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戦姫絶唱シンフォギアM~ほぼ無敵が転生したそうです

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33話 ラストアタック

 
前書き
かなり違う前回のあらすじ

伊吹「おm「ハイパークロックアップ」ぐふぅ!?」
伊吹「術使えないし体動かない。オワタ」
勇治「助けに来たぞ!ハイパークロックアップ!」
伊吹「勇治がコーカサスのハイパーゼクターを破壊したから術を使えるようになったよ!」
伊吹「リバ(省略)「「「ギャアアアアアアアアアア」」」もう一度うんたら(省略)」

伊吹「勇治ありがとう。そして、Let's Go!「ファッ!?」」
伊吹「響達が戦ってる街に戻って来た「死ぬ...いつか死んでしまう」」
伊吹「ちょ!...これ、レーザー吸収できんじゃねえのか?.....あれ?ちょ、フォニックゲインの制御が出来ない」
伊吹「とりあえずプトティラに変身!そんでえいこらセイヤー!」

伊吹「くらえええええええええええええええ!」
響「その程度の攻撃吸収してくれるッ!」
クリス(いや、死ぬだろ!?)
調「切ちゃん!こういう時は手g「あーあー!聞こえないデース!」」
翼「そうか、合唱すれb「黒歴史デース!!」」
マリア「セレナアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ウェル「僕の出番がないじゃないか。このド「悪い子は閉まっちゃおうねぇ~」ヒィッ!?」

伊吹「何か装者全員天に昇っていった」
伊吹「オーズドライバーを装着して他の次元からコアメダルを取って変身ん”ん”ん”ん”ん”ッッ!!」

 ~色々あった~

キャロル(そんな馬鹿な)
伊吹「映画の再現だ」

 ~装者達降下中~

伊吹(激アツだな)
キャロル「.....」

 大体(かなり)合ってない(カオスな)前回のあらすじ
 そして、大っっっっっ変!お待たせしました!!相変わらずの駄文っぷりデェスが!
 後、長いデース(393の誕生日にうpしたかったよ・・・)
 

 
 伊吹Side

「よし、変身完了」
勇治「もう、本当にお前一人だけでいいんじゃないのか?」

 一人一人変身後のポーズをとっている伊吹と7人の分身達
 見る人によっては異常な光景に見えるだろう。しかも、微塵足りとも動いていない
 伊吹と7人の分身達を棒立ちになりながら見ていた勇治は伊吹だけでいいんじゃないかと心底思った

 XDモードに変身した装者6人と変身した伊吹と各コンボの7人の分身と勇治
 14人の戦士達が強力な力を持ち、再度キャロルと戦おうとしていた

マリア「単騎対十四騎(この状況でもふざけていられるとは)」
翼「錬金術師であるならば、彼我の戦力差を指折る必要もないだろう(一体何を?)」
クリス「おまけにとどめのエクスドライブ!これ以上はもう終いだ!.....って、お前らは何してんだ!」

 力の差は明白。全てにおいて圧倒的にこちらが有利。余裕を持って戦える状況
 マリアと翼は伊吹が反復横飛びをしている事が気になったが、気にしなくてもいいだろうと思った
 クリスは伊吹が立っているであろう場所に風を切る音が話している最中にずっと聞こえ
 伊吹を見ると、こんな状況でも遊んでいられるのか、と驚き、伊吹に少し怒りながら怒鳴った

 伊吹はクリスに怒鳴られた事で地面のコンクリートを足でぶち抜いて反復横飛びの勢いを殺し
 頬を『タカトローリソッド』で掻きながら何気なく分身達を見た

 タトバはガタキリバとラトラーターと三角形を組むように手と手を繋いで回っている
 ザゴーゾは四つん這いの姿勢で下を向き、何か悲しそうな雰囲気が目に見えるように分かる
 シャウタはザゴーゾの肩を軽く叩いてorz状態のザゴーゾを慰めている
 タジャドルとプトティラは無言でカバディをしている。いや、無言でするなよ、そういうゲームじゃねえから

 クリスがツッコミをした理由が大体分かった。コイツらは自由だ。かなり自由だ。自由奔放な性格をしてやがる
 どうしてこうなったのかは一切分からないが、気にしている暇と時間が少しあるので考えている

キャロル「フン。奇跡を纏ったぐらいで俺をどうにか出来るつもりか?」

 キャロルの余裕に満ち溢れているような表情と言葉に伊吹は小さく肯定の言葉を言い
 流石サウザー系女子。退かぬ媚びぬ省みぬの汎用性が高い帝王の名言で出来ているんだな
 うんうん、と勝手に納得しながら頷いた

調「皆で紡いだこの力を!」
切歌「奇跡の一言で片付けるデスか!」

 相変わらず二人は仲良しだな。というかお前らいい加減にしろ
 何うた○リのダンスを踊ってるんだよ。1000%なのか?あ、1000%?ハンドサインどうも、ガタキリバ
 ブラカワニは笛を吹きながら曲を演奏ながら踊っているしダンス上手い。器用だな

 ・・・ザゴーゾのダンスは何かおかしい。それダンスちゃうで、多分マ○ケンサンバ
 とにもかくにも真面目にキャロルの話を聞くぞ
 因みに、心の中でのツッコミは0.2秒で終わっていた
 
キャロル「片付けるとも!奇跡など」
キャロル「疫病より村を救った俺の父親は衆愚によって研鑽を奇跡へとすり替えられた」
キャロル「そればかりか、資格なき奇跡の代行者として禁刑の煤とされたのだ!」
 
 キャロルの話に耳を傾けている伊吹だが、同情はしていない
 同情は、悲しんでいる人をよかれと思って慰めようとする行動が悲しんでいる人の心を余計に傷つける
 それ故に伊吹はキャロルに同情はしない

キャロル「万象に存在する節理と実利、それらを隠す覆いを外しチフォージュ・シャトーに記する事が俺の使命」
キャロル「即ち、万象黙示録の完成だった.....だったのに」

 そのチフォージュ・シャトーは真ん中に巨大な風穴を空け、キャロルの背後にあるビルの上に墜落している
 完全大破という言葉が今のチフォージュ・シャトーに当てはまる

「お前ら、ちょっと来い」
タトバ「了解」

『トラクローリソッド』で分身達に手招きしながら、分身って普通に喋れるのか。と思った
 タトバが立ち上がり、何故か倒れている他の分身達に歩いていき、体を揺さぶって立ち上がらせていった
 分身達が倒れている事に少し疑問に思ったが、気にせずに話を聞いた

