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【魔剣転生】少女と魔剣のダンジョン攻略!

作者:暁のライ
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少女との出会い編
  少女との出会い

 
前書き
0-6【魔剣転生】少女と魔剣のダンジョン攻略

はい、暁です
今日で3話連続で作成しないといけないという地獄が待っています

にしてもキングガルーダに勝ちましたね、普通なら勝てるはずのない相手なんですけど上位殺しの効果ですね、あと一撃必殺のおかげでもあります。

あと前回の誤字修正です

困難無理だろ!→こんなん無理だろ!

に変更いたしました。
そろそろ少女役を出していこうと思っております。それでは本編、始めていきましょう。 

 
キングガルーダとの死闘から数十分。俺はキングガルーダが持っていた飛行のスキルを使用し、念動力と組み合わせていた。
その合わさったスキルの名前は《念動飛行Lv.1》、念動力より長く飛ぶことができとても使い勝手が良いスキルになってくれた。

そして今、俺は絶賛飛行中である。
人が住んでいそうな街を探している途中なのだ。
しかし探し始めてから数十分、一向に村や町、それどころか人1人見かけることがなかった。

一瞬、この世界に人はいないのか?と思ってしまう、が、ステータスの概念がある時点でその可能性は除外していた。

荒野の大地の空を横切ろうとした瞬間、俺の中に喪失感が生まれた。
疑問に思った、その瞬間

俺は急激に地面に近づいていき、地面に深く突き刺さった。

え、なに?何事?そう思いステータスを覗いてみると魔力が尽きていた。
否、吸い取られていた。

スキル《魔力回復》により回復を試みようとするが回復した瞬間に0に戻る。
この荒野は魔力を吸い取られて荒野と化したのか。なるほどなるほど…って感心している場合じゃねえ!

俺は何か役に立つスキルはないか、と思いステータスを覗いた。


__________それから一ヶ月が立った。

___________________________________

一ヶ月、何をやっていたのだろうか。
最初はゴブリンでもいいから早く来てくれと思っていたが、ゴブリンどころか魔物一匹通る気配がしない。いや、本当は何匹か近くに来たのだが荒野に足を踏み出した瞬間魔力を吸われ死んだ。
それは魔物限定なのかそれとも人間にも関わるのか、わかりもしなかった。
なぜなら人間がここを通ることなどなかったからだ。
もう一生このままでいるのか…と諦めた。

「__________ロセ!」

ん?何かが聞こえる…?気のせいだろうか…

「_____ヤク__ロセ!」

いや、聞き間違いではないようだ。となるとどこから?

「早く殺せ!」

今度ははっきりと聞こえてきた。
声が聞こえた方向を見ると森の中から馬車を全力疾走させて走らせている人間がいた。
誰に「早く殺せ」と言っていたのかはわからなかったが何からか逃げてきているようだった。

「___________うっ!」

森の茂みから飛び出て(?)きた何かが馬車に当たると座っていた男も投げ出されていた。
そして飛んできた何かは俺の近くに転がってくる。

「ガァァァァァぁぁぁ!!!!」

森の中から出てきたのは一体の巨人。緑の肌を持ち2メートルを超える巨体を揺らしこちらに向かってくる。

「うぅ…げほっげほっ」

先程飛ばされてきた何かは血を吐き出しながら立ち上がる。
白い髪、真白な肌を持ち、頭にピンっと生えている耳。
それはRPGでよく見かける獣人族の少女だった。

その少女は俺に気づくと俺を引き抜こうと柄を握った。

〈マスター登録が完了しました。マスターネームは名無し。奴隷契約により名を奪われている模様。契約解除を試みます。
……………成功しました。
マスターネームはキャロ・ショハマ。
マスターが登録されたことにより精度が変わります。
ジャンクウェポンからノーマルウェポンへの進化を試みます。
…成功しました。
さらにノーマルウェポンからエキストラウェポンへの進化を試みます。
……失敗しました。
魔力石吸収のレベル不足による失敗だと思われます。
マスター登録により必要無しと判断していたスキルが解放されました。
さらに特有スキル《意思疎通》を獲得…成功しました。
さらにマスタースキル《セットスキル》を獲得します。
…成功しました。
現在のマスター登録で獲得したスキルは
特有スキル《意思疎通》
マスタースキル《セットスキル》
通常スキル《剣術Lv.9》《回復魔法Lv.3》《闇魔法Lv.5》《隠蔽Lv.3》
の6つです。〉

その瞬間俺の頭の中に響き渡る無機質な声。
まるで機械がしゃべっているような声が俺の頭に響いた。

それは俺のマスターになった少女、キャロにも同じ現象が起こったのだろう。びっくりして俺をまじまじと見つめている。

「ガァァァァぁ!!!」

巨人がキャロを殺そうと荒野に足を踏み入れた瞬間、俺は勘違いをしていたことに気づいた。

この荒野に足を踏み入れたら魔物は死ぬと思っていた俺はその光景に驚きを隠せなかった。
なんと巨人は足を踏み入れても死ななかったのだ。
なぜだ、と思ったがすぐに答えが出てきた。
今まで死んできた魔物はゴブリンやレッサーパンサー、レッドブルのFランクモンスターだったのだ。
目の前にいる巨人、今確認したところグリーンオーガはランクDモンスター、つまりランクD以上のモンスターは効果を受けないということになる。
グリーンオーガが横に腕を振るうために力を貯める。
その攻撃を食らったら目の前のキャロが死ぬことは必須だ。だってもうキャロのHPは2桁を切っておりあと一発食らったら死亡確定であったからだ。

『おい!キャロ!マスタースキルで危機回避を使え!早くしろ!死ぬぞ!』
「え?ぁ_____」

キャロは俺の《声》に驚き反応に遅れたがすぐさま《危機回避》を発動しオーガの腕を避ける。

『俺の名前はまだないが俺はお前の剣だ!今から言うことをよく聞け!《適性判断》を使って適性な判断を!攻撃は《剣術》を使え!攻撃を避ける時は《危機回避》!相手の素早さはそんなに高くない!完璧に避けて確実に勝て!』
「…」

黙ってコクリとうなづくとキャロは力を入れ地面に刺さっている俺を引き抜きオーガに向けて対峙する。
キャロの二倍以上ある大きさのオーガにはキャロは犬と同格にしか見えておらず気持ち悪い笑みを浮かべている。

オーガがキャロにトドメを刺そうと腕を引いた_____その瞬間

オーガの腕がグルグルと回転しながら宙を舞った。

多分適性判断で判断された結果、オーガが腕を引いた瞬間隙ができると判断して剣術Lv.8で獲得できるスラッシュウェーブを使ったのだろう。

「ぐがぁぁぁぁぁぁ!!!!」

痛みに耐えれなかったのかオーガが切れた腕の断面を見て絶叫する。

その隙を突きキャロは猫のように静かに気配を消してオーガの後ろへと回り込んだ。

「がぁ_____」

ぐるりと首を回転させキャロを見ようとしたオーガの首が宙を舞った。
ズシンと音を立てオーガの首と肩腕が無くなった巨体が地面に倒れた。

「…やっ……た…」

そしてキャロも安心して力が抜けたのか、それとも限界だったのか地面にパタリと倒れ込んだ。 
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