になってから高級な場所ばかり足を運んでいたアーシアらだった。

上級悪魔グレモリーの眷属だし、広いロビーに埃一つないフロアに天井には堂々とシャンデリアを設置されている。社長秘書である朱璃さんと護衛者バラキエルを先頭に連れられて、グレモリー専用ルームまで案内される。すると通信機をはめたアザゼルが静かに言う。

『一ちゃん、今どこにいる?』

「アガレス領にあるアグレアスにいるが・・・・なるほど、俺に会わせる神でもいるのか」

『そう言う事さ。通路の向こう側から如何にも神ですよという集団らがいるからな』

「ならば行かせてもらうが、こちらの護衛者はヴァーリだからな。トレミーはこのまま待機・・・・と言う訳で行くぞヴァーリ『了解』」

俺は艦長席から立ち上がってから空間切断により、アザゼルがいるポイントまで空間移動した。試合は夜だし、開始時間まで時間に余裕がある。俺とヴァーリが来たので、アザゼルは指を差すと予想通りいたわ。コイツらにとっちゃ不穏な雰囲気と肌にピリピリ感という冷たいオーラを放つ集団で、顔が見えない程なフードを被り足元すら見えない長いローブを着込んでいた。

「いきなりコイツらとはな。雰囲気が不気味であるが、俺にとっては何も変哲もないオーラだが懐かしさを感じる」

「ま、その通りでな。骸骨で司祭の服を着ているとなるとアイツしかいねえだろうよ、一ちゃんから歩んで行けば問題ないはずさ」

そう言う事なので俺から行ってみるが、骸骨集団の中央に司祭服を着て頭部に司祭が被る帽子と手には杖を携えていた。俺が出現した事で周辺にいた死神共は驚愕していたが、中央にいる奴だけはビビらずに挨拶するが、目玉の無い眼光は実に不気味だ。

《これはこれは、創造神黒鐵様ではないか。そして堕天使の総督》

「確かお前はオリュンポスの神だったか?」

声が口から発せられていたが、どこから言葉を飛ばしているのだろう?とリアス達はそう思ったが、俺を見て挨拶をする骸骨。

《その通りでございますが我の名はハーデス。冥府におりますギリシア三大神の一柱で、死を司る神でございます。本日は創造神黒鐵様がゲームをするとお聞きしましたので、死神(グリムリッパー)を引き連れて上に上がって参りました。『グリムリッパーと言うのは要するに死神か?』その通りでございますが、最近上では何かと騒がしいのでね。噂に聞く創造神黒鐵様率いる黒神眷属のゲーム、とても楽しみにしております》

「冥界下層・・・・地獄の底やら冥府に住む死を司る神ハーデスまでもが俺とのゲームを観戦するとは。確か悪魔と堕天使を何より嫌っていたと聞いているが?それとゲームに関しては、まあ楽しみにしておけや」

《本来ならコウモリとカラスを嫌う我ではありますが、全てを創ったとされる神とのゲームを観戦しない神はいないと思います。そろそろ行かせてもらいますので、これにて失礼させて頂きます》

そう言ってから行ってしまったハーデス、流石各勢力のトップでも言おうか。アザゼルは骸骨ジジイで、ギリシャ側の中ではハーデスだけが勢力間の協定に否定何だとよ。俺はいつも通りの接し方をしたのか、やり取りをしている中でハーデスを囲む死神集団が殺意を放つが俺の殺気にて中和となってくれたようだ。ヴァーリとグレモリー眷属は額の汗を拭っていたけど緊張でもしたのか?

