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SAO~脇役(?)の異世界日誌~

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第十五話 vs青眼の悪魔

 
前書き
更新が遅れてすいませんでした。
理由は部活とテスト勉強です。一応現役中学生なんで。
じつはこれ、書くの二回目です。一回目のやつは不慮の事故で消えましたww 

 

 ~アインクラッド第七十四層 ~

 「うぉっ!?危ねっ!?」
 
 横凪ぎに振るわれた俺の身の丈以上の大剣をまさに紙一重でかわす。

 よう、ジョーd····って今はそんなことやってる場合じゃねぇ!

 今俺とキリト、アスナとメリーとで第七十四層フロアBOSS、"ザ·グリームアイズ"、と
 戦闘中だ。いきなりだと思ってるだろうが俺達にとってもいきなりなんだ。察してくれ。

 さてなぜこんなことになったのかは数十分前に遡る·············

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 ~アインクラッド第七十四層 安全エリア~

 メリーのクライン虐めを止めたのは金属の触れあう音と揃った足音だった。

 「皆·····"軍"だよ。」

 アスナが緊張した声で言う。

 "軍"とは所謂大規模ギルド"アインクラッド解放軍"のことだ。
 確かリーダーはシンカーというプレイヤーだった気がする。

 最初のクオーターポイント、第二十五層フロアBOSS"ザ·ダークネス"との戦いで
 大きな打撃を受けた軍は一先ず一線から退き、組織の強化に力を入れていたそうだ。
 この最前線に出てきたと言うことは組織強化は···完了してないな。

 ガシャッガシャッ

 まずあのガチガチフルプレートアーマー。全員あんな装備じゃあいざというときに対応しにくい。
 それに人数は20人ほどいるが、ほぼ全員最前線攻略は初めての奴らだ。少なくとも攻略組の動き
 では無い。
 
 「休憩!!」

 とまぁそんなことを考えているうちに軍の連中が安全エリアにたどり着いたようだ。
 リーダーらしい男が俺達に近づいてきた。

 「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ。」

 「俺はキリト。ソロだ。」

 「ジョセフ·ジョーs「言わせねぇよ!?」····ギルド「風」所属、ジョーだ。」

 JOJOって呼ばせようとしたらキリトに突っ込まれた。解せぬ。
 まぁそんなことはさておきコーバッツが喋り始めた。

 「君達は、もうこの先まで攻略しているのか?」

 「あぁ、BOSS部屋までな。」

 ふーん。こんなことを聞くってことは·····

 「次にお前は"ではそのマッピングデータを提供してもらいたい"····と言う!!」

 「ではそのマッピングデータを提供してもらいたい·····ハッ!?」

 やったーセリフ当て成功したぜ!今までも練習してたがあまり成功しなかったんだよな。
 今回はちゃんとかっこよく決まったぜ!え?なんで練習してるかって?カッコいいからに
 決まってんだろ!

 「、で中佐さん、あんたはマッピングの苦労分かって言ってるのか?」

 「わ、我々は諸君らの解放の為に戦っている!君達が協力するのは当然の義務である!」

 コーバッツはセリフ当てで少しペースを崩したが、直ぐに調子を取り戻し、ちょっと
 意味わからんことを言ってきた。
 解放の為?当然の義務?ちょいとそれは勝手過ぎるとおもうぜ。
 今まで解放どころか最前線にさえ出てこなかった奴らが今更最前線に出てきて、デカイ
 面してるってのはなぁ······。見てて気持ちのいいもんじゃないな。
 
 ····でもこう言うタイプの奴って自分の要求通るまで絶対譲らないんだよなあ。
 めっちゃめんどくさい。
 まぁこのまま考えてても仕方ねぇし-----------
 (この間0.2秒である)

 「キリト、渡してやれ。」

 「あぁ。」

 キリトがシステムウィンドウを操作し、マッピングデータをコーバッツに渡した。
 これで早く帰ってくれるかね。

 「キリト、ジョー!さすがに人が良すぎねぇか!?」

 「別に良いさ、どうせ街に戻ったら公開するつもりだったからな。」

 「それにああでもしないと帰ってくれないと思ったからな(ボソッ」 

 誰にも聞こえないように言った。正直あういうタイプが一番めんどくさいんだよな。
 まだメリーの方が扱い安·····くねぇな!

