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ソードアート・オンライン~共鳴の宴舞台~

作者:提供者
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SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
  始まりの音

 
前書き
どうも!提供者です!
やっと……やっと始まったよ……
堅苦しい挨拶は抜きにして、どうぞ見てってください! 

 
『ソードアート・オンライン』デスゲームと化した剣の世界の第50層。

初めて僕が参加したボス攻略。

それは 一言で表すなら『地獄』だった。

響き渡る 悲鳴 怒号 破壊音。

逃げ出す者 立ち向かう者 動けない者 そして 消えていく者

こんなの…無理じゃないか…
ぼんやりと見える世界の中 無数の犠牲を与えたボスが砕け散るまで 僕は何もできなかった……

あそこには、暗闇しかない。

そう痛感させられた僕の前に

「どうした少年!なんか暗いぞー?」

唐突に 太陽が現れた。

強引に 力任せに僕を引っ張り上げたその人が見せた世界は

ゲームというまだ見ぬ世界を想像し 期待に胸を膨らませていた あの頃 僕が夢見た世界だった。

これは僕と 僕の仲間たちと 自らを偽善に縛り付けた 底抜けに明るく 何よりも哀しい 太陽の物語。
____________________________________

BGMとは違う、楽しげな音楽が流れる。

ここは第47層主街区《フローリア》

花の都の中で音楽を奏でるのは 三人のプレイヤーだった。

その中の一人。ステージの中央でスポットライトに照らされた少年が歌い始めた。

首元まで伸ばされた、男にしては艶やかな髪と、優しそうな顔立ち。後ろに長い黒のハーフコートとその中の白いシャツに紺色のベスト。下はこれまた黒のスラックス。全体的に、指揮者のような格好だ。

紡がれる音は、見た目に違わずに優しく人々を包み込む。


––––溢れ出した夢色の未来–––
––––笑顔浮かべてまた歩き出す–––
––––虹の向こう側夢を馳せて–––
––––空の光をこの目に写した–––


広場の端で、楽しそうに演奏している三人の前には、少なくない程度の人だかりができていた。

〜〜

「今日はこの辺りで終了とさせていただきます。ご静聴 ありがとうございました」

何分経った頃だろうか ボーカルの少年が丁寧な言葉でそう言ったのを合図に、見物客たちは散り散りに去っていった。

「さて」

ボーカルの少年が、見物客たちがほとんどいなくなったタイミングで後ろの二人へ声をかけた。

「帰りますか」

〜〜〜

「今日はいい感じにできたなー!疲れた!」

帰り道で、一人の少年が声をあげた。
短い赤っぽいこげ茶色の髪に、人懐っこい笑顔。快活そうな印象を受ける。

「そうですね。今日はルインもヒナさんも、調子良かったですね」

返したのは先ほどボーカルを担当していた少年。 どうやら普段から敬語らしい。

「でもルインは……途中おかしかった……よ?」

少し眠そうな目をしている少女がさらに続ける。フードのついたコートを目深に被っているため、詳しくはわからないが、下がスカートなのを見るに、女の子なのは確かだ。
演奏の時からこの表情なのを見るに、常にこういう表情なのだろう。 もしくはいつも眠たいか だ。

「あれは俺なりのアレンジだよ! ヒナには俺のセンスがわかんないみたいだな!」
「ルインにセンスなんて……微塵もない…… なんで爽やかな曲の途中なのに……叫びだすのさ…… フォルテの作った曲の方が…… 60億倍はいい……」
「んだとぉ!?」
「ま、まぁまぁ 落ち着いてください」

フォルテと呼ばれた少年が止めに入る。 日常茶飯事なのだろうか、妙に慣れている。

「ほら もうすぐで家に着きますから…… そろそろ喧嘩はやめてください」
「別に喧嘩してるわけじゃねーよ。ただヒナが突っかかってくるから……」
「突っかかってなんか…… ない…… ホントのことを…… 言っただけ……」
「な ん だ とぉ!?」
「……」

するといきなりフォルテが二人の頭を笑顔のまま鷲掴みにし…

「そんなに…… 砕かれたいですか?」
「「……ごめんなさい」」

強引にやめさせた。

〜〜

「フォルテー!おっかえりぃ!」
「はい リークさん ただいまです」

どこーん。 激しい音が鳴り響いた。

「今日は少し遅かったな。何かあったか?」
「いえいえ 何もなかったですよ フィーネさん。強いて言うならどっかの誰かが喧嘩してたくらいです」
「ほう…… それならばルインには罰を与えなくてはいけないな……」
「俺だけ!?ヒナは!?」
「ヒナは可愛いから許す!」
「嘘だぁぁぁぁ……」

家に着くと同時に、奥から二人の少女が出てきた。

先に出てきた少女がリークという名前らしい。茶髪のショートの髪に赤いバンダナを巻いていて、腰までの藍色のコートを羽織っている。 中は肩紐をクロスさせたキャミソールで、下はデニムのショートパンツ。どことなく女海賊のような格好だ。
ちなみに『どこーん』というのは最初の一言目でフォルテに抱きつこうとして避けられた結果である。ちょっと涙目になっている。

後から出てきたのがフィーネという名前の少女。 長い黒髪を後ろで括っている。男物の着物を着て、さらしを巻いていて、左肩を出している。少し寒そうだ。
言動を見るに、少し男勝りな性格なのだろう。早々にキャラが崩壊してるのは見なかったことにしておこう。

「うぬぅ…… ひどいよフォルテぇ…… 避けないでよぉ〜」
「あーっはっはっは(棒)」
「全く感情がこもってねぇ…… 無表情だし 棒読みにも程がある……」
「おなか……すいた……」
「よし ヒナ 何が食べたい? なんでもいいぞ!なんだって作ってやる!……ルインが!」
「俺っすか!? いやまぁ料理スキルとってるの俺だけだから当たり前か…… でもちょっと酷くない……? まぁいいや 何食いたい?」
「ラグー・ラビットの……お肉……食べたい……」
「んなもんねぇぇぇぇ!」
「ヒナさん、流石にそれは酷「フォルテ! あたしも食べたい!ステーキで!」いきますよ ルイン」
「え、ちょ マジすか あの フォルテ? フォルテさん?ちょ、あの 聞いて 待って 俺の料理スキルの熟練度じゃ足りな……」
「途中で上げてください(悪笑)」
「無理だぁぁぁぁぁ!!!」

そんな抗議も虚しく彼は外へ連れ出されたのだった… こっちもこっちで涙目。

ちなみに家の中の女性陣は。

「おっ肉♪ おっ肉♪」
「帰ってくるのいつ頃になるんだ? これではヒナのご飯が間に合わなそうだが…… そうなったらお仕置きだな」
「眠い…… でもルイン待ってよう…… おなかすいた……」

各々好きなように過ごしていた。

実はこの5人で一つのギルドなのだが…… リーダーが誰かと言われて当てられる人はいないのではないだろうか……

リークさんです。はい。

嘘だろ…… ってなった人 正解。
 
 

 
後書き
どうだったでしょうか……?
自分なりに頑張って書きました!
フォルテ「一人でも多くの方に見てもらえると幸いです」
主人公に見えない主人公のフォルテ君と一緒に頑張るのでよろしくです!
フォルテ「ん?」
それじゃあ次回のお話も!
フォルテ「え?は、はい!よければ耳を傾けていってくださいね!」
ばいばい〜 
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