響「キャロルちゃん...泣いて...」 

 響には、キャロルが声を震わせて泣くのを必死に堪えているように見え、聞こえた
 キャロルの計画はウェル博士の嫌がらせによってチフォージュ・シャトーのシステムがシャットダウンされる
 筈だったが、錯乱したキャロルが伊吹に放ったレーザーと同じ威力のレーザーをチフォージュ・シャトーに当て
 チフォージュ・シャトーは完全に壊れてしまった

キャロル「奇跡とは蔓延る病魔にも似た害悪だ!故に俺は奇跡を殺すと誓った!」
キャロル「だから、奇跡を纏う者だけには負けられんのだ!!」

 キャロルは両手の指と指の隙間に二個ずつ召喚石を挟み、空と地面に投げた
 空と地面には巨大なピンク色の魔方陣がいくつも現れ、巨大なピンク色の魔方陣からはアルカノイズが

 伊吹はタトバと何かを話し合っている
 勇治は突如現れたアルカノイズに驚いたが、『パーフェクトゼクター』を片手で持ち、構えた
 ハイパークロックアップを使えるのはせいぜい後二回。それ以上使うと体がどうなるかは分からない

洸{響...響!}
響「その声、お父さん!?」

 ヘッドホンから声が聞こえ、声でお父さんと分かった
 響は急に話しかけられた事に驚いたが、OTONの話は聞いて損はない

洸{泣いている子が.....ここに居る}

 響はキャロルを見つめ、キャロルの目尻には一滴の涙が

響「そうだね...泣いている子には手を差し伸べなくちゃね!」

 響は優しい声で呟き、アルカノイズが一斉に街を攻撃し始めた
 巨人型はビルの屋上に右手の鎌を振り落とし、人型はアイロンのような腕を伸ばしてビルの窓ガラスを分解した
 武士型は右腰に着けてある納刀している刀に手を伸ばしている
 飛行型は体を回転させて槍状に変形し、ビルを貫き、所々に穴が空いている
 他には空中要塞型や翼獣型。増殖分裂型がかなり離れた場所で分裂して増殖しての繰り返しをしている

「ガンバ」
タトバ「了解」
ラトラーター「干し肉って美味しいのか?」
ガタキリバ「...干し肉?」
シャウタ「おっ「チェストォ!!」ちょ、止め」
タジャドル「スクリュー」
プトティラ「ダブリュー」
ブラカワニ「楽器ない?楽器」

 俺が見た所
 タトバは少し固いな(もうちょっと肩の力を抜いてもいいと思う)
 ラトラーターは干し肉が食べたいようだ(いや、そこはライオン絡みで生肉って言え)
 ガタキリバはツッコミ役か(多分)
 シャウタは変態(どうして...)そして止めるのがザゴーゾ(俺ゴリラ苦手だけど、ザゴーゾは大丈夫だ)
 タジャドルとプトティラは結構仲良しだ(スクリューダブリューって何?)
 ブラカワニは曲を笛で演奏するのが好きなようだ(というか性格バラバラだな。コアメダルが違うからか?)

響「翼さん!」
翼「分かっている立花!」
クリス「スクリューボールに付き合うのは初めてじゃないからな」

 クリスはアームドギアを変形させ、ミー○ィアのようなモノを装備している
 フ○ーダムとかジャ○ティスとかストライクフ○ーダムとかインフィニットジャ○ティスはどこにいった
 まあ、それは置いといて・・・

「俺達の名は・・・」

 伊吹は分身達が重ねた手の上に手を置き
 マリアは胸から剣を取った

マリア「そのためにも散開しつつアルカノイズを各個に打ち破る」

 剣を前に突き立て、装者達は戦い始めた

「行くぞ!O(オー)9(ナイン)!」
分身達「「「「「「「「0(オー)9(ナイン)!!」」」」」」」」

 伊吹が叫び、分身が叫んだ後に伊吹が地面を蹴ると高度2000Mの上空に一瞬で着き
 伊吹は『オースキャナー』でバックルのメダルをかざし読み[キィンキィンキィン!]という電子音が聞こえ

[スキャニングチャージ!]

 そして、伊吹の背中から二つの赤い粒子の羽が生えた

「セイヤーッ!」

 伊吹は後方に一回転をして左膝を折り曲げて右足を伸ばして巨人型に飛んでいった
 赤、黄、緑の巨大なリングが目の前に三つ展開され、三つの巨大なリングの真ん中を通り抜けると速度が上昇し
 風を切りながら放たれるその一撃は巨人型を蹴り貫くと大爆発を起こした

「うん。なかなかやれるな」

 人型を『トラクローリソッド』で体を切り裂き、自分の周りに立っている武士型を切り刻んでいった
 分身達は街を分解しようとするアルカノイズを蹴散らしていた

タトバ「終わらせる」
ラトラーター「.....弱い」

 タトバは空間移動で『メダジャリバー』を二つ取り、二刀流
 ラトラーターと共に走りながらすれ違いざまに『メダジャリバー』の二刀流で武士型を斬り
 ラトラーターは『トラクロー』で人型をすれ違いざまに切り裂いていった

シャウタ「バ○ボー!」
ザゴーゾ「YA☆ME☆RO!」

 シャウタが『ウナギウィップ』を巧みに使い
 何十体もウナギウィップで人型の胴体を真っ二つにしてバ○ボーと叫んだ
 ザゴーゾは重力操作で周囲を無重力にさせて人型アルカノイズが浮き
 重力操作で目の前に人型アルカノイズ何十体も引き寄せ
 両腕を前に突き出してガンタンレット状の武器『ゴリバゴーン』を二つ発射した
 ロケットのように速く飛んでいった『ゴリバゴーン』はアルカノイズを貫いて突き当たりのビルに突き刺さった
 そして、『ゴリバゴーン』を次弾装填した

タジャドル「やるぞ!」
プトティラ「あいあいさー!」

 プトティラは右手で目の前の空間を正拳突きで叩き割り、鳥系のコアメダルを七つ取ってタジャドルに投げた
 鳥系のコアメダルを七つ受け取り、左腕に装備している『タジャスピナー』の『オークラウン』に七つ入れた
 背中にある『クジャクウイング』を展開して空を飛び『タジャスピナー』のテーブルを回転させ
『オースキャナー』で『オークラウン』に入った七つの鳥系コアメダルを『ギガスキャン』した

[キィンキィンキィンキィンキィンキィンキィン]
[タカ!クジャク!コンドル!タカ!クジャク!コンドル!タカ!]
[スキャニングチャージ!]