 「貴様ら!!さっさと立て!!出発だ!!」

 コーバッツが言うとパーティーのメンバー達は行きも絶え絶えといった様子で立ち上がった。
 おいおい。あんなんで大丈夫か?

 「あんた達、BOSSにちょっかい出すつもりならやめた方が良いぞ。」

 「あ、そうだった。言うの忘れてたが今のあんた達でBOSS行ったら運が悪けりゃ壊滅するぞ。」

 「·······それは私が判断する。」

 そう言うとコーバッツはメンバーを引き連れ先へ進んで行った。

 

 そのあとあいつらが心配になったアスナに言われて皆してあいつらの様子を見に行くことに
 なったのだが·······

 「うわああああああああッ!」

 「「「「「ッ!?」」」」」

 道の途中不意に悲鳴が迷宮の中に響いた。

 「キリト、アスナ、メリー!!」

 三人は聞こえてから一秒後にBOSS部屋に向かって駈け出していた。
 え?速すぎない?

 俺も一瞬遅れて走り出した。クライン達は置いてきぼりだが今はそれどころじゃねぇ。


 走ること30秒程、扉の前に到着した。
 戦闘を走っていたメリーがほぼ突進するように扉を押し開けた。

 「······オイオイ。」

 扉の向こうに広がっていたのはまさに地獄絵図。
 20人いたメンバーは17人に減り残っている奴らもHPが20%以下、
 レッドゾーンだ。もう一撃でも食らえば生きてはいられないだろう。

 「脱出しろ!今すぐこの部屋から出るんだ!!」

 「バカを言うな!!わが軍に撤退の二文字は無い!!」

 キリトが叫ぶがコーバッツのバカ野郎は聞こうとしない。
 くそッこの軍の奴らは何で逃げようとしない!?
 コーバッツの命令なんかどうでも良いだろうが!!

 「おい!早く転移結晶で脱出しろ!」

 「ダメだ!転移結晶が使えない!!」

 「はぁ!?」

 オイオイ、まさかこの部屋、結晶無効化の部屋かよ!?
 これじゃあ逃げるのにも一苦労だぜ!?

 「くそッ····」

 どうすればいいんだ·········。


 「全員·····突撃·····。」

 俺が考えてる内にコーバッツは全員に突撃命令を出した。
 オイオイこいつマジで馬鹿か!?全員一撃で死ぬHPだってのに
 突撃なんかしたら範囲技で殺られるだけだろうが!?

 突撃していく満身創痍の軍を見たグリームアイズは"待ってました"とばかりに範囲ソードスキルを
 放ち、群がる軍を吹き飛ばした。

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 その後、コーバッツがグリームアイズに殺され、それを見かねたアスナが
 グリームアイズに突進して行ってしまい、俺達は止めることも見捨てることも
 出来ないので、必然的にグリームアイズと戦闘することとなった。

 そして今に至る。

 「くそッ堅すぎだろコイツ!?」

 何か前にも同じこと言ってた気がする。だが前より確実に堅い。
 これも言ってた気がする。

 それはさておき本当に堅い。アスナの八連撃で三割も削れなかったんだ、
 STRで劣る俺が大したダメージを与えられないのは当然·····だがそれを配慮しても
 堅い。
 今のところマトモにダメージを与えているのは"暗黒剣"を持つメリーだけ。
 だがそれでも決定打が与えられていない。このままじゃじり貧だ。

 、と考えていると、

 「ジョー、アスナ、メリーさん!10秒だけ稼いでくれ!!」

 「···········!!OK!」

 「何か分からないけどOK!」

 「助かる!!」

 キリトはそう言うとものすごい速さでシステムウインドウを操作し始めた。
 さーて時間稼ぎ·····ね。

 「これつかっちまうか。」

 俺はコートのポケットからとあるアイテムを取り出した。
 
 取り出したのは"神速の護符"というアイテム。
 このアイテムはなんと使うと一分間自分のAGIを二倍にするというチート気味なアイテムだ。

 俺のAGIは元々メリーより上だし、このAGI強化効果は"暗黒剣"の上昇値と同じなので
 実質的に今だけは俺がこの中で最速だ。

 「ほらほらこっちこっち」

 俺は一直線に移動してグリームアイズから離れる。
 この強化効果のデメリットその1、速すぎて一直線にしか進めない。
 まぁつまりは曲がれない。
 あとデメリットその2は制限時間が一分と言うところ。
 そしてその3は、一ヶ月に一回しか使えないこと。

