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真拳使い転生者のリリカル転生

作者:GBT
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奥義1. セカンドライフスタート!転校初日は鎧姿で!

 
前書き
まずは第1話です、どうぞ。

※2016/2/26 一部修正しました。 

 
「知らない天上だ。」

目を覚ました俺はそんなお約束なセリフを言い、俺は上半身を起き上がらせる。
そして自分の周りを見回すと、そこは知らない部屋で自分はその部屋のベットの上にいた。
ここが転生した俺の部屋なのか?
とりあえず俺はベットから降りようとする。
が、そのとき少し違和感を感じた。
なんか自分の目線がいつもより低く感じたのだ。
まさかと思い近くにあった鏡を見てみると、そこには小学生ぐらいにまで縮んだ俺の姿が写っていた。
そういえば年齢設定してなかったと今になって思い出した。
そして同時にあることが頭に浮かんだ。

「夢じゃなかったんだな。」

正直さっきまでのことは実は夢だったんじゃないかと思っていたが、体が縮んでいる辺り夢じゃなかったと確信する。
さて、夢じゃなかったとわかったところで早速手紙らしきものでも探すか。
大体転生モノって目が覚めたら神様からの手紙、または念話らしきものがあるのが定番だ。
だが念話がない辺り多分手紙かなんかがあるはずだ。
早速探してみよう。
とそんな時だった。

ガチャリ

突如部屋のドアが開いた。
この世界での俺の家族か誰かか?
そう思いドアの方に目を向ける。
そしてそこに現れたのは…。















「グソッ。」(・×・)/

メキシコ湾に生息する深海生物、ダイオウグソクムシだった。

「ダイオウグソクムシ∑(○□○U)!!?」

何故に!?何故にダイオウグソクムシ!?てか鳴き声「グソッ」て、お前鳴かない生き物だろ!?しかも何故にミッ○ィーフェイス!?
心の中でそう突っ込んでいたが良く見ると背中に何か張り付いていた。
グソクムシはこちらに寄ってきてその背中に張り付いていたものを「はい、これ。」とでも言うように前足でこちらに渡してきた。
器用だなコイツ。
どうやら封筒のようで「By God.(神より)」と書いてあった。
おそらく手紙かなんかだろう、でも何故に英語?
早速中身を取り出し見てみるとそれは予想通り爺さん(神)からの手紙だった。
そこには俺の現状やら何やらが色々書かれていた。

『小鳥遊 遊助へ
 この手紙を読んでいるということは無事転生できたということだろう。
 早速だがお前に聞き忘れていたことがあった。
 時間軸と年齢設定のことだ。しかし今更聞くのもメンドクサイのでワシの独断で時間軸は原作開始1週間前で年齢は主人公の高町なのはと同い年にさせてもらった。体もそれに合わせて縮んでいるだろう。』

爺さんも忘れてたのか。
てかメンドクサイって…、別にいいけど。

『そして学校も主人公と同じ聖祥大付属小学校にして明日転校という形にしておいた。制服はクローゼットの中に入ってるからな。』

まあよくあるパターンだな。
でも聖祥って頭のいい市立学校じゃなかったっけ?
どれくらいのレベルなんだろう?授業付いてけるかな?
まあなるようになれだけど。

『次に家族構成だが、昨日引っ越してきたのだが引っ越してきてすぐに両親が事故で亡くなり1人暮らしすることになったという設定にしてある。』

要は家族はいないわけね、少し寂しいな…。

『しかしお前さんのことだ、1人暮らしとか寂しいなとか考えるだろう。』

当たりだよ、ピンポイントで考えること当ててくるな。

『なのでペットとしてダイオウグソクムシを置いておいた。』
「お前家族だったの!?」
「グソッ。」(・×・)

グソクムシは「よろしくね。」と書かれた紙をこちらに見せてくる。
近くにペンが転がってる辺り自分で書いたのだろう。
…あの手(というか足?)でどうやって書いたんだろう?
どうでもいいけど。

『そいつはある漫画を元にワシが創造した特別なグソクムシだ。深海でなくとも生きれるし喋れはしないが知性が高く文字を書いたりして人とコミュニケーションをとることが可能だ、可愛がってやってくれ。あと家のことでわからないことがあったらそいつに紙とペンでも持たせて聞いてくれ。ちなみに金は毎月振り込んでおくから気にしなくていいぞ。』

さっき封筒を渡してくれたことや「よろしくね。」とペンで書いた辺り知性が高いのはわかったが、そんなグソクムシの出てくる漫画なんてあったか?

