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『吐瀉物』

作者:零那
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『神様』



真っ白な壁を真っ黒に塗り潰したい衝動。
真っ青な空に亀裂を走らせたい衝動。

美しいものを汚してしまいたい。
其れほど美しいものが憎い。

毎日が理不尽に抑圧され葛藤続きで、壊れてしまった。
イカレてしまった。
狂い暴れては止まらなくなった。

そんなときに現れたら神様だと思うよね?
救われてしまったなら命捧げるなんて簡単だよね?

けれど、恩返しは永遠にできなくなってしまった。
神様も死んでしまうんだと解ったんだ。

...神様なんかじゃないこと。
神様は居ないってこと。

本当は解ってた。
解ってたよ...


 
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