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詩集「棘」

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この恋は報われることなく



降り頻る止まない夏の雨
水溜まりに映る外灯の光

点々と灯る街の明かり
ふと見渡せば…
昨日までここにいた君は
もう…いない…

君に会えた束の間の時は
刹那の幻となって消えてった…

この恋は報われることなく
一方通行のままで…
いつかを信じて歩めたなら
どんなに幸せでしょうね…


緩やかに明けてく夏の空
鳥達は囀り 虫の音は幽かに

遠く流れゆく車の音
今日が始まる…
淋しさに落ちゆけば君の
声…響き…

たった数分しかいられない
それが僕に許された時間だった…

この恋は報われることなく
いずれ思い出へと変わり
それでも僕は詩(ウタ)を紡ぎ
今の想いを写してく…

この恋は報われることなく
一方通行のままで…
いつかを信じて歩めたなら
どんなに幸せでしょうね…

降り頻る止まない夏の雨
水溜まりに映る外灯の光

微かに見えた…君の影…



 
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