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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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学園祭のライオンハート
  空中都市アグレアスに行くグレモリーと俺らの会話

いよいよゲーム日となったが、トレミー3番艦は他のとは大きさが違うので黒神眷属全員乗艦してから冥界アガレス領にある空中都市アグレアスに向かった。ちなみに黒神眷属は恋姫・大江戸・IS・ヴァーリ・英雄各チームとレイヴェルとイリナを乗せているが、グレモリー眷属はゴンドラにてアザゼルと共に乗っているようだ。

トレミー3番艦は、ステルスモードとなりミラージュコロイドと結界付きなので外から見えないようにしてある。俺とヴァーリはブリッジにいるが、アザゼルが乗っているゴンドラ内との通信が出来るようになっている。

「アザゼルは今ゴンドラに乗っているそうだな」

『ああ。一ちゃんらは戦艦で来るそうだと聞いたが、グレモリー眷属は目の前の景色で空を眺めているようだぜ』

空に浮かぶ島にある都市がアグレアスで、空中都市を浮かばせている動力に関しては知らん。前四大魔王からの時代にて作られたもんだから、詳細はアジュカら現ベルゼブブ眷属が深奥部の調整をしている。

都市から地上に水が滝のように落ちるのは、沢山の滝のように水が落ちる風景は幻想的な風景だ。冥界はファンタジー世界だし、アガレス領にある空中都市は、空に浮かぶ島の上に都市を造りこの辺り一帯の流通を取り仕切るとこでもあるようだ。観光地もあるが都市の入り方は三つある。

「確か空中都市アグレアスに入るには大きく分けて三つあるそうだったか、魔法陣でジャンプと飛行船などの乗り物を使う事と下から都市まで伸びるゴンドラだったな」

『ま、そう言う事だ。ちなみに俺らは三つ目であるゴンドラに乗っているが、ここからの眺めが最高だと言ったら全員乗りたいと言うもんでな』

『魔法陣でのジャンプはVIPクラスか特別な行事の時しか行き来出来ないようになっているのよ。重要な場所であり、人間界で言うなら世界遺産ぐらいだと言うらしいからね。だから魔力でのジャンプは許可してくれませんの』

「俺らは二つ目であるトレミーで絶景を眺めているからな、それも飛行船ではなく戦艦だからなのか。監視用カメラを最新にしているから、映像がとてもクリアに見える」

「ウチの場合は最新が出ればすぐに整備するし、常に最新もいいが独自開発したカメラも付けているからな。ところでアザゼル、グレモリー眷属は知らないが今回のゲーム設定がとてもモメたよな?」

『ああ本当だ。実際一ちゃんらが来てなかったら、泥沼化していた所だったぜ』

俺らが話していると空を眺めていたアザゼルが、全員の視線を感じたので通信機をスピーカーモードとして俺らの声が聞こえるようにした。

『モメた?会場の決定にですか?』

アーシアの問いにアザゼルが頷く。

『現魔王派の上層部はグレモリー領か魔王領での開催を望んだが、血筋を重んじるバアル派がバアル領での開催を訴えてきたのさ。だが一ちゃんの一言でバアル派全員が黙ってしまってな、殺気やら覇気を解放して蹴散らしたんだと』

「まあな~。泥沼化より泥仕合だったが、現魔王が世襲じゃないしな。家柄、血筋重視の上級悪魔にとっては大王バアル家は魔王以上に名のある重要ファクターさ。元七十二柱の一位であり、旧魔王派に荷担してた悪魔らも過去に言って悪魔内部で相当モメたとの事だ。あれはあれでこれはこれ、と言う感じで大人は人間界や冥界でも難しい生き物なのかもしれんな。体裁や(おもむき)を未だに貴族社会として、幅を利かせた悪魔業界は色々とあった訳」

『一ちゃんがアガレス領でやれば?との一言で決定したのさ。大公アガレスは魔王と大王の間を取り持ったが、魔王や大王よりも格上が一ちゃんなのさ。創造神黒鐵に喧嘩でも売ってみろ?一瞬にしてその悪魔らを滅ぼしてしまうからな、だからバアル派は一ちゃんの一言で会場決定した訳さ』