※あります。(By 作者)

…今何か変な声が聞こえた気がするが気にせず続きを読もう。
お、もう次で最後か。

『そしてこれが最後になるがデバイスと魔力の代わりに別のものを送っておいた。制服の入ったクローゼットの中に置いてあるから見てみてくれ。』

俺は手紙通りクローゼットを開けると、征服の下にいくつかダンボール箱が置いてあった。

『その中にはお前の技を使うのに使えそうな物やネタに使えそうなものがいくつか入っている。好きに使ってくれ。』

中を見ると確かにカギ真拳に必要なカギや「ネタ用グッズセット」等色々な物が入っていた。
これは嬉しいな。

『では第2の人生、楽しむといい。それではな。』
「サンキュー爺さん、早速明日この「ネタ用グッズセット」を使わせてもらうぜ!」

明日が楽しみだ♪

「グソッ?」

グソクムシ…もうメンドイからグソクで良いか。は「終わった?」と書かれた紙をこちらに見せてくる。

「ああ悪いな、少し嬉しくて興奮してた。とりあえずお前もよろしくな。」
「グソッ。」(・×・)/

その後、グソクに家の中を案内してもらい冷蔵庫の中の食材使って夕飯作って食べて明日の準備をして寝た。
フッフッフ、明日が楽しみだ。
ちなみにグソクは何を食べるかわからなかったので聞いてみたが「基本的に何でも平気」と言われたので俺と同じものにした。









~翌日~
-なのはSide-

私の名前は高町なのは、聖祥大付属小学校に通う極普通の小学3年生です。
早速ですが、私は今凄く困っています。
何故なら忘れ物をしてしまいで家まで取りに行ったのでいつも乗っているバスに遅れそうだからです。

「ふえ~ん、遅刻しちゃうよ~!」

そんなことを言っていると更に災難が。
運動音痴な私は何もないところで転んでしまいました。
どうしよう、本当に遅刻しちゃうよ~!
そんなときだった。

「大丈夫か?」

誰かがなのはに心配の声をかけてきた。
下を向いているので顔はわからないけど声からして男の子だとわかる。
そして顔を上げるとそこにいたは…










頭の上に白くてでっかいダンゴムシみたいなのを乗せた戦国武将風の鎧兜を身に付けた同い年くらいの男の子だった。



「(何で鎧!?しかも頭になんかでっかいダンゴムシみたいなの乗ってるし!)」

あえて口に出さずに心の中で突っ込む。
そして頭の上のダンゴムシがなにか持っているのに気づく。

【大丈夫かいお嬢ちゃん?】

そう書かれた小さいスケッチブックだった。
ダンゴムシにまで心配されてる!?

「どうした?」

男の子は再び私に声をかける。
私はその声でハッと我に帰った。
そうだ、今はこんなことをしている場合じゃなかった。

「う、ううん!なんでもないよ!ありがと…痛っ!」

私は急いでバス停に行こうと立ち上がる。
けどその瞬間右足に痛みを感じた。
見るとそこにはすりむいた跡があった。
転んだときにできたのだろう。
このままじゃ痛くて上手く走れない。

「どうしよう、もうバス間に合わないよ…。」

私は思わず泣きそうになる。
すると男の子は

「なんだ、バス通いか。ならバス停まで送ってやろう。」

と言ってきた。
ありがたいけど、車や自転車があるわけじゃないから間に合わないよ。
しかし彼は…。

「来い!馬よ!」

と言って指でわっかを作って口笛を吹きました。
まさか馬で!?武将の恰好だけに!?
すると私が走ってきた方から何かが凄い音を立ててこちらに向かって走って来ました。
そして私たちの近くに止まるとそこにはいかにも武将が乗っていそうな馬…ではなく武将とはまったく無縁な動物、サイがいた。

「サイだーーー!!!!」

今度は思わず声に出して突っこんでしまいました。

「さあ、早くこの馬に乗れ。」

彼はサイに跨りそう言う。

「いやそれ馬じゃなくてサイだよ!」
「何言ってんだ、良く見てみろ。」

私は彼の言うとおりサイを良く見てみる。
すると首に板がかけられているのが見えそこにはこう書かれていました。

【馬です。】

「いやなんて書いてあってもあなたはサイだよ!」

私はサイに突っ込む。
まさかサイに突っ込む日が来るとは思いませんでした。

「そんなことはどうでもいい、早く乗れ。バスに遅れるぞ。」
「ハッ!そうだった!」

私としたことが本来の目的を忘れていました。
この際これが馬かサイかなんてどうでもいい。
私は彼の言うとおり彼の後ろに乗る。

「ああ、あとこれ(濡れタオル)で拭いてこれ(絆創膏)張っとけ。」
「あ、うん。ありがとう…。」
「んじゃしっかり掴まってろよ。」

そしてサイは私と彼を乗せてバス停に向かって走り出した。
…というかこのタオルと絆創膏、どこから出したんだろう。



-3人称Side-

場所は変わってバスの中。
そこでサイドをちょこっとだけ結んだ長い金髪の少女アリサ・バニングスと、カチューシャをつけた紫の髪のおっとりした感じの少女月村すずかは、未だバス停にやってこないなのはのことについて話していた。