「流石一ちゃんだな、動揺無しとは恐れ入るがコイツらは張り詰めたものを解いたようだな」

「まあな。まさかここで冥府の神と会うとは、この先またどこかの神と遭遇しそうだな。それも(俺が創っていない容姿の神ばかりだと思う)」

最後の方は、小声で言ったからアザゼル達は疑問符を浮かべていた。すると皆にも聞こえるようにして話し掛けてくる二天龍。

『まあ俺ら二天龍が地獄の底で暴れ回った頃があったしな』

『私達にとっては昔ですが、流石は一誠ですね』

「俺の容姿よりもオーラを感じ取れば誰でも敬語を使ってくるさ、ドライグにアルビオン。アイツらは魂を連れに来た訳じゃないし、俺らを敵視するまでは長い目で見ているさ」

「・・・・北欧時代に先輩ヴァルキリーからハーデス様の話を聞いていましたが、魂を鷲掴みされているような感覚は生きた心地がありませんね」

「各勢力の主要陣の中でもトップクラスで、相当ある実力者とも言えるが一ちゃんが大天使化しているからなのか中和してくれたようだぜ」

我より強い神はいないが、アザゼル曰く骸骨ジジイを絶対に敵視するな。だったか、ハーデス自身もそうだが周囲にいた死神(グリムリッパー)共は不気味だからな。アザゼルやサーゼクスよりも強いが、単に悪魔と堕天使を嫌っているだけに過ぎない。他の神話に属する奴らを嫌っていて、人間のみ通常通りに接する神だが閻魔と同等の力を持っている。

ここでは冥府を仕切っている存在がハーデスなだけだからか、日本神話にいる閻魔も別空間にある冥府にいるがな。で、今度は豪快な笑い声が通路に響き渡るから今度は何だ?と思ったら神のオーラを感じるが、ホントに神なのかと思う程中年オッサンが来た。それも大声で笑っていながらな。

「デハハハハハハ!来たぞ、アザゼルゥッ!」

「こちらも来たぞ、アザゼルめが!ガハハハハハ!」

体格の良いひげ面の中年オッサン二人駆け寄ってきたが、暑苦しい奴が来たからなのか。神のオーラを感じるが、余り会いたくない容姿だなと思った。

「来たな、ゼウスのオヤジにポセイドンのオヤジ。こっちは相変わらず暑苦しさ全開だな。ハーデスの野郎もこの二人くらい豪快で分かりやすかったからいいのによ」

ゼウスにポセイドンだと?どう見ても祭に来た中年親父にしか見えないが、前代創造神鋼から聞くと事実だそうだ。上半身裸のヒゲオヤジで、ポセイドンの野郎とはどっかで会った事あるが思い出せん。

王冠にトーガと言う容姿のヒゲオヤジ何だが、コイツがゼウスか。リアスらにとっちゃ凄い神様がホテルの通路を走ってきた事自体が、滅茶苦茶な光景としか見えん。二人共アザゼルは知っているが、俺の事は知らんように見えた。

「嫁を取らんのか、アザ坊!いつまでも独り身も寂しかろう!」

「紹介してやらんでもないぞ!海の女はいいのが沢山だぁぁぁぁっ!ガハハハハハハハハッ!」

「余計な心配しなくてもいいが、ああそうだオヤジ共。こっちは一ちゃんこと兵藤一誠、お前達を創った張本人だぞ」

「何だと?おいアザ坊。嘘はいかないぜ、こんなただの人間である下等生物な訳ないだろう、ガハハハハハッ!『パッシィィィィイン!』ってぇぇぇぇな!何しやがる下等生物のガキが、俺はオリュンポス主神のゼウスだぞ」

「へえ~、お前らそんなに創造神の怒りを買いたいのかぁ~。ならお前ら共々消してやろうか?」

そう言った後に笑顔のまま、大天使化後に創造神のオーラを出させて全開となった殺気と覇気を解放してあげた。そんで捕獲後に削除する勢いで、神の名と神格を剥奪する勢いとなったがゼウスとポセイドンは本物の創造神だと知ったのか、先程の態度から一変してジャンピング土下座をしたのだった。

『こ、こ、これは申し訳ない失言を致しました。この通りでございます、どうかお許しを!我らの神格を剥奪しないようお願い申し上げます!』

「この俺に文句言う神は主神だろうが許さんが、今回は初犯だから許す。俺の機嫌が悪くなる前に立ち去れ、オリュンポスの神々よ」

『有難きお言葉!二度と失礼な態度は致しませんので、これにて失礼致します!』

直後に汗ダラダラとしながらであったが、謝罪の言葉を言ってからダッシュでこの場から消えたのだった。目の前で態度を一変した事で、アザゼルは終始流石創造神のオーラは伊達じゃないと言っていた。創造神のオーラだけ出しただけでコレとはな。

