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ドリトル先生の水族館

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第二幕その十

「そうした鮫なんだ」
「というか深海に大きな生きものが多いって」
「そのことも謎で」
「謎ばかりだよね、深海って」
「そうだよね」
 皆このことで首を傾げさせます、そのうえで。
 そこでなのでした、先生も言いました。
「本当に一回深海に行ってみたいね」
「潜水艦に乗って」
「そうしてよね」
「実際にそこに行って」
「どんな場所か観て」
「そしてその生きもの達も観たい」
「そういうことだよね」
 皆も先生がどうしたいかを察して言います。
「やっぱり観てみないとね」
「学問は観てみるもの」
「その場所に入ってそれを観る」
「そうでないと駄目だよね」
「フィールドワークをしないとね」
 先生は学問で絶対に行わくてはならないものの一つもお話に出しました。こうしたことをわかっているのも先生ならではです。
「駄目だからね」
「先生自身そのことも忘れないし」
「いつもフィールドワークしてるしね」
「だから深海もだね」
「行ってみたいんだね」
「うん、世界中を冒険出来て」
 これまでの先生の冒険はどれも面白いものでした、そしてその冒険達からも先生は多くのことを学んだのです。
「月にも行けた、それならね」
「深海にもだよね」
「行きたい」
「それが先生の願いね」
「そうだよ、こう言うと欲張りかな」
 先生は少し苦笑いになってこうも言いました。
「深海にも行きたいっていうのは」
「いや、それはね」
「欲張りじゃないよ」
「先生らしいっていうか」
「学者として当然だよ」
「学びたい場所に行くことは」
「そう言ってくれると嬉しいよ、じゃあ機会があれば」 
 その時はというのです。
「深海にも行って来るよ」
「その時を楽しみにしていようね」
「是非ね」
「そしてその時が来れば」
「行こうね」
「そうするよ、けれど深海に行く潜水艇もね」
 深海に行くにはこれに乗って行かないといけません、海の奥深くまで潜ってそのうえでその場所を調べるのです。 
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