「中間管理職であるウィンターも苦労していると聞いたが、俺の一言で終わるなら最初からそうしろよなと言いたいぜ。別会場ではソーナとシーグヴァイラのゲームが行われているが、俺達のゲームは冥界との対決のようだ。いくら大王バアルでも俺に文句を言う輩はおらんよ」

『そう言う風に見る連中も多いが、創造神黒鐵や二天龍を中心とした黒神眷属対若手最強サイラオーグと滅殺姫リアスと言うのが、一般人を注目させる煽り文句が表向きだろう。裏だと政治家連中を監視している蒼い翼から派遣された者らしいぞ』

政治家連中を黙らせているのが、蒼い翼から派遣者の言葉が本社CEOなのでそう簡単に文句は言えない。仮に勝ち負けを決めようとしても政治的に不利な事は無いが、大王家の連中が甘い汁を吸っているとの情報を持っている。サイラオーグの後ろに付いた奴らも良い思いしようが、負けたとしても政治家の意見に左右されないように蒼い翼がフォローをする。

「大きな夢や野望を叶えるには(まつりごと)にも関与する必要があるし、リアスらもサーゼクスら四大魔王と面識あるだろう?政治家側にとって政治に関わりを持っているかのように見えてしまう。サイラオーグを捨てた奴がバアル家現当主だろうが、今更群がるとはバカな話だな」

『アイツの場合はそれでいいのさ、苦労した分やっと注目されたのだからな。どんな理由があったとしても名のある者に認められた事が、一つの成果だろう。結果次第であっても、大王派のお偉い方が素早く去ろうがそれも心配いらねえ。敗北してもサイラオーグへのフォローは、蒼い翼が全面的にするようだが具体的には上へのパイプを失う事が無いようにな』

『それってつまり私達が勝ち負け関係なく、利用価値が上下に動いたとしても変わらずと言う事かしら?一体誰がそう指示したのかしら?』

『リアスらにも詳細を言うのならば、この名前だけで知っているだろうよ。蒼い翼CEO零達也の存在がとてつもなく大きいのさ、物価価値に敏感な悪魔だろうと下がれば捨て去る事を知っているならな』

勝ち負け関係なくサイラオーグにすり寄って来た上方は去ろうとも、蒼い翼が全面的にサポートするので上へのパイプが無くなる事はない。本来なら全て失う事が、レーティングゲームであり利用価値が下がるのに敏感な悪魔業界。巨大企業名と最高司令官の名を聞いた事で、リアスらは絶句していたそうだ。蒼い翼CEO零達也の存在自体が伝説か幻とも言われている。

『蒼い翼CEO零達也って、巨大グループを纏めた者の名じゃない!容姿や声を聞く者は、一部の者しか知らないと言われている人物!その御方が何故冥界の政治まで口を出しているのかしら?』

「おやおやリアスでさえ名前でしか知らないようだが言っとくが、人間界と冥界にある蒼い翼グループとも言われている超巨大企業とも言われている事は俺ら一部しか知らんのさ。アイツの一言で政治が動いているようなもんだし、俺ら黒神眷属のスポンサーでもある」

『だからなのか!噂で聞いた事が真実とはな、黒神眷属らのスポンサーがどこなのかも不明だったし人間界本家を建てられる程の金を持っている。一ちゃんが「アイツ」呼ばわりしていると言う事は、一ちゃんの部下か同等の力を持つ程な人物でしか言えんな』

「俺からの情報提供はここまでだ。アイツとの知り合いと言う事は秘匿情報何でな」

俺は黙っているとヴァーリはその話を知らないかのように聞いてきたから、後程話すと言って話題を強引に変更した。サイラオーグの能力があれば身分を超えた存在なら、どんな夢でも叶えられる冥界を望んでいるそうだが元一位や家柄を拘る大王派が容認する訳がない。表向きに協力すると言っているが、実際裏では蔑んでいるからな~頭の堅いバアル派はな。

