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レインボークラウン

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第二百五十五話

         第二百五十五話  神父さんがわかったこと
 神父さんは天使と悪魔が去ってからだ、先生達に言った。
「私は今回です」
「はい、今回のことで」
「と、いいますと」
「わかったことがあります」
 そのことはというと。
「争いを止める為にはただお話するだけでは駄目ですね」
「はい、お話だけですと」
「どうしてもです」
 先生達も神父さんに答えた。答えるその間もお茶を飲んでいる。砂糖とミルクを入れたその紅茶を今もである、。
「ぎすぎすしてきますので」
「自然とお腹が空いて」
 話し合いでカロリーを消費してというのだ。
「それで、です」
「お話も煮詰まって」
「ストレスが溜まって」
「いいことはありません」
「ですがこうしてお茶を飲んで、です」
「お菓子も楽しめば」
 そうすればというのだ。
「自然にです」
「気持ちがリラックスして、です」
「お話も和やかになります」
「ただお話するよりもです」
 いいというのだ、そして。
 その話をしてだった、二人はだった。
 神父さんにまたお茶を勧めてだ、笑顔で言った。
「まずはお茶をどうぞ」
「もう一杯」
「お飲み下さい」
「それでは」
「はい」
 神父さんも応えてだ、そのうえで。
 お茶を実際に飲んでだ、また言った。
「確かに。お茶を飲みますと」
「心が和みますね」
「お菓子があると余計に」
「甘いものがありますと」
「普通に落ち着きます」
「そうですね、ただお話していますと」
 どうしてもというのだ。
「自然と気が立つこともありますが」
「お茶とお菓子を食べるとです」
「和やかになるのです」
「そして対立していても」
 天使と悪魔の様にだ。
「お腹が膨れると」
「あの様にです」
「落ち着いてくれますので」
 だからこうした時もいいというのだ、お茶とお菓子があれば、先生達が言うことはこのことだった。


第二百五十五話   完


                       2015・7・18 
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