 プトティラは左手で目の前の空間を叩き割って『メダジャリバー』を取り出した
 右手に『メダガブリュー』左手に『メダジャリバー』の二刀流
 背中から『エクスターナルフィン』が伸ば、展開してから大きく羽ばたいた

 飛んでいる飛行型アルカノイズを飛びながら『メダガブリュー』と『メダジャリバー』で切り裂いていった
『メダガブリュー』でなぎ払い、『メダジャリバー』で飛行型の体を豆腐を切るようにいとも簡単に斬り
 薙ぎ払われ、斬られた飛行型が何十体も炭化していった

タジャドル「準備完了!...デュアリックプロミネンス!」

 タジャドルの声を聞いたプトティラは『エクスターナルフィン』を羽ばたかせて地面に飛んでいった
『タジャスピナー』を自分達に突撃しようとしている三百体の飛行型に掲げ
 直径3Mの火球が『タジャスピナー』の先から発射され、直径10Mの火球が『タジャスピナー』から発射された
 一発目の火球は飛行型の群の中心の飛行型アルカノイズを飲み込み
 二発目は一発目の火球と飛行型アルカノイズの群をいとも簡単に飲み込んで大爆発を起こした
 熱風と火の粉がプトティラとタジャドルを襲ったが、アーマーにかすり傷すら付いていない

プトティラ「デュアリックプロミネンスって何だ?」
タジャドル「とりあえず一発目は適当に撃って二発目は軽くに撃つ技。今思い付いた」

 その頃、勇治は

勇治「ふんッ!」

『パーフェクトゼクター』のソードモードで襲いかかってくる人型を横に一閃をして真っ二つにした
 真っ二つになった人型の体は炭になって崩れていった

勇治「まだ来るのか...」

 二百体の人型と一体。否、今も分裂して増殖している増殖分裂型
 人型が増殖分裂型アルカノイズに向かわせないように邪魔をしてくる
 このままだと増殖分裂型アルカノイズが分裂・増殖していき、収集がつかなくなる

勇治「仕方ない。マキシマム「スキャニングチャージ![スキャニングチャージ!]」ん?」

 背後から声と電子音が聞こえ、振り返ると
 両足蹴りの体制で地面を滑りながら自分に向かって来ている『仮面ライダーオーズ:ブラカワニコンボ』が居た
 巨大な橙色のリングを一つ通り抜けて勇治の頭上を飛び越えた

勇治「なばッ!?」

 突然自分の頭上を飛び越えた事に驚き、後ろに振り返ると
 ブラカワニがS字を描くように滑らかにスライディングしていき、巨大なリングを通り抜けると速度が上昇した
 人型は抵抗も出来ずにブラカワニの滑り蹴りに下半身を炭化させられ、体全身が炭化していった

勇治「今が好機!決める!」

 勇治は走り出し、勇治を止めようと数体の人型が襲いかかってきたが 
『パーフェクトゼクター』で横に一閃をして真っ二つにしたが、新たに二体の人型が勇治の目の前に

勇治「甘い」

 勇治は少し前に跳んで右腕を大きく振りかぶって人型の顔を殴ると人型の顔がえぐれ、体を前に一回転させ
 遠心力が加わったオーバーフローでもう一体の頭のてっぺんを砕き、二体の人型アルカノイズ炭火していった
 地面に着地した瞬間に地面を全力で蹴り、増殖分裂型に一気に距離を詰めた

ブラカワニ「火龍!!」

 ブラカワニが身体から火の粉が散り、身体が燃え始めた
 火に包まれたブラカワニはまるで火龍のようになり、地面に残り火を残しながら進んでいった
 全てを燃やし尽くす獰猛な火龍になったブラカワニは巨大なワニの顎から燃え盛る龍の顎になり
 増殖分裂型アルカノイズに襲いかかり、体を引きちぎり、通りすぎた後に体を180度回転させ

ブラカワニ「セイヤー!!」

 もう一度増殖分裂型アルカノイズに襲いかかり、体を引きちぎった
 増殖分裂型アルカノイズの体はブラカワニによって6割も引きちぎられており、分裂しようとしたが

勇治「これで終わりだ」

[ハイパークロックアップ]

『パーフェクトゼクター』を地面に突き刺し、『ハイパーゼクター』のスイッチを押し、電子音が鳴った
 ブラカワニは燃えていた体が元に戻り、スライディングしていた体は勢いが止まらずにビルにぶち当たった

 ~ハイパークロックアップ中~

[マキシマムライダーパワー]

『ハイパーゼクター』のホーンを倒し、電子音が鳴り

[1]
[2]
[3]

 カブトゼクターの脚にあたるスイッチを順番に三つ押した

勇治「ハイパー...キック!」
[ライダーキック]

 カブトゼクターのホーンを一旦マスクドフォームの中間の位置に戻し
 再び倒すと、背中の『カブテクター』が展開されてタキオン粒子の翼が現れ
 勇治は地面のコンクリートを蹴ると垂直に上昇して空中に浮き止まった
 右足にタキオン粒子を集束して増殖分裂型アルカノイズに向かって飛び蹴りを放った

 勇治のハイパーライダーキックは増殖分裂型アルカノイズの体の中央を貫き
 増殖分裂型アルカノイズは中央に穴が空いた事で体を液状化させて傷を修復したが
 
勇治「消えろッ!!」

 勇治は地面に着地した瞬間に右足の回し蹴りで背後にいる増殖分裂型アルカノイズの体を真っ二つに切り裂いた

[ハイパークロックオーバー]

 勇治のハイパークロックアップの終了を告げる電子音が『ハイパーゼクター』から鳴った
 増殖分裂型アルカノイズは過度なエネルギーを連続でくらったせいで吸収出来ず
 制御出来なくなったエネルギーは行き場をなくし、大爆発を起こす一歩手前だった

勇治「これは...まずい!?」

 勇治は増殖分裂型アルカノイズが大爆発を起こすと分かり、全力で走り出した
 増殖分裂型アルカノイズはオレンジ色に光り始め、一瞬だけ白い閃光が辺りを包み

 ドゴォン!という爆発音が辺りに響いた
 ビルの窓ガラスが爆発の衝撃で割れ、近くに居た人型アルカノイズは爆風に巻き込まれ、炭化していき
 勇治は爆発時の余風で吹き飛ばされた

