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ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~

作者:C.D./hack
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突発コラボ
  SURPRISE FUTURE

 
前書き
おっどっろっきのみら~い。

データないのに書いた。無茶しかない。色々キャラ崩壊。

さらにネタに乗りやすいと言う感情王の設定がよくわかる。 

 
「嘘だろ……!?」

 そう呟いて、俺は目の前にいた少女を見た。勝利を確信した獰猛な笑みを浮かべ、その少女、俺の恋人シノンは弓を引いた。

 が、しかし。

「はいはいしつれーい」

 突如、周りの空間が割れた。

 現れたのは一人の女性。以上に細く白い肌。サイドの長く整えられた髪が揺れ、女性はシノンが放った矢をデコピン(少なくとも俺にはそう見えた)で吹き飛ばすとその手で俺の頭を鷲掴みにし、

「じゃっ、来てもらうよリオン君?」

「は?」

 大層慣れ親しんだような声で俺の名を呼び、割れた空間へ引きずり込んだ。



 某所 三王の間


「君は何がしたいんだ感情王!!」

 今全力で叫んだ男は超越者と呼ばれている。ひどい運命を背負っても、今も昔もその名は変わらずユキである。

「うん?別にただ楽しいことをしようとしてるだけさ」

「どこが楽しいことだ!あの場面はなかなかに重要な部分だったんだぞ!?そこに干渉するなんて物語自体が崩壊しかけない!!」

 感情はそれを聞いたが右手をこつんと自身の頭に乗せ舌を出した。

「てへぺろー☆」

「てへぺろー☆じゃない!君は一体自分が何をしたのか分かっているのか!?」

「うわぁ、引いたよユキ君。キミがてへぺろー☆とか言ったら気持ち悪いのオンパレードだね!」

「むきゃああああああ!!!いい加減にしてくださいよ、感情王!!」

「お、久しぶりにキミの敬語を言いたよ。あの時の君はなかなかに初々しかったのに」

 そしてさらに――――――――――

「感情王!もう片方を連れてきたぞ!」

 バビューンとどこからかローブを着た少年が、感情王の傍にいた気絶したリオンの元へ発射された。

 鈍い音が聞こえたが大丈夫だろう。

「二人そろったね」

「二人そろったな」

「ふはははははははははははははははははははははははははは!!」
「あはははははははははははははははははははははははははは!!」

 2人の笑い声を聞いたユキは思いっきり床に突っ伏した。

 ばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばん!!!!

 そして拳を床へ打ちつける。床は砕けていないが確実にいくつかの世界は崩壊しているだろう。

「おい、継人!確実に世界壊れてるから!キャラも崩壊してるから!よそう!本当によそう!?」

「哀しみ……!!」

 過去、srrowと呼ばれていた男―――――――哀しみは止めに入り、ユキは哀しみの膝で泣いている。

「わかってくれたか……」

 哀しみが一安心した瞬間、ユキの顔がむくりと上がった。

「お前に励まされるとかムカツク、一発殴らせろ」

「は!?おま、ちょっ」

 ドゴオオオオオオオオオオオオンッ!!

「少しは容赦しろおおおおおおおおお!!!!」

 哀しみはそのまま場外へ。ユキはそれを追って跳んで行った。

「哀しみが死んだ!」

「この人でなしぃ!」

 幸運Eと一緒にすなああああああぁぁぁぁぁ!!