「アイツらが欲しいのは現魔王派に一矢報いる為の駒で、サイラオーグの夢を心酔する者を集めて後押しする自分らを支持してもらう政治道具となる。サイラオーグもそれを認識の上で、蒼い翼と言う極太パイプを隠し球として持たせている。それとこのゲーム、テロリストである『禍の団』が狙ってくるだろうが現在活動している派閥は壊滅状態となっている」

テロリストの事を言うと途中まではアザゼルには聞こえないように、こちらをオフにした事でヴァーリから言ってきた。そんで通信妨害されたと言えば納得するだろう。

「旧魔王派は一誠との計画に賛同した事だし、英雄派は他本家地下牢屋で一生幽閉されているからな。会場には業界の上役が揃っているし、警戒レベルを最大として会場を囲んでいる。それに俺らの母艦も監視の為のようだから、こちらとしても結構張切っているぞ」

『・・・・途中から聞こえてきたのは通信がオフになったのか?まあいいとして、元々テロリストが来ようが派閥が壊滅状態な訳だからな。おっとゴンドラが空中都市に辿り着いたんで、話は少し待ってもらいたいのでこのままの状態にする』

ゴンドラから降りたグレモリー眷属らを出迎えたのは、入り待ちのファンとマスコミ関連の大群だからなのかフラッシュと歓声に包まれていた。多数のスタッフとボディガードの誘導の元、表に用意されたリムジンに乗り込んだが中にいたのは驚愕の人物だった。

「お待ちしておりましたわ」

「お、お母様!何故こちらにいらっしゃるのですか?」

「何故って決まってますわ。蒼い翼本社秘書をしている私が手配したリムジンと色々準備してましたの。空中都市アグレアスに来てから、色々と準備して待っていましたのよ」

「蒼い翼本社秘書!と言う事は一ちゃんが言っていた零達也の秘書と言う事なのか?バラキエルからも聞いてねえぞ!」

リムジンの中で待機していた朱璃さんは、社長秘書として準備をしていたと告げると改めて名刺と共に挨拶をした朱璃さん。蒼い翼本社社長兼CEO専用秘書をしている朱璃さんだが、零達也の正体が俺だと言う事に関しても知っている。

中々の人混みであるが、グレモリー眷属の人気振りは予想以上らしい。リムジンの車窓から後ろを見るとマスコミの車が迫っていたが、事前に準備していた白バイにガードされるので問題無く進むリムジンだった。

「まさかお母様が蒼い翼本社秘書をしているとは聞いていませんでしたわ」

「俺もだ・・・・だが納得も出来る、朱乃らを二度目に救助してくれたのも蒼い翼だったな。そん時は零達也本人が説得しに来ていたが、もしかして一ちゃんも容認しているのか?朱璃」

「ええ。零社長は残念ながら来れませんが、人間界本社にてリアルタイムでゲームを見ていると言っておりました。ですが応援をするのは、黒神眷属を率いている兵藤一誠様。それと一つ言っときますが、貴方方個人に必ずマネージャーを付けて欲しいとの事でした。今回の試合で勝ち負け関係なく、認知度アップしますし冥界に来る度にこの調子ですからね『それは俺も同じだ、冥界来る度にこれじゃあな』なので個別にマネージャーとボディガードを付ける事をお勧め致します。もちろん朱乃は私がマネージャーを務めまして、ボディガードは私達の夫でしてよ」

「朱乃のマネージャーと護衛者は朱璃さんとバラキエルか・・・・なかなかのお似合いじゃねえか。眷属全体のスケジュールに関してはグレイフィアがやってくれる訳だしな、お前ら単体だと個別に必要になるだろうな」

と言う内容までを聞いていた俺らは既に容認のようにしていたが、トレミー3番艦の艦長席に座っていた俺と隣にいたヴァーリ。定位置に固定したので、あとは会場が盛り上がり次第で選手入場時にトレミーをステルス機能解除すれば盛り上がると思っての事だ。

全員の服装はいつもの服装となり、恋姫と大江戸は戦闘装束となっているがそれ以外はいつも通りとなっている。俺はいつもの黒の戦闘服でサングラスをかけているし、ヴァーリチームと英雄チームもいつもの戦闘服として服装統一していない所が黒神眷属。 
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