勇治「うおッ!?」

 勇治は『カブテクター』のタキオン粒子の翼で体を一回転させて体制を立て直した
 地面に着地し、『カブテクター』が自動で閉じた

勇治「何とか...なったか.....」

 勇治は伊吹の分身を見ると、ビルに下半身が突き刺さっていた
 上半身は無事なようだが、重力には逆らえず、上半身が左右に揺れている
 イナバウアーより背が曲がっていないが、目と目が合った

勇治「どうしてそうなった!?」

 勇治の的確な突っ込みに流石と思ったブラカワニは

ブラカワニ「たすけて」
勇治「今助けるぞおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 勇治はブラカワニに走り出し、全力でブラカワニを助けようとしていた

 その頃、伊吹は

「おい、ガタキリバチートだろ」
ガタキリバ「...一人一人の質は同じ。そして、数が多い」

 伊吹は戦闘中のガタキリバと出会い、その一方的な戦いに少し驚いていた
 分身の数は三十。新たに現れた分身達は人型アルカノイズと武士型アルカノイズが五百体は居た

分身達「風牙☆絶k「鳳凰絶s「漆黒のi「地獄の底で反省s「お前ら個性的すぎィ!?」」」」」
「何コレカオス・・・」

 一人の分身は『カマキリアーム』を前に突き立てて風のようにアルカノイズに突進している
 一人の分身は武器に頼らずに炎を纏った拳で武士型アルカノイズを物理的に破壊している
 一人の分身は背中から紫色の魔方陣を展開させて何百本もの槍を一つ一つ武士型アルカノイズに投げている
 一人の分身は襲いかかってきた武士型アルカノイズの首を掴んで地面に叩きつけている
 一人の分身は体を回転させて『カマキリアーム』で周りの人型アルカノイズを切り裂いて勢いよく突っ込んだ
 うん。良いツッコミだ。もう少しツッコミ役が欲しいな(3人ぐらい)

ガタキリバ「雑魚は俺達に任せて。頑張れ」

 伊吹は頷き、響に向かって飛んでいった
 ガタキリバは大暴れしている分身達の背後にル○バが迫っているのが分かった
 主色はピンク。ルンバの体の周りにはノコギリの刀身のような刃物が付いていて刃物が常時回転し
 ル○バの前面にはクワガタの角のような緑色の鎌が付いている
 そして、分身達にどんどん近づいている

ガタキリバ「味方到着か」
調「く、クワガタがいっぱい?」
切歌「こ、これはどういう事デスかー!?」

 ノイズ虐殺機械ル○バは止まり、中から戸惑った声と驚いている声が聞こえてきた
 外部スピーカーなのか、とガタキリバはふと気づいた

ガタキリバ「どう見てもル○バです。本当にありがとうございました」

 誰がどう見ても全身凶器のル○バにしか見えない。それ以外は
 ノイズ殺戮専用ル○バ。切調ル○バ。百合ル○バ。オーバージェノサイドル○バ。ジェノサイドキルル○バ
 回転型鋸のクウガタ鎌ル○バ
 ル○バは外せない。いや、ル○バにしかry
 ル○バの事を真剣に考え始めたガタキリバは、ルンバはどうして作られたのかを考え始めた
 分身達は今もなお戦い、アルカノイズ絶対殺すマンになってしまった

 #####

響「ハァッ!」

 響は右腕の大槍のアームドギアを使い、空を飛びながら飛行型を次々に刺して炭化させている

「ちょいと手伝いに来ましたよー」
響「ありがとう!出来ればあの輸送型を」

 上を見ると輸送型が三体浮いており、飛行型を大量に放出していた
 このまま飛行型を放出されるとキリがないな。丁度輸送型が一列に並んでいるし、一気に倒せるチャンスだ

「任せとけ、飛行型は任せた」
響「任された!」

 響は他の飛行型に飛んでいき、伊吹は『オースキャナー』を右手に持ち
 バックルのメダルをかざし読み取った

[キィンキィンキィン!]
[スキャニングチャージ!]

「本日二回目!」

 伊吹は後方一回転をして『タカヘッドブレイブ』で輸送型三体に狙いを定め
 赤、黄、緑の巨体なリングを通り抜けて背中に二枚の赤い翼を生やして輸送型一体の胴体を貫いた

「二体目!!」

 伊吹は更に飛び蹴りの速度を上昇させて二体目の輸送型の体を一瞬で貫いた
 飛び蹴りをくらった輸送型は順番に爆発していき、伊吹は爆風に巻き込まれないように少し後退した

 伊吹は装者の激戦区に落ちていき、地面に着地した瞬間に震脚を使い、衝撃をコンクリートに送った
 コンクリートは伊吹を中心にヒビが入り、伊吹は歩き始めた
 地面に着地した瞬間の衝撃を瞬間のコンクリートに送る。震脚の応用技とか考えてみるか

響「スクラップ・フィストオォォォォォォォォォ!!」

 響は叫びながら右手のアームドギアの槍を変形させ、パイルバンカーに変形させた
 小型ロケットを三つ着け、螺旋状に回転しながら上に浮いている輸送型の腹部を殴った
 衝撃は内側に伝わり、衝撃がなくなる前にパイルバンカーが起動した

 ゴンッ!という轟音が辺りに響いた瞬間に輸送型の腹部から背中まで衝撃で貫通した
 腹部に巨大な穴が空いた空中要塞型は爆発し、爆発に響が巻き込まれたが
 爆発時のダメージは一切なく、爆風をもろともせずに響は下降していった

「響ィ!元n...それはパイルバンカーだ!というかスクラップ・フィストはどこで覚えた!?」
響「直接脳内に送り込まれてきた!」

 伊吹は質問を謎の答えで返された事に少し動揺したが落ち着きを取り戻し
 今は目の前で静かに待ってくれているアルカノイズを倒す事が優先するべきだと判断した
 人型が五十体と武士型百体と巨人型一体が伊吹に攻撃もせずに棒立ちのまま微塵足りとも動いていない

 伊吹は右手の手のひらにエ○ァのロンギヌスの槍に似た鉄の槍を創り
 空気をフォニックゲインで集束して空気と空気の摩擦熱で空気がプラズマに変換する筈

「元素変換!超荷電粒子砲(レールガン)!!(電気を圧縮圧縮ゥ!!」

 伊吹が叫ぶと槍が空気と空気の摩擦熱を起こし、プラズマが槍に発生した
 改めてフォニックゲインが便利だと再認識した
 プラズマを帯びた鉄の槍はでとても熱くなっている
 常人なら持っているだけで皮膚が焼きただれて肉が溶けるが、伊吹は焼きたてのお芋を持っている感じだ