 と、聞こえた気がしたが気のせいだろう、いやきっと気のせいだ。

「おい、アンタ……何がしてぇんだ……」

「お、起きたかい?おはようリオン君」

「つーか、アンタ誰だよ!ここ何処だよ!わからねぇことが多すぎるだろ!?」

 思わずリオンが叫ぶと、感情王はほくそ笑みながらリオンの手を縛っていた縄をほどいた。

「うーん、目的を説明してあげよう!略奪王!!」

「了解した!遠慮なく使うがいい感情王!!」

 略奪王が黄金の渦の様なものを出現させる。

「この俺の……!」

 響き始める轟音。

「最高の闘技場をなぁーーーーーーーっ!!」

 閃光がリオンの視界を包む。そして閃光が晴れると―――――――

「なっ……」

 先ほどまでいた書庫の様な見た目の部屋から突如、全体が闘技場に変わっていた。

 そして視線を上げると教卓の様な見た目の机に脚を乗り上げた感情王が、マイクを持って声を荒げた。

「ハロー皆様!!さーやって参りましたぁ!!第一回チキチキ!SURPRISE FUTURE!!司会はこの私、本名は略奪王しか知らない感情王と!!」

「感情王の本名を唯一知る男、この(おれ)感情王がお送りしてやるわ愚民ども!!」

「同じことしか言っないよなアンタ達!?」

 リオンはすぐさまツッコみ、傍にいたルーグを叩き起こした。

「ルーグ、とりあえずあの二人ぶっ殺すぞ!!」

「状況呑み込めませんけど了解しました!」

 2人が戦闘態勢をとった瞬間、略奪王が立ち上がる。

「たわけ!!貴様達が戦うのは私ではない!!」

「じゃあ誰なんだよ!!」

「後ろを向けぃ!!」

 リオンとルーグが後ろを向く。そこにいたのは――――――――

「「猫?」」

 そう猫。しかもゴロゴロと転がりながら手をなめている。

「あ、間違えた。作者の家の猫を呼んでしまったようだな」

 そう言うと猫は一瞬で消えた。リオンたちは再び二人の王の方を向く。

「もう一度後ろを向け!!」

 もう言うこと聞く必要はないだろう。

 二人はもう殺気丸出し、さっさと自分たちの世界へ帰ろうとしたが、

Oh, nicht mir, Partner? Na, dann(あら、相手にしてくれないの?じゃあ)――――――――――――」

「やるしかないな……!」

 響き渡るは二つの銃声。そして、この声は――――――――――――!!

 感情王が不敵に笑う。

「目的、言ってなかったね?」

 それは誰もを魅了する、美しい声。

「SURPRISE FUTURE。驚きの未来。さぁ、存分に――――――――」

 2人が振り返ったその先にいたのは。

「未来を楽しもうじゃないか」

 長髪の女性と一匹の猫だった。



Lange Zeit habe ich Rion, rugu(お久しぶり、リオン、ルーグ)

 長髪の女性が笑いながらリオンとルーグへ笑顔を向ける。

 2人はその笑顔を見て、その女性が誰の未来であるかを理解した。

「あら、ごめんなさい。今は日本を離れてドイツにいてね。現地の言葉で話してたわ」

「待って、待ってください!クロエさん!?でも、なんで――――――――」

 ルーグの疑問はもっともである。なぜなら、彼女は首のチョーカー……つまりクリスがいなければ話せなかったはずなのだ。

「あ、声ね?前に言わなかったかしら。私の人工皮膚と皮下の金属繊維は私が成長するごとにその能力が強化されるの。で、成長し続けたおかげで話せるの。話せるようになったのは三年くらい前で、クリスにはたまに頼ってるわ」

「ていうか、何でお前がここにいんだよ!?」

「うーん、感情王に久しぶりに二人に会えるって聞いてね?会いたくなったから来ちゃった。まぁ、クリスも子供も待たせてるし、そこまで長くいれないんだけど」

 リオンは微妙な表情になって、とりあえずおめでとうと言った。そして、今度は一匹の猫に向き直る。

「srrowの事件以来だな、リオン、ルーグ。だが覚えていないか。二人とも消えてしまったからな。どういう形であったことになってるかは知らんが、久しぶりといっておこう」

「ルークはなんでここにいるんだ?」

「ん、私はただ単にお前達と戦ってみようと思っただけだ。さて、話は終わりだ。死ぬ気でかかって――――――――――――」

「来い!!」

 唐突に。瞬間移動かと思うほどの速さでルークとクロエが消えた。

「まずい、ルーグ!寄れ!!」

「はい!!」

 2人で固まる。ルーグは自身のスキル《調合》で創りだした薬をリオンへと手渡す。リオンはそれを飲んだ。その瞬間だった。

「火燐・豪回帰……居合!!」

 ルークがルーグへと肉薄し、驚いたリオンをすぐさまクロエが拘束する。高速のわずかな隙を見、リオンは薬を呑み込んだ。

「諸行……無常ッ!!」

 ルーグも薬を飲む。使用後にほとんど動けなくなるものの、自身のステータスを底上げする薬だ。

 バックして一つの液体を斬撃の前へと差し出した。液体は火燐の火に引火し周囲へ煙をまき散らす。

「「ッ!!」」

 途端にルークとリオンは二人から離れた。その隙を突き、二人は煙の中へと飛び込んだ。

「ルーク、この臭い……」

「ああ、刺激臭だ……!的確な判断だ。俺達は鼻がいいからな。鼻を潰されたな。さらにさっきから目が少々痛い。つまり、情報を得られる器官全てが潰されてるときた」

「なら、やる事は一つでしょ」

 ニッとクロエはあくどい笑みを浮かべ、ルークは微笑する。

「ああ、勝利への軌跡……見えた!」

「「電子干渉(スナーク)!!」」



 一方その頃ルーグは走り回り、リオンはじっと煙を見続けていた。

 そして、煙が微妙に広がった。

「来やがった、電子干渉だ!!こっちに……!」

 煙から人のシルエットが飛び出す。それはこちらに向かってきた。

 これは賭け。こっちにクロエがやって来ると言う賭け。

 剣を抜く、瞬時に息を吸って踏ん張った。

「残念だったな、リオン」

 バカな、そんなバカな。コイツに。そんな能力があったのか!?

