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3.地球の神無異様!

作者:クシャル
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休日

学校が休みだった白夜は琴音のいる寮にきて本を読んでいた。

琴「ふぇへへっ天国じゃーい!」

白「••••ねぇ琴ねぇ、琴ねぇは破零がいなくなっても大丈夫?」

琴「どうしたんだい、いきなり?」

白「んー理由は特にないよ、ただ本に書いてあったから。」

琴「う〜ん、白ちゃんがいなくなっちゃうのは悲しいなぁ。

だって、私にとっては白ちゃんは大切な家族だもん!

きっと何事にも手がつかなくなると思うよ。」

白「そっかぁ。」

白夜は少し嬉しそうな顔をして読書へと戻った。

琴「••••••ん?

なんか聞こえた!」

白「いきなりだね〜。」

琴音は玄関を勢いよく開ける、どこかなどこかな〜と探してみるとふと影が。

「キャンッキャンッ‼︎」

琴「はっ‼︎

白ちゃんヘルプー」

子犬が落ちてくる、しかし間一髪で子犬は救出された。

その証拠に子犬を抱いて笑顔で木の枝に乗っかっている白夜が手を振っていた。

白「琴ねぇ〜、さっきの奴捕まえて〜!

琴ねぇの部屋の真上だから〜!」

琴「了解!」

琴音は階段を駆け上がり、部屋に入ろうとした青年を引きずり出した。

琴「つ〜かま〜えた〜!」

「離せッこのッ‼︎」

白「とーちゃく!」

いつの間にか来た白夜は青年の上で飛び跳ねる。

琴「あ〜白ちゃんおかえり〜、早かったね〜。」

白「うんっ!」

「てめッいい加減降りろッ‼︎」

白夜の体が傾く、白夜は体勢を立て直し青年を踏み台にしてバク宙しながら降りた。

琴「100点、素晴らしい!」

「わん!」

琴音は拍手をし、白夜に抱えられている子犬が吠えた。

「クッソ何なんだよお前ら‼︎」

白「えーっと、12時25分、動物虐待の罪で逮捕。」

いつの間にか手錠を持っていた白夜は、青年を柱に繋ぎとめる。

「はぁ⁉︎」

白「動物虐待は駄目だよ〜 、動物がかわいそうだからね〜。」

「んなの知るかよ、動物は生きてる価値なんてねーだろうが!」

白「ふーんそう、お前相当のクズだね。

自分の罪にも気がつかない、まさに愚か者、いや馬鹿だね。」

「んだと⁉︎」

白「生きる価値がないのは人間だよ、人間さえいなければ地球が破滅に向かうことはなかったのに。」

「はぁ⁉︎」

白「••••••死ねよ、今すぐここで。

今すぐここから飛び降りて死ね、お前は死ぬべき人間だ。

今まで幾つの命をお前の自分勝手な理由で奪ってきた?

命ってのは1つ奪ったらお前の命も差し出さなきゃ平等じゃない、だから死ね。

お前の殺してきた数だけ死ね。」

蛇に睨まれたカエル、とはまさにこのことなのだろう。

あまりのクズっぷりに零もマジギレするほどである。

琴音は止めない、白夜の言うことが間違ってはいないと思うからだ。

人間の法で裁くことのできない白夜、しかしいつでも平等な裁きを下してきた白夜。

優しくもあり恐ろしくもある存在。

「嫌だ••••死にたくない••••••助けてくれ••••!

金ならいくらでも出す、だから、な?

助けてくれよ••••!」

青年は冷静さを欠き他人に助けを求めることさえ忘れてしまっているようだ。

しかし、御都合主義的な結界により、声は外に漏れないうえ姿も見えないのだ。

白「••••阿鼻、お前の殺した数だけ落ちて死ね。」

白夜は青年を放り投げる、命綱は手錠だけである。

白夜はその手錠を柱から外す、響いたのは青年の断末魔だった。

琴(七不思議になったりしないのかなぁ。)

どうでもいいことを考えるあたり琴音もかなり精神が強いことが判明した瞬間だった。 
 

 
後書き
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