「そーしーて~」

 伊吹は槍を右手の手のひらが痛くなる程強く握り
 大きく右足を前に踏み込んで右足で地面を蹴ると少し前に浮き
 体を右に360度回転させて左足で着地した瞬間に右腕を大きく振りかぶり
 襲いかかってきたアルカノイズ目掛けて

超電(レール)磁砲(ガン)!!」

 ビュンッ!、という槍が風を切り裂く音と共にアルカノイズを何十体も貫いた
 槍はもの凄い速さでアルカノイズを何十体も貫き、ビルに、ドゴォン!、という音をたてて突き刺さった
 槍に当たらなかったアルカノイズも居たが、伊吹が右足で真下のコンクリートをつつくと

 コンクリートにヒビが入り、そのヒビは前にも左にも右にも広がった
 ビルの下のコンクリートにヒビが入る事はなかったが、アルカノイズの足下にはヒビが入っていた

 伊吹は右足を上げて真下のコンクリートに右足を振り落とした
 一瞬でヒビが入ったコンクリートに亀裂が入いり、地面は崩落を始めた
 倒し残しのアルカノイズは崩落した地面に落ちていった

 伊吹は少しやり過ぎたと反省し、ビルに突き刺さっている槍を見ると
 アルカノイズは居ないが、槍の真下にはアルカノイズだった炭が積もっていた

クリス「おーい!...ッ!」

 アルカノイズを殲滅しようとしているクリスは轟音に気付き
 轟音が聞こえた場所に飛んでいった。轟音が聞こえた場所にはポツンと立っていた伊吹が居た
 巨大なクレーター、 前方後円墳のような形の巨大なクレーターだ。それは異常だった
 それとは伊吹だ。伊吹の左半身には黒い雑音のようなオーラが

「ん?...クリスか、どした?鳩が豆鉄砲をくらったような顔して」

 クリスの声が聞こえたからクリスに振り返った、が
 鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしている。どうしたんだ?
 伊吹は首を右にかしげ、伊吹の口は黒い雑音の所のみ口を吊り上げている
 
 仮面を着けているだけでも感じる悪寒。全身に稲妻が迸るように鳥肌が立った
 半分だけが人間で半分だけは化け物。伊吹なのにそう錯覚してしまう程の悪寒と錯覚
 伊吹の黒い雑音のようなオーラは一瞬で消えて伊吹は元に戻った

「おーい、聞こえてるか?...あ、無視?放置プレイ?それは止めてくれよ」
クリス「........あ、ああ...」

 動揺を隠せないクリスだった。伊吹の暴走時は戦った事があるが
 異様な力と異様な容姿だった事も覚えている。戦ったのはあの戦いが初めてだろう
 もしかしたら、もしかしなくても暴走するのではないだろうか。だが、今のところ理性がある
 様々な考えが脳裏をよぎり、クリスを悩ませている

「...........いぶチョップ(強)をくらいたいか」
クリス「それは止めてくれ!」

 クリスの必死な訴えに伊吹は軽くため息をついた

「そんじゃ、行くぞ」

 伊吹は空中に浮いているクリスに向かって地面を蹴り、クリスに跳んでいった
 クリスの腕を掴むと、クリスの背後の空間が歪み、伊吹とクリスは歪んだ空間に勢いよく飛び込んだ

クリス「なッ!!?」

 突然の出来事にクリスは驚き、目を瞑ってしまった
 今から行く場所は決まっている。そこは・・・

クリス「な、な、どうして!?」
「キャラ崩壊してんぞクリス!」
クリス「キャラ崩壊って何だよ!?」
「それでいいぞユッキー!」
クリス「訳分かんねえよ!!ユッキーって誰だ!?」

 ギャーギャーとボケとツッコミが叫びながらアルカノイズに360度囲まれている事にツッコミは気づいた
 あと、飛行型が伊吹と自分に体を回転させて槍状に変形させて特攻している事に

「あ、それ無駄だから」

 突如伊吹とクリスを包み込むようにオレンジ色のバリアが現れ
 飛行型がオレンジ色のバリアに当たるとガリガリと音をたてて火花を散らしている

 困ったモンだよ、本当に
 作者の書くペースがどんどん遅くなっている事に困る
 さっさと戦闘を終わらせないと作者のメンタルが崩壊してしまう(ヨコクナンテシナカッタラヨカッタノニナ)

「ほらほら、装者の中では一番火力あるんだから頼む」
クリス「.....はぁ........任せとけよ!」
「ツンデレだわk「ツンデレ言うな!!」怖い怖い(笑)」

 クリスの怒声、もといツンデレ否定のそのレッドフレームミー○ィアが強そうだと思った(小並感)
 バリアはどんどん拡張していき、全ての飛行型を弾き飛ばした
 その瞬間を待っていたと言わんばかりのレッドフレームミー○ィアの全方位レーザーが放たれた

 勿論全方位だったので飛行型にも伊吹にも当たった。いや、クリスは飛行型にも伊吹にも当てるつもりでいた
 腹部と胸のアーマーにレーザーが当たった伊吹は酸素を吐き出し、バリアが解けた
 弾き飛ばされた飛行型の体をレーザーが貫通して飛行型が爆発した

「俺は味方だぞォ!きねクリセンパー!」
クリス「ゴメン!「おう!許す!!」」

 何だかおかしくなってきている二人
 そろそろ何を書いているのかが分からなくなってきたが、こんなメタ作品を見ているアナタに感謝

「おい!誰かデ○ティニー持ってこい!俺がパ○マフィオキーナでデ○ティニーフィンガーしてやんよ!!」
「手のひらからビームって何か究極の拒絶型の攻撃方法になかったっけウッフォ!気のせいか?」
「俺には親がいないんだッ!!」

 伊吹の大阪のおばちゃんのマシンガントークには及ばないマシンガントークを行い
 トンデモ発言を公で叫び、クリスは思った

クリス(親がいない?)
「あ、誰かサ○ラントプス持ってこい!!無限バン○ナとジェノサイ○砲を着けて一狩り行こうZE☆」

 M○S5:T○P、、地球だけ防衛軍
 さまざまなネタをぶちこんでいく........変なテンションの時だけ

「あ、何かこのままだと話が進まねえ。落ち着け.....落ち着け俺、ワンターンスリィーキルゥー」
クリス(あ、やっと落ち着いたな)

 深く深呼吸をしてやっと落ち着いた

「あ、戦闘音聞こえなくなったな。クリス、キャロルが何か仕掛けてくるかもしれないぞ」
クリス「何か?.....その何かって何だ?」
「ヒント1。アルカノイズが時間稼ぎ」