「俺には人間化がある」

 女ではない。飛び込んできたのは男。

「さぁ、全力で止めに来い!!」

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。打ち合う。競り負ける。

 此処で気付いた。ルークは勝っている。打ち合いには。だが。だがおかしい。

 なぜなら後ろに下がっていくのはルークだったから。そしてようやく、ルークは違和感の正体に気付いた。

(そうか、この打ち合いの間にも学習したか。居合を放とうとしても封じられた。力を込めるタイミングをもう見つけたのか!!)

「面白い、だが……!」

 跳ぶ。本気を出そうと、ルークがもう一度力を込めなおそうとした時――――――――――

 五行が、吹き飛ばされた。

 リオンが笑っている。しかし、その手に武器は握られていない。

「投擲で武器同士をぶつけて吹き飛ばすとは……!!」

「こうするしかできなそうだったからな!さぁ、殴り合いだ!!」

 全力でリオンが駆けだす。だがルークはこのピンチに笑った。

「いいのか?」

 リオンは止まらない。ルークは人間化を解いた。

「獣に肉弾戦を挑んで。獣は狩りの―――――――――――」

 ルークが消える。リオンが吹き飛ぶ。

「頂点なのだから」

「ほれ、起きろ。あっちも決着つくぞ」

 気絶したリオンを叩き起こすと背に担いで観客席へ移動し、ルーグ達を見た。

「え、なにこの状況」

 リオンとルークは唖然とした。おかしい。この状況は-――――――――――――――

「うわああああああああああああああ!!!」

「逃げないほうがっ、楽だと思うんだけどぉっ!」

 ただひたすらにルーグが銃弾を回避し、仕掛けた爆弾を炸裂させ、クロエはそれを回避しながら先にある地雷を撤去していく。

「なんか……クロエのキャラ変わってないか?」

「ん。茶目っ気が増したそうだ」

「それ誰からの情報?」

「クリス」

「ああ……」

 2人が話しているうちにルーグはクロエに捕まった。

「痛くしない方がいいね。気絶させたら勝ちっぽいし、時間もないからごめんね」

 ルーグは声を上げる暇もなく唇を奪われた。

「ん~~~~~~~~~~~~~……あ、伸びちゃった」

「ルーク~終わった~!」

 デロンデロンになったルーグを背負い、クロエは観客席へ移動した。

「さて、勝負は終わった。帰らせてやれ」

「私としてはもっといい感じの展開を希望したかったんだが……ポロリと…」

「黙ろう、感情王。裏の世界に売り渡しちゃうよ?」

「お前もダマレ。さて、扉を開けられるのは略奪王、貴様だけだ」

「承認した。ほれ、さっさと行け」

 あっさりと認めすぎな略奪王にルークが驚くと、略奪王がニヤリと笑って小さくつぶやいた。

「感情王とお楽しみが出来るのでなぁ……」

 ルークとリオンは気づいた。まさか、最初から賭けられていた!?

 一人と一匹は感情王の方を見る。感情王は少し顔を赤くしてうつむいている。

「あいつとすると……翌日きついんだよなぁ……」

 思わず一人と一匹は顔を向きあって苦笑いした。

「あ、もう時間だ。急がないとクリスに怒られる!あ、リオン!コレ、私とルークの名刺。番号とか書いてあるから困ったら頼ってね!あ、あと感情王!リオンにあれ、あげといてね!」

 クロエはそう言って光へ跳びこんで行った。

「アレ、クロエの名刺、名前が違うぞ!?」

「それがアイツの本名だ。クロエは源氏名だからな」

 名刺にはこう記されていた。

 子供の虐待・性犯罪被害者保護団体会長、アイリス・ルーン・クロッカスと。

「さて、お前らを送り届けてから帰る。リオンは感情王から貰えるもん貰っとけ。俺は先にルーグおぶって帰る」

 ルーグを背負ったルークは光の扉へ歩いて行った。

「で、渡すモノってなんだ?」

「ん?ああ、クロエが使ってたスキルだよ。その名も心剣。タツ君との戦闘でクロエは初めて使ってたかな。己の心を剣と化す――――――――――そんなスキルさ。彼女はもう仮想世界を辞めたからね。是非君に使ってほしいとのことだ」

 リオンの肩に手が置かれる。熱い何かが流れ込んでくる。

「さて、これはもう一つ、私からのプレゼント。では、元の物語に戻るがいい」

 ブンと。感情王はリオンを光の中へと放り投げた。

「うわあああああああああ!!!???」




 ――――――――――――――――――暗い暗い闇の中。

 一匹の怪人が吼える。『怪人/悪魔』の前に舞い降りたのは何か。

「グァガッデごい……!!」

 たった一人の、創造神だった。 
 

 
後書き
という事で数時間で高速で書いた。疲れた眠い。キーボードに突っ伏して寝てた。
うーむ、タツ君とロキ君とネフィリム氏のデータが欲しい。
だけどね……なぜだろう、私は何もデータ無いままで書くのが好きなのだろうか!!?
リオン君のスキルとか技とかなんも知らねぇ、だから肉弾戦、一瞬で決着が着いたでござる。

つ~か~れ~た~……(死 
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