「なのは遅いわね…。」
「何かあったのかな?」

二人は未だ来ないなのはのことを心配していた。
バスの運転手もいつもなのはが来るのを知っているので少し待ってくれている。
しかし一向になのはは来ず、流石にこれ以上は待てないとバスは発進してしまった。

「なのは、来なかったわね。」
「今日はお休みなのかな…?」

すると少し走った辺りで近くに座っていた少年が後ろを見て叫びだした。

「おい、アレなんだ!?」

少年の声を聞いてアリサとすずかを含むバスに乗っていた全員が後ろを見る。
運転手もミラーを使って後ろを見てみた。
するとそこには「ストップ プリーズ!」と書かれたスケッチブックを持ったダイオウグソクムシを頭に乗せ、サイに乗ってこのバスを追ってくる戦国武将風の鎧兜を着た少年がいた。

「「「「「「「「何アレ!!!?」」」」」」」」

バスに乗っていた全員が揃って突っ込んだ。
そして良く見ると少年の後ろに誰かいるのが見えた。

「「なのは(ちゃん)!?」」

アリサとすずかはそれがなのはだということに気づき運転手にバスを止めてもらえるように言う。
そして運転手はバスを止め、止まって少ししたところでサイもバスに追いつき止まった。

「やっと追いついたな。」
「ふえ~…。」

なのははサイの思わぬスピードのせいか目を回していた。

「「なのは(ちゃん)!!」」
「あ、君達この子の友達?んじゃあとよろしく。」
「え!?あ、ちょっと!!」

少年は目を回したなのはをアリサとすずかに渡し、アリサはその少年を引きとめようとするが彼はそのままサイに乗って走り去っていってしまった。

「行っちゃった…。」
「…とりあえずバスに乗りましょう、さっきのについては後でこの子(なのは)から聞き出せばいいわ。」
「う、うん…。」

二人は未だ目を回しているなのはをバスに乗せそのまま学校へ向かった。



-なのはSide-

なのはです。
あの後よくは覚えていませんがとりあえずバスには追いつき無事学校に辿り着くことができました。
アリサちゃんから色々聞かれたけど、うまく説明できないのでまた後で落ち着いた頃に話すことになりました。
そして今は教室、何やらクラスの皆が騒がしいです。
どうしたのかアリサちゃんが近くにいた子に聞いてみると、どうやらこのクラスに転校生が来るそうです。
転校生か~、どんな子だろう?
お友達になれるかな?
そんな事を考えていると、先生が教室に入ってきたので皆自分の席に着き日直の号令で朝のホームルームが始まった。

「皆さんお早うございます。さて、もう噂になっていますが今日は皆さんに新しいお友達を紹介します。」
「センセー、男の子ですか?女の子ですか?」
「センセー、かっこいい子ですか?可愛い子ですか?」
「センセー、先生のスリーサイズを教えてください。」

先生の転校生発言にみんなが一斉に質問する。
でも最後のは関係ないと思う…。

「皆静かに、男の子だけどまあ少し…いやかなり癖はあるけどそこそこかっこいい子よ。それと田中君、関係ないことは質問しないでね。」

男の子か~、でも癖があるってどんな感じだろう?
…今朝の子みたいな感じかな?
私は今朝の鎧の男の子のことを思い浮かべる。
そういえばあの子、この辺じゃ見ない子だったけどどこの子だろう?
そんな事を考えているうちに先生の話は進んでおり、ついに先生が転校生の名前を呼んだ。

「小鳥遊君、入ってきて。」
「はーい。」

タカナシ君ていうのか~…ってこの声…。
聞き覚えのある声がしたと思うと、扉が開き転校生と思われる子が教室に入ってきた。
そしてそこには相変わらず頭に白くてでっかいダンゴムシみたいなのを乗せた、今朝の男の子が立っていた。







西洋風の鎧を着て…。



「小鳥遊 遊助です、親の仕事の都合で引っ越して来ました。よろしくお願いします。」

これが私、高町なのはと彼、小鳥遊 遊助君の出会いでした。
…なんか今年は、いろいろ大変なことが起こりそうな気がします。




 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか?
ダイオウグソクムシの出る漫画、知ってる人いますかね?4コマ漫画なんですけど。
誤字、脱字等あればご指摘お願いします。
感想もお待ちしてます。 
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