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『魔法の薬』

作者:零那
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『誓い』



あんなに効果の薄かった少女でも離脱症状は在った。
勿論かなり軽いものだったけど。

クスリは、躰や神経が蝕まれる。
死に至る事も在る。

怖いと思うなら、自覚があるうちに強い意志で意地でもヤメる気持ちが大事。

何より、手を出さん事が1番大事。


少女は、此の頃のクスリとは別の時期での離脱症状の方が重かった。

一時期、赤玉と呼ばれるエリミンを使用していた。
ヒルナミン、ハルシオン、リタリンなど。
処方箋では無く別ルートで手に入れていた。

此のクスリが無いと、眠れなかったり落ち着かなくなった。
受診した際に貰った安定剤や眠剤は1週間分全部飲んでも効かなかった。
眠れるクスリを求めた。

強制的に其のクスリ無しの生活。

此の時期は本当に辛かった。
数日間眠れずに毎日を繰り返す。
神経が擦り減りそうだった。
気が狂いそうだった。
いや、発狂していた。

目から血が出そうな勢い。
それくらい目が赤い。
寝たいのに眠れないから尚更辛かった。
睡魔が在るのに何故眠れないのか不思議で仕方なかった。

自分の躰や神経の異常さを憎んだ。
生き地獄。
そんな時に何度も過呼吸になった。
呼吸困難で運ばれ心停止にもなった。

クスリは二度としないと誓った。


 
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