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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another102 帰宅

 
前書き
町を解放した子供達は一旦現実世界に 

 
町を解放した大輔達は現実世界に帰る。
次はどのエリアに向かおうかと思ったら。

光子郎「待って下さい。これ以上の戦闘は危険です。」

ブイモン[え?]

フレイモン[何でだよ?まだ俺達は…]

光子郎「確かに皆さんの気持ちは分かりますが、皆さんが思っている以上に疲労しています。今日はこれくらいにして翌日にした方が確実でしょう」

賢「っ…了解」

言い返したい気持ちを抑え、賢は静かに光子郎に返す。
身体から力を抜くと一気に疲れが襲ってきた。

タケル「確かに疲れたよね…」

ヒカリ「うん…」

タケル達も他のエリアを取り返していたので、いくら鍛えていても疲労はかなりの物だ。

大輔「そうだな、みんなは学校もあるしな。しばらくは俺達に任せてくれ」

ヒカリ「ごめんなさい。大輔君」

大輔「いや、大丈夫だ。気にしないでくれ」

太一達は自宅に帰り、大輔達は寮に戻るのだった。







































フェイト「お疲れ様大輔。」

はやて「賢兄、お夜食やで~」
賢「あ、ありがとう。ガトーショコラか美味しそうだね」

大輔「お?しかも飲み物はココアか、サンキュー。あれ?生クリーム載ってる?」

フェイト「うん、今日は大輔と賢が1番頑張ったからウィンナーココアにしてみたの」

ウィンナーココアとは、生クリームを載せたウィンナーコーヒーの姉妹レシピであり、ココアに生クリームを載せた飲み物である。

大輔「最初飲んだ時は甘すぎるんじゃないかって思ったけど…」

フェイト「けど?」

大輔「甘すぎるけど美味い」

初めて飲んだ時、喉を通っていくウィンナーココアは自分からして甘すぎたが、何故か美味しいと感じた。
それは彼女が自分のために作ってくれたから。

リイン「とーさま、かーさま。リインもウィンナーココアとガトーショコラ食べたいです」

賢とはやての娘であるリインも部屋に入ってきて、はやてにガトーショコラとウィンナーココアを所望してきた。

はやて「はいはい。でも食べたらちゃんと歯を磨くんやで~?」

可愛い娘に笑みを浮かべ、キッチンに残ったガトーショコラとリインのためにウィンナーココアを淹れてやる。
甘い物が大好きなリインは目をキラキラと輝かせながらガトーショコラとウィンナーココアを口にした。
あまりにも美味しそうに食べるから大輔と賢もガトーショコラとウィンナーココアを口に運ぶ速度が増していく。

フェイト「美味しい?」

リイン「美味しいです!!」

賢「そう言えば、兄さんのデジモンカイザー化ですっかり忘れていたけど、リインからすれば兄さんは叔父さんなんだよなあ」

大輔「ああ、そう言えば確かに。リインからすればデジモンカイザーは叔父なんだよな…あんな変なコスプレした奴が叔父だなんてリインも可哀想に」

リイン「????」

哀れむような大輔の視線に、リインは疑問符を沢山浮かべる。

はやて「ああ、リインの叔父さんちゅうことは…」

ワームモン[難題、疾風(なんだい、はやて)?]

はやて「こら!!ワームモン、文字変換くらいちゃんとするんや!!」

賢「あはは、いいからはやて。続けて続けて」

はやて「あー、うん。リインの叔父さんで賢兄のお兄ちゃんちゅうことは私にとってお義兄さんちゅうことになるんやなあ」

賢「…そうだね、あんなことになっちゃって本当に残念だよ」

はやて「諦めるのはちょっと早いんやないか賢兄?」

賢「え?」

はやての言葉に賢は疑問符を浮かべながら彼女に振り返る。
彼女はとても不敵な笑みを浮かべていた。

はやて「だって賢兄と治さん。兄弟なんやろ?治さんも最初からあないな人やった訳やないやろ?」

賢「それは…」

優しい兄だった。
デジヴァイスのことで喧嘩するまでは。

はやて「賢兄のお兄ちゃんなんやから根っこから悪人なわけないやろ?治さんを止めて罪を償わせるんや」

賢「うん。そうだね…兄さんを止めよう」

はやての言葉に、賢は治を止めることを強く決意したのだった。 
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