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『魔法の薬』

作者:零那
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『マリファナ』



乾燥大麻、液体大麻。
一般的には乾燥大麻をパイプ状の物で吸うのが殆どかな?
少女は其の面倒なのが嫌で乾燥大麻をそのまま食べた。
液体の方もそのままだったりドライと飲んだり。

テンションが高くなったり楽しくなったりした。
覚醒剤より効果は有った。

周りの音が異様に大きく感じたりもした。
『普通じゃ無い感覚』に成れた事が嬉しかった。
でも、嫌な事の記憶は在るまま。

どうにか其の記憶を消したい。
頭をカラッポにしたい。
スッキリさせたい。

そうなるって、楽しめるって言ってたのに。
気休めの嘘なんか要らない。
やっぱり、そんな『魔法の薬』は此の世には無いんだと解った。

解ってるのに、もっと量を増やせば其の域に達するんじゃないかって期待もあった。
だから、男にいっぱい欲しいって頼んだ。
適量じゃどうにもならないからって。

効かないまま、家に帰って生き地獄。


マリファナの一般的な症状。

視覚、聴覚、味覚、触覚等の感覚が過敏になる。
変調をきたす。
現在、過去、未来が混乱する。
思考の分裂。
感情の不安定。

興奮状態になり、暴力行為に走ったり、幻覚や妄想等に襲われるようになる。

無動機症候群になる事も。


 
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