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ドリトル先生の水族館

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第二幕その四

「国教会の牧師さんも仲良くしてるし」
「神父さんやお坊さん達も」
「あとね天理教の教会長さんもね」
「国教会の教会に来てるんだ」
「それで仲良く飲んだりしてるよ」
「仲いいんだ」
「日本酒やビール飲んでるよ」
 そうしているというのです、国教会の人も。
「枝豆とか食べてるし」
「イギリス国教会なんだよね」
「そうだよ」
「あまりそんな感じしないけれど」
「日本だとそうなるんだ」
「凄い国だね、つくづく」
 日本のことをあらためて知った王子でした、そうしたお話もしてです。
 先生は王子が研究室を後にしてからも論文を書いたり資料を読んで学問を楽しんでいました、そして時間があると見てです。
 動物の皆にです、こう提案しました。
「最近水族館のお話が結構出てるからね」
「だからだね」
「これからだね」
「水族館に行くんだね」
「そうするんだね」
「うん、そうしたらどうかな」
 こう皆にお話するのでした。
「それで」
「うん、じゃあね」
「これから水族館に行ってね」
「水族館の生きものを見て」
「楽しもうね」
 動物の皆も乗りました、そしてです。
 先生は皆と一緒に水族館に行きました、そしてです。
 水族館の中のアマゾンのコーナーに入るとです、ジップが言いました。
「やっぱり大きいね」
「そうだね、何度見てもね」
 チーチーもジップの言葉に頷きます。
「このお魚は大きいよ」
「四メートル位あるね」
「そうだよね」
「ガーやアロワナも大きいわね」
「うん、鯰もね」
 ダブダブとガブガブもお話します、巨大な水槽の中にいるアマゾンのお魚達を見ながら。
「海にいるお魚と変わらない位に」
「大きいよね」
「アマゾンは別格よね」
「他の場所とは違うね」
「他の生きものもね」
「一杯いてよね」
 トートーとポリネシアもお話します。
「何もかもが凄くて」
「川の中もこうでね」
「森の中でもそうで」
「他の場所とは違うんだよね」
「本当にこんな川に入ったら」
 ホワイティが言うことはといいますと。
「僕なんか一呑みだよ」
「僕でもだよ」
 老馬も言います。
「ピラニア相手だとあっという間だよ」
「食べられるんだね」
「そうなるよ」
「そのピラニアはね」
「あそこにいるよ」
 オシツオサレツはピラニアの水槽を見ています、巨大な水槽の近くにある。
「大人しく泳いでるけれど」
「とても怖いんだよね」
「どんな生きものでもあっというあいだに骨になる」
「そうしたお魚なんだよね」
「うん、けれどね」 
 先生が皆にピラニアについてお話しました。
「彼等も普段は大人しいからね」
「お腹が一杯だとだよね」
「ピラニアも大人しいんだね」
「別に襲ったりしない」
「そうなんだね」
「それと血の臭いに敏感でね」
 川の中に血が流れているとそれでわかるというのです。 
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