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詩集「棘」

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shining illusion



晩春にかかった五月
競う様に咲いた花も散り
どこまでも緑が続く

ねぇ、もう少しで梅雨が来るね
どこかへいる君へと呟く
そっと微笑んで零れた雫は
きっと微かな通り雨…

shining illusion
太陽の眩しさに目を瞑る
目蓋の裏に君の笑顔が見えたようで
胸に痛みが走ったよ
shining illusion
誰にも知られないよう走ってく
この痛みから逃げる方法なんてない
だから静かに…抱いたよ…


畔に集まるクローバー
どこを探しても四つ葉がない
幸せにはなれないかな…

ah…どこまでも空は広く
君のとこまで続いてるのに…
そう想って湧き上がる心は
きっと小さなtempest

shining illusion
空の蒼があまりに目映くて
どこまでも君の笑顔 思い出してしまって
胸の奥から想い溢れる
shining illusion
百も承知の我が儘だけれど
君をどこか遠くへと攫って行きたい
光輝く空の向こうへ…



 
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