 俺の言葉にクリスは驚いた顔をしている。気づいたか
 まあ、答えを言ったから分かるよな。兎に角足止めをしてもらいたい

「力を溜めるにはいい時間稼ぎ...思い出を全てエネルギーに変えるんじゃないか?」
クリス「なッ!?...くそ!行くぞ!」
「あ、ゴメン。俺、ちょっとやらなくちゃいけない事あるから先に行ってくれ」

 キャロルの思い出を全て取り戻してエルフナインの傷を治す
 真のハッピーエンドを見る為にも、頑張らなくては

クリス「こんな一大事に何を...って!何処に行くんだよ!?」
「後で面白いモン見せてやるから楽しみにしとけよ」

 伊吹がそう言うと伊吹が浮いていた空間が歪み、伊吹見えなくなった
 クリスは伊吹に飛んでいこうとしたが、いなくなってしまったので響達と合流する事にした

 #####

切歌「そんな攻撃じゃ!」
調「私達は倒せないデース!」
マリア「.....インサイト!...バリアー!...炎の神よ、氷の神よ、神の神よ.......トリニティエレメンタルスフィア!」

 碧の獅子は三人の怒涛の連続攻撃に押されていた
 まず、最初に攻めたのは切歌だった。碧の獅子のNE☆KOパンチを紙一重で避け
 その瞬間に調がすかさずアームドギア変形させたヨーヨーで碧の獅子の顔面を攻撃する
 ヨーヨーの攻撃で怯んだその一瞬の隙をマリアがオリジナルの術で攻撃の手段を失わせる

 フ○ンネルを展開して碧の獅子にちょっかいをかけ、マリアに炎を吐いたが
 これを翼が蒼ノ一閃で断ち斬る。クリスの援護射撃のレーザーにより碧の獅子は動きを止められ
 響が碧の獅子に飛んでいき、右腕のアームドギアの槍を変形させてパイルバンカーにして準備した
 碧の獅子の腹部に着くと、右手を大きく振りかぶって腹部を殴った

響「はああああああああああああああああああッ!!」

 三重の極みで衝撃が腹部に伝わり、碧の獅子が中に浮く前にパイルバンカーが起動した
 稲妻の如く放たれたその一撃は碧の獅子を中に浮かせた

切歌「デース!」

 切歌が中に浮いた碧の獅子を両手で持った鎌を突き刺して背中を引っ掻き回した
 背中の碧色の装甲はズタボロになり、傷がとても目立っている

翼「全てを切り裂く一撃.....」

 翼は右腰にある鞘に手を伸ばして刀の柄に触れた
 地面に着地し、目を閉じた

翼「.......今だッ!!」

 目を開いた瞬間に地面を蹴り、走り出した
 疾風の如く走るその姿は風より速く、雷のように鋭く、刀のように一直線
 碧の獅子に走っている翼目掛けて碧の獅子が翼を踏み潰そうと前足を振り落とした

 しかし、翼は足を止める事はなかった。走る速度も落とさずに
 刀の柄を右手で握りながら一気に振り落とされた前足に向かって跳び、前足に当たる直前に抜刀した

 前足はガキン!と金属と金属がぶつかった音と共に前足が弾かれ
 跳んだ翼は手が痺れ、勢いを失なったが、獅子の前足に飛び、前足を切り上げた

 体制を崩した碧の獅子は翼の切り上げによってさらに体制を崩した
 そして、刀にエネルギーが溜められ、青い稲妻を纏った刀を握りしめて碧の獅子の真上に飛んでいった

 碧の獅子の真上に着いき、に刀に限界までエネルギーを溜め
 碧の獅子に向かって飛び、刀を大きく振りかぶって背中の装甲に刀を振り落とした

 ガキィン!という音が辺りに響いて碧色の装甲にヒビが入り
 力任せに碧の獅子を地面に叩き落とした 

翼「防人の剣は伊達ではない」

 決めセリフを決めたSAKIMORIは伊達ではなかった
 ドヤ顔+構え+決めセリフ=カッコいい
 と思っているんじゃないだろうか?それとも、無意識の内に?

調「?.....何か聞こえる」

 空の彼方から電子音が聞こえ、上を向くと、何かが落ちてきた
 切歌が上を向いた瞬間に伊吹は風を切りながら地面に着地した
 呆然としている切歌を気にもせずに

「俺の名前は伊吹!名字は無いし、年齢不明で身長178cmぐらい!体重は仲良くなったら教える!」
「昔の事は教えんぞ!そして、不思議な力を持った人間だ!!自己紹介終了!」 

 とりあえず自己紹介をしてみたり、色々言ってみたり
 テンションたきのぼりだからね、仕方ないね

「あ、マグナディウエスの方が正確かー.....そんな事より助けるから大人しく待ってろよ」
キャロル「俺を助けるだと?...笑わせてくれるッ!!」

 碧の獅子にコックピットとかあるのかを考えているとめ炎を吐き出された
 目の前に灼熱の炎が俺を消し炭にしようと迫ってきたが、右手を前に出してて炎を受け止めた
 炎はとても熱く、辺りに火の粉が舞い、伊吹の体に炎が襲いかかったが
 炎が吸い込まれるように右手の手のひらに収束されて直径3Mの炎の球体が右手の手のひらに現れた

「炎を収束。炎の波長をフォニックゲインに調律してフォニックゲインに変換」

 炎の球体の色がオレンジ色に変わり、どんどん小さくなっていった
 最終的にはフォニックゲインが凝縮されたピンポン玉とさほど変わらない体積になっている

キャロル「またしてもッ!!」

 碧の獅子が口を開き、炎を伊吹に吐き出した

「二度も同じ攻撃は通用しないっての」

 左手を前に出して炎を受け止めた
 伊吹が炎を受け止めた瞬間に碧の獅子の額が光り、何十ものレーザーが伊吹に放たれた
 左手は使えないし、右手のは放置すると大爆発を起こしてしまう

「あ、やべ」

 レーザーが伊吹の体を貫く事はなかった
 何故なら、響が伊吹に迫ってきたレーザーをアームドギアの槍で受け止めていたからだ
 槍から火花が舞い、レーザーは速度を落とさずに伊吹に飛んでいこうとしているが、響が受け止めている
 少し苦しそうな顔をしている。急いで助けなくてはと、使命感を感じた

