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詩集「棘」

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空へと祈る



君は気づかない 僕の気持ち
こうして言葉(オモイ)を綴ってることさえ…

朝陽が昇り 鳥は飛び立ち
世界は目まぐるしく変化する
同じ日は無いと言うのに
取り残された僕は…どうしたらいい?

見上げれば微かな木洩れ日が
僕の上へと降り注いだ…

ah...手を広げ歌うように空へと祈る
君と一緒に居たいよ…
ねぇ…僕のこと少しでも考えてくれる?
星は哀れむように…煌めく…


取り留めのない 連なる想い
いつまでも君のことだけを考えて…

僕は一人で影を見つめる
陽射しは優しく包んでるのに
陰は色濃く地に堕ちて
くだらないことだと…嘲っていた…

月は暮れ 不安定な明日が
濁流のように迫り来る…

ah...佇んで語るように空へと祈る
君を抱いていたいよ…
ねぇ…夕暮れの紅が心狂わせる
きっと誰かと君は…笑ってる…?

ah...闇夜へ囁くように空へと祈る
ねぇ…いつか僕のこと思い出してくれる?
月影は淋しげに…赫く…

ah...手を広げ歌うように空へと祈る
君と一緒に居たいよ…
ねぇ…僕のこと少しでも考えてくれる?
星は哀れむように…煌めく…



 
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