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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第百三十六話 最悪のクリスマスFinal

 
前書き
最悪のクリスマス最終弾。 

 
ゲンナイ『これで最後じゃ、太一達がディアボロモンと戦っている時』

画面を見るとオメガモンがディアボロモン相手に無双していたが、しばらくするとディアボロモンの一体がクラモンとして分裂し、新たな個体となる。

ユーノ「ジョグレス?」

賢「ジョグレスというより、合体かな?」

ティアナ「あのデジモンは…アーマゲモン、究極体、種族不明。ディアボロモンの幼年期が大量に融合し、突然変異を起こして誕生した超究極体のデジモン。ディアボロモンは自らを大量にコピーする能力を持っていたが、それでは本来持っている能力を下げてしまう欠点があった。しかし、クラモンを大量に発生させ融合させることで、能力を分散させるのではなく1つの個体に凝縮させることでディアボロモン以上のパワーを実現。必殺技は大きく開けた口から凄まじい破壊力のエネルギー弾を打ち出す“アルティメットフレア”。背部から上空にエネルギー弾を放ち、四散したビームを雨の様に降らせる“ブラックレイン”。」

驚愕の進化をしたディアボロモンに、大輔達も過去の太一達も驚愕した。
そしてオメガモンはアーマゲモンに善戦するが、強大な力を持つアーマゲモンには歯が立たずに敗北を喫した。

大輔「オメガモンの攻撃を…いくらスペック頼りでも、皆の力を得たオメガモンを完膚無きまでに叩き潰しやがった…」

賢「これは少しばかり不味いかもね」

エリオ「ジョグレスしてインペリアルドラモンに進化すれば勝てるでしょうか?」

大輔「どうかな?一応可能性はあるけど、あのオメガモンを一方的に叩き潰した相手じゃな…」

ジョグレスからの究極進化は既に使えるが、インペリアルドラモン・ドラゴンモードで勝てる相手かどうかは不安が残る。

大輔「言って戦って確かめるしかないか。賢、行くぞ」

賢「仕方ないな」

タイムゲートを潜り、ウォーゲームの時代に。






























電脳世界に入ると、今度は小学三年生時の姿となった。
妨害者だと思ったのか(そうだけれど)、ディアボロモンが襲い掛かる。

マグナモン[消えろ!!]

ベルゼブモン[地獄にな!!]

マグナモンとベルゼブモンの全力の一撃を受けたディアボロモンは一瞬で消滅した。

大輔「よし、インペリアルドラモンに進化して一気に行くぞ」

賢「ああ」

ブイモンとワームモンに退化すると一気にジョグレスワープ進化。
ブイモンとワームモンのジョグレス究極体にしてエアとグランスのジョグレス究極体、ブラックインペリアルドラモン・ドラゴンモードと対を為すインペリアルドラモン・ドラゴンモードが降臨した。

インペリアルドラモン・DM[行くぞ二人共]

大輔、賢「「ああ」」

インペリアルドラモン・ドラゴンモードは大輔と賢が乗ったことを確認すると一気にスピードを上げる。
その気になれば、世界を一周することも容易いインペリアルドラモン・ドラゴンモードのスピードは瞬く間に戦場に辿り着いた。

大輔「っ…こいつは…」

予想以上のパワーに大輔は冷や汗をかく。

賢「勝てるのか…?この化け物に…?」

インペリアルドラモン・ドラゴンモードから降りると、二人はチラリと戦闘不能になっているオメガモンと気絶している太一達を見遣る。
アーマゲモンが背中からホーミング弾を放つ。

インペリアルドラモン・DM[スプレッドポジトロンレーザー!!]

アーマゲモンのホーミング弾をマルチロックオンすると同時にポジトロンレーザー砲から放たれたレーザーが、拡散してホーミング弾を迎撃した。

インペリアルドラモン・DM[メガデス!!]

超重量級の暗黒物質を放つメガデスを連続で放ち、アーマゲモンの皮膚を焼き、大きく後退させた。

アーマゲモン[グオオオオオン!!!!]

アーマゲモンがインペリアルドラモン・ドラゴンモードに向けて口を大きく開いた。
インペリアルドラモン・ドラゴンモードも対抗するように口を大きく開いた。
両者の必殺技。
メガデスとアルティメットフレアがぶつかり合う。
最初は拮抗したが、アルティメットフレアがメガデスをぶち抜いて、インペリアルドラモン・ドラゴンモードに直撃した。

インペリアルドラモン・DM[ぐっ!!?]

いくらメガデスで威力が落ちていても流石のインペリアルドラモン・ドラゴンモードでもダメージを受ける。

大輔「インペリアルドラモン!!」

賢「何て奴だ…」

大輔「くそ、ただでさえ厄介な相手にバルバモンの力で強化されてるんだ…何とか奴に有効なダメージを与えることは出来ないのかよ…」

インペリアルドラモン・ドラゴンモードのメガデスですらダメージをまともに与えられない