 響に助けられた事に気づいた伊吹は右手のピンポン玉のような破壊玉にフォニックゲインを纏わせ
 碧の獅子の額目掛けて破壊玉を投げた

「あ.....」

 破壊玉が空中で止まり、ブラックホールのように瓦礫や色々な物を纏っている
 酸素やコンクリートの瓦礫や塵や二酸化炭素や大気を強引に纏ってフォニックゲインに調律変換
 破壊玉は調律変換したフォニックゲインで現在進行形で巨大化していっている
 このまま放置すると核弾頭の何十倍もの威力の玉の爆発によって日本が跡形も無く吹き飛ぶ
 最悪、プレートが割れて他の国に地震が起こり、大災害が起こる・・・かも

「いや、これ.....」

 伊吹が言い終わる前に碧の獅子の額に飛んでいった
 驚く暇もなく、碧の獅子の額に破壊玉もとい、全自動フォニックゲイン調律変換玉は爆発した

 爆発した瞬間にロイミュードが重加速を起こしたのかと勘違いしてしまう程世界が遅く見えた
 爆風がゆっくり辺りに広がっていき、碧の獅子がどうなったのかが分からない
 分かるのは、灼熱と轟音の爆風がアーマー越しに熱く感じて轟音が耳に響いた事だけ

「いや、どうしてこうなった!?」

 碧の獅子の額の中にいるキャロルの目の前にバリアを張った
 そして、辺りに広がっていく爆風を閉じ込めるようにバリアを全方向に張った
 爆風がバリアを防いでいるが、徐々にヒビが入ってきている
 フォニックゲインを大量にバリアに込めれば、こんなモン楽勝だ

 バリアに大量にフォニックゲイン込めると、爆風の勢いが弱くなってきた
 よし、このまま閉じ込める。ブラックホールを詠唱してバリアの中に出現させる
 そうすれば爆風がブラックホールに吸い込まれて一休みっと

 休めるという事に気づいた伊吹は俄然とやる気がわいてきた

「ダイ○ンダ○ソン...ブラックホール!」

 ヘンテコな詠唱が終わると、バリアの中に小さなブラックホールが現れ
 爆風を吸込み、爆風がなくなったのを確認し
 バリアを解いてブラックホールを消した。これで一件落着...って訳にもいかなさそうだ

 碧の獅子の額は破壊玉の爆発時の爆風によって中が剥き出しになり
 中には、ダウルダブラの糸で体を固定しているキャロルがいた
 碧の獅子のコアでもあるダウルダブラを纏い、大人の体になったキャロル
 今のキャロルは、少しどころか派手な衣装だ(いや、派手とかいうレベルを越えているよ)

「分かってたけど(小声)...どうしてそうなった?」

 最初の一言を聞かれると、色々と面倒だ
 だが、二言目は全力で突っ込ませてもらうぞ、露出強みたいな衣装じゃないか!
 勘違いしてならない部分は、あくまでも露出強だ!狂じゃないぞ!強だ!!
 フィーネは家にいる時は全裸というHENTAIだが、調にフィーネが転生しなくて本当によかったよ!
 あれ?調はフィーネの器だったから、もし、フィーネが調に転生したら・・・

 思考が停止してしまった伊吹だった 

「........スターライト」

 気を紛らわす為にスターライトを詠唱した瞬間に上空から何個も隕石が落ちてきた
 一つ一つの隕石は小さいが、碧の獅子の周りの地面に当たると爆発し、爆風が伊吹に襲いかかった


 その頃、勇治は

勇治「ぐぬぬぬぬッ!!.....抜けないッ!!」
ブラカワニ「助けて」

 ブラカワニを壁から引き抜くのに苦労しているようだ
 何度引っ張っても抜けない事にイライラしてきた勇治は遂に・・・

勇治「動くなよ?.....動いたら怪我するからな」

 ピキピキと額に血管が浮かび上がり、その低い声はブラカワニを怖がらせた

ブラカワニ「え?まさか.....」

 勇治は無言でカブトゼクターに手を伸ばした

ブラカワニ「止めろ!死ぬから!死ぬからあああああああああああああああああああああ!?」
勇治「ハハハハハ(怒)」

 その後、ブラカワニは他の分身達の手によって助けられた 


 ・・・鼓膜破れたわ...血が耳から溢れ出てくるのが分かる
 スターライト詠唱しなかったらよかった。まあ、スターライトで碧の獅子はボロボロで俺の鼓膜もボロボロだ

 何か、後ろでフォニックゲインの塊が発生しているんだが
 というか、いつの間にフォニックゲインを?...あ、さっきの破壊玉を消している時に話し合ってたのか?
 アイコンタクトとか、手話とか色々したのか?.....あ、これ後ろ見たら気まずくなる
 アーマーをフォニックゲインに変えたからインナーのみになっている........よな?
 
 XDモード時の六人のフォニックゲインを響のアームドギアに集束
 まともにくらったら死ぬな(リミッターを一つでも外せば怪我ぐらいだな。多分)

 一つ外したらステータスが二倍ぐらいになっている気がする
 というか、何でリミッターが付いているんだ?関係あるよな。暴走と

キャロル「奇跡は殺すッ!皆殺すッ!!。俺は奇跡の殺戮者に!!!」

 そんな事を考えていると、碧の獅子が極大のレーザーを撃ってきた

翼「立花!!」

 翼が叫び、響は極大のレーザーを右手のアームドエイドを構え、横に薙ぎ払い
 伊吹の頭上を通りすぎる前に、背後から風を切る音と共に暴風がレーザーを吹き飛ばした
 暴風に伊吹は微塵足りとも体を吹き飛ばされる事はなかった

響「繋ぐこの手が!私のアームドギアだ!!」

 この手で誰かを傷つける事を恐れていた

響「当たると痛いこの拳。だけど未来は、誰かを傷つけるだけじゃないと教えてくれた!」

 誰かを傷つけるのが響の手ではない
 手を繋げば、キャロルと分かり合う事が出来ると信じて握りしめている

キャロル「ぐッ!(なまく)らを潰す!...ッ!?.....ぁ...こんな時に.....拒絶反応?」

 キャロルの脳裏にイザーク・マールス・ディーンハイムの思い出がよぎる
 本当に大切な思い出は忘れない。イザークの顔も、性格も、優しさも、忘れていない
 キャロルの思い出の中で生き続けるイザークの思い出は、全ての記憶の焼却を止めようとしていた