 「鈍い鈍い!」

 グリームアイズが結構な速さで剣を振るうが今の俺より速い奴はいない。
 超ギリギリで剣をかわし------

 「メリースイッチ!」

 「ハッ!」

 メリーが俺とスイッチし、得意の居合いソードスキルを放った。

 やはりHPは四割ほどしか減らない。だけど今はこれで十分だ。

 「皆!良いぞ!下がれ!」

 もう十秒が経ったらしくキリトの準備が完了した。

 キリトの両手には黒と白、対になった片手剣、
 かたや"魔剣"エリュシデータ。
 かたや"闇を祓うもの"ダークリパルサー。

 キリトがグリームアイズの眼前に迫った時、ダークリパルサーが背の鞘から抜き放たれ
 白く光る。

 そしてその両手の剣が凄まじい速度で振るわれた。

 キリトはユニークスキル"二刀流"上位十六連撃、"スターバーストストリーム"。

 そしてグリームアイズの背後からメリーが"暗黒剣"上位十連撃"鎌"を放つ。

 黒と黒と白の光が薄暗いBOSS部屋に散る。

 グリームアイズのHPはガクガクと削られていくが、黙って削られる訳もなく、
 二人に向かって軍連中に使った範囲連撃ソードスキルでメリーとキリトを攻撃していた。

 だが連撃は止まらない。キリトもメリーも減り続ける自身のHPを無視して連撃を続ける。

 9...10。メリーの連撃はそこで終了。だがキリトの連撃は止まらない。

 11.....12....13..14....15....

 「!?」

 あと一撃!というところだった。キリトが16発目を繰り出そうとしたその瞬間。

 キリトのすぐ真横にあの巨剣が迫っていた。

 キリトのHPはもう数ドットしか無い。すぐ近くでアスナが息を飲むのが聞こえる-----------

 キリトが·········死ぬ··········?

 俺がそう感じたその瞬間!!

 「··················································································は!?」
 
 俺はキリトと奴の剣の間に立っていた。正しくは弾いた剣の、だが。

 「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

 ザシュッ!!

 キリトが既に繰り出していた16発目がグリームアイズのHPを消し飛ばした。

 ··································································································うん。
 ·························································································今一体何が起きた!?

 「ありのまま今起こったことを話すぜッ!今、キリトにあの剣が当たると思った瞬間!
 俺がいつの間にかその剣を弾いていた!!何を言ってるか分からないだろうが(ry」

 「今のは何だったのよ···········?」

 「ジョーさんが消えたと思ったらキリト君が······?」

 うん、ワケわからん。
 何かのバグかな?いやでもあの茅場彰彦がこんな変なバグ残してるはず····


 まぁ考えてても、分からないから保留だ保留。

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 ~キリトの寝蔵(ねぐら?)~

 「まぁ何はともあれ生きてて良かったなキリト。」

 「あぁ。全くだ·····。」

 あのあとキリトが倒れたりして色々と大変だった。まぁあんな戦いの後じゃあ倒れても仕方ない
 よな。俺もめちゃくちゃ頭痛いし。

 「そんなことよりジョー、あれは何だったんだよ?」
 
 「いや、分かんないって、バグかなんかじゃねぇのか?」

 "あれ"というのはBOSS戦中に起きたあの現象だ。本当にあれは何だったんだろう? 

 「いやぁ。キリトが死ぬ!?って思った瞬間いつの間にかあんなところに·····」

 「なんじゃそりゃ·····意味わからん······」

 「まぁこのはなしはまた今度な。そんなことより······」

 「そんなことより?」

 「さっさとこっから逃げた方が良さそうだぜ。」

 「え?何でだよ?」

 「さあな。それじゃあ俺はこれで。」

 この後キリトは剣士やら情報屋やらに押し掛けられて大変だったそうだがそれはまた別
 のお話し。


 ジョーの奴次あったらジャーマンスープレックス極めてやる。byキリト  



 これもまた別のお話し。



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後書き
祝!初の五千文字以上! 
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