「一誠、来てやったぞ」

「その声はタンニーンか?小さくなりやがったから、一瞬分からなかったぞ」

「ハハハ、元のままだと何かと不便でな。こういう行事の時は大抵この姿だが、先程創造神のオーラがこの一帯感じたのだが何かあったのか?」

「ん?ああ、先程失礼な神が二人いたのでな。創造神オーラと神格と神の名を剥奪する勢いだったけど、ジャンピング土下座をしたから笑えたよ」

俺がそう言ったので、タンニーンはアザゼルに事実確認をしていた。

「なるほどな。ここには各神話の主神やら神もいるようだが、創造神オーラを見せただけで他の神々の言葉を選ぶそうだな。それより今回のゲーム、相手は後ろにいるグレモリー眷属と若手最強であるバアル眷属だが俺は一誠が全勝するかのように思える」

俺は自信満々に言ってやったが、こういう所で知り合いが見ているとなると増々気合が入るというもんだ。

「あっ!オーディン様!」

「ぬお!ロスヴァイセか、創造神様にご挨拶しようと思ったが、また後での一誠」

ロスヴァイセが声を上げると少し遠くにいたであろう北欧主神オーディンだったが、ロスヴァイセを確認すると俺に言霊を発してからその場を立ち去ろうとしていた。隣にいたヴァルキリーと共に走り去って行くが、ロスヴァイセは吠えたのだった。

「ここで会ったが百年目!まてぇぇぇぇぇっ!このクソジジイィィィィィッ!その隣にいる新しいヴァルキリーは何なのよぉぉぉぉっ!」

「ははは、これはオーディンの爺さんが悪い事だが、一ちゃん。どうにかしてくれねえか?」

俺は嘆息してから、ロスヴァイセをサイコキネシスで走り去ろうとしていたので身体ごと停止させた。停止後、仙術で興奮状態と怒りを冷ましてやった。俺とヴァーリは所定位置であるトレミーブリッジに戻り、ヴァーリは主神クラス相手でも冷や汗無しとは恐れ入るとブリッジ出る前に言ってたが俺が創造神だからだと言ってやった。

グレモリー眷属とバアル眷属は、それぞれの専用ルームにて時間になるまで待機となっていた。するとVIPルームにいるサーゼクスから通信が来た事により、俺は呼ばれた部屋まで空間切断で行った。それとレイヴェルを連れてな。

「ようこそ一誠君、先程アザゼルから通信用のを預かったのでね。ついでにフェニックス卿らと父上達もいるので呼んでみた訳さ」

「お父様にお母様!」

「久しぶりだな、ケルディムにヴェネラナとウェザードにウェンディ。夫婦揃ってここでゲームを観戦するのか?」

『久し振りだな一誠君/一誠さん』

ソファーに座ると早速グレイフィアから紅茶をもらい、一口飲むと俺らは壁に寄りかかっている者を発見してから握手しに行く。ルヴァルも来ていたのか、それともレイヴェルの顔でも見に来たのか。試合に付いて話があると言うので、ルヴァルが詳細を語ってくれた。

「今回のゲームについてですが、プロの好カードと同じぐらいとても注目を集めています。大まかな流れはプロの試合と変わりませんが、観客も席を埋め尽くしております勢いとなっています。実戦とは違うエンターテイメント性ですが、いつも通り力を発揮すれば評価に左右されない一誠様にとっては問題はないでしょう」

「当然だ・・・・黒神眷属に敗北と言う文字は無いに等しいが、戦術面とパワーもあるし努力もある。あとは本番にて戦うだけだ」

「あれだけ宿命対決と言っていた二天龍が共存と言う事で、仲間とし次々と良い人材を得ている一誠様ならね。普通なら巡り合いで左右されるのですが、良い人材を引き寄せる才能だけは別です。黒神眷属やグレモリー眷属は、近くに二天龍が居た事により引き寄せたと言った方がいいかもしれません」

「まあな。俺とヴァーリは人間界ではオカ研のメンバーとしている訳だし、俺達は最早すぐにでもプロ級に行けるだろう。実力に差が出過ぎているし、ハンデがあろうとも百%の力を出せているからな。それとライザーのバカは元気でやっているのか?」

ライザーに関して言うと、ルヴァルは苦笑いしながら元気でやっている愚弟ですがねと言った。レイヴェルは久し振りに会った親に、最近の事を聞かれていたが黒神眷属入りとなったのでその力を見せて欲しいと言われたので一瞬だけ本来にしてやった。するとサーゼクスでも後退りする程で、ケルディムとウェザードはとんでもない力を発揮したのだなと思ったそうだ。

「まさかレイヴェルの力を見せた結果、私までもが後退りする程とは驚いたよ。それと一誠君に見せたい物があるんだが、一緒に見てもらってもいいかな」

「何だ?熱烈なファンからの贈り物かな。それなら見るが、ビデオレターかな」

ディスクを見せた事で納得した俺だったが、テレビ備え付けの再生機器に入れていく。モニターに映し出されたのは、第二の姿となる黒鐵改を模した人形を手にした男の子の映像からスタートした。ホームビデオでカメラに向かって、男の子は元気に口を開く。

『くろがねさま、こんにちは。ぼくはくろがねさまがだいすきです。さいきんになってはつばいされたおもちゃをもって、おうえんしてます。こんかいのゲーム、ドームにはいけないけどおうちでおうえんしてます。だから、ゲームでかってください』

応援ビデオレターのようで、次々と映像が切り変わりながら沢山の子供達が俺に応援メッセージを届けてくれていたそうだ。それも今回のゲーム、アグレアスドームに行けない子供達ばかりだった。

「今日、冥界全土に生中継で試合内容が放送されるのさ。テレビ前で多くの子供達が、一誠君達を見ている。この子達は冥界の未来としてであるが、大人の政治が絡んでいようが気にする必要性はない。この子達の夢を少しでも実現できるように、手加減無しで戦ってほしい」

「サーゼクス、俺は久々に感動したよ。それに関しては最初からクライマックスとして行くからな、お前の妹だろうと若手最強であろうとも全てを砕け散る様子を見てもらいたい。さてと、用事も済んだようなので、そろそろ失礼させてもらうよ。そこにあるファンレターやビデオレター全て、人間界本家に送ってくれよ」

「そうさせてもらうよ、我が妹がどれだけ力となってきたのか楽しみにしている」

そう言う事で俺とレイヴェルは退室してから、トレミーまで空間切断により戻ってきた。それからトレミー内では体を動かす者やリラックスする者までいたが、俺は静かに艦長席にてアグレアスドームを見ていた。

ゲームの開始時間を目前にしたグレモリー眷属はバアル眷属と合流を果たした事で、改めて今回のゲーム相手が強敵だと感じ取っているようだ。ゲートの向こうから会場の熱気と明かりが差し込んでいると同時に観客の入り乱れた声も聞こえてくる。

「リアス、いよいよだ。兵藤一誠らが率いる黒神眷属との相手をして、俺達がどう戦うかによっては互いに連携プレーをしなければならない」

「分かってるわよ。今回はサイラオーグ側の味方であるけど、各眷属同士については各『王』からの指示で動くでしょうけどフィールドによっては連携もしなければいけないって事がね」

バアル眷属の戦闘服はバラバラだがグレモリー眷属の戦闘服は駒王学園の制服のようで、それにゲーム用なのか特別仕様となっている。耐熱・耐寒・防弾・防刃・魔力防御など、あらゆる面で防御力を高めた作りとなっている。

普通の制服より遥かにマシになったようだけど、それさえを弾き飛ばせるのが黒神眷属である。ゼノヴィアも自前の戦闘服・ロスヴァイセの鎧姿・アーシアのシスター服となっている。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