キャロル「違う...これはパパの思い出...認めるか.....認めるものか!!...俺を否定する思い出などいらぬ!!」

 一人の少女は哭いていた
 灰になり、消えてゆく思い出を忘れている事に
 イザークの託した例題の答えを知る為に、思い出を焼却して力を手に入れて忘れていった

キャロル「全部燃やして、力と変わる!!!」

 今はもう思い出せない。パパの顔も、何もかも
 キャロルは哭いている。もう思い出せない事に

 碧の獅子の口が光り、響はアームドエイドを前に差し出した
 アームドエイドは分裂し、響を包み込むようにアームドエイドは合体し、巨大な拳に変わった
 虹色の粒子を排出しながら碧の獅子に飛んでいき、碧の獅子の口から極大のレーザーが発射された

響「うぅぅぅぅぅあああああああああああああああああああああああああああ!!」
キャロル「う”あああああああああああああああaあああああああああああああああ!!」

 後少しで届く、ほんの少しでいい、力を・・・

翼「立花に力を!天羽々斬!!」
クリス「イチイバル!!」
調「シュルシャガナ!!」
切歌「イガリマ!!」
マリア「アガートラーム!!」

 翼、クリス、調、切歌、マリア
 総勢五人の装者が響に力を受け渡すレーザーをアームドエイドに当てると
 アームドエイドの出力は桁外れに上昇し、前に進んだ

響「うあああああああああああああああああああああああ!!」

 響は右腕を大きく振りかぶり、全ての力を込めた一撃を放った

響「ガングニイイイイイイイイイイイイイイイイイルッ!!!」

 『Glorius Break』

 碧の獅子の口にぶちこんだアームドエイドはヒビが入り、消滅した
 キャロルは涙を流し、響はキャロルを見つめている

 ちょっと待った。いや、待たないと思うけど
 碧の獅子が上昇して白い閃光を体から発してる。つまり爆発ですね分かります

キャロル「ふふふふふ...お前に見せて刻んでやろう、歌では何も救えない世界の真理を」
響「諦めない。奇跡なんて手繰ってみせる!」

 キャロルを支えているダウルダブラの糸が千切れていき、キャロルの背後では小さな爆発が起こっている

キャロル「奇跡は呪いだ。(すが)る者を捕り殺す」

 碧の獅子の内部の爆発に巻き込まれ、キャロルは爆風によって変身を解かれ、吹き飛ばされた
 落下していくキャロルを追い、降下していく響だが、ダウルダブラの糸に絡まれてキャロルに追い付けない
 響は手を伸ばすが、キャロルは手を伸ばさない

響「キャロルちゃん!手を取るんだ!」
キャロル「お前の歌で救えるものか、誰も救えるものかよぉぉぉ!!」

 大人から子供の体型に戻ったキャロル
 その叫びは戦場に響いた

響「それでも救う!...抜剣!!」

 響は胸のペンダントに手を伸ばし、ペンダントのスイッチを押した

[ダインスレーイフ!]

エルフナイン「キャロル!」

 その電子音はエルフナインの声とほぼ同じだった。エルフナインが現れた事は奇跡ではない
 XDモードからイグナイトモードに変わり、体に絡んだ糸は何本か外れてキャロルに近づけた

 その時、不思議な事が起こった
 キャロルの目の前にキャロルの父イザーク・マールス・ディーンハイムが現れた
 
 響にはエルフナインとイザーク・マールス・ディーンハイムは見えていない
 キャロルは目の前にイザーク・マールス・ディーンハイムがいる。その事に驚いた

イザーク「キャロル、世界を知るんだ」
キャロル「パパ!」

 パパは死んだ。だが、目の前にいる人物は本物。そう確信したキャロル
 今この時、この瞬間にキャロルに話しかけている

イザーク「いつか、人と人が分かり合う事こそ、僕達に与えられた命題なんだ」
イザーク「賢いキャロルになら、分かるよね?」
イザーク「そして、その為にどうすればいいのかを」

 イザークはキャロルに子供を慰めるように話しかけ、キャロルは涙を流した
 伸ばした手はキャロルには届かなかった。アームドギアが無いからだ
 アームドギアが無い響。だが、繋いだ力のアームドギアは・・・

キャロル「パパーッ!!」

 届いた
 響はマフラーを展開し、キャロルを包み込んだ瞬間に碧の獅子が大爆発を起こした
 

 
 

 
後書き
人物紹介:エルフナイン

 キャロルの錬金術によって作られたホムルンクス(人口生命体)
 エルフナインは、キャロルが創ったホムルンクスの欠陥品の一人
 完璧以上に完成したホムルンクス以外は廃棄物として労働力の他、生体実験で扱われる事もある
 キャロルとは同じ体を持った欠陥品の躯体だが・・・

 :来歴 

 エルフナインは欠陥品のホムルンクスとして創られた
『チフォージュ・シャトー』建設の為に限定的な錬金術の知識を与えられた
 後に、チフォージュ・シャトーを使い、キャロルが世界を壊す事を知ったエルフナインは
『ドヴェルグ=ダインの遺産』を持ち出して逃亡を試みようとした
 度重なる困難に襲われたエルフナインを装者達が守り、OTONAが身柄を保護し、キャロルの計画を説明した
 その後、自身が持ち出した『ドヴェルグ=ダインの遺産』の中身はダインスレイフの欠片だと判明し
 オートスコアラーに対抗出来る手段の一つ、『ProjectI GNITE』を提案した

 そして、オートスコアラーを全滅させた装者達
 誰もがエルフナインを信用していた...が
 同じ躯体を持つが故に、キャロルから一方的な感覚ジャックを受けていた
 感覚ジャックにより、知らぬ内にキャロルに情報を流したスパイとなっていた

 そして、ダインスレイフの欠片が呪われた旋律を手に入れる為のキャロルの計画と
 キャロルの内通者になってしまった事を知ったエルフナインは自分を罰するように仲間に懇願したが
 自分を咎める事をしないOTONA達の優しさに触れ、最後の戦いを見届けるべく、決意を新たにする

 時は進み、潜水艦で海に滞在していた本部をレイアの妹が強襲してきた
 その強襲を伊吹が守り、クリスがレイアの妹を倒したが
 潜水艦には衝撃が伝わっており、その衝撃で本部にあった物が中を舞い、友里に襲いかかった
 エルフナインは友里を助ける為に身を投げ出して庇い、打ち所が悪く、重傷を負った

 最終決戦では
 チフォージュ・シャトーの機能を反転させて分解された世界を再構築するウェル博士の手助けをした
 碧の獅子が大爆発を起こした後に治療班に治療してもらっているが・・・

 人物紹介遅すぎたorz
 やっぱり393には焼き肉を食べてもらいたい。ヒヨコでもいい気がする...ちょ、誰だお前、止め.....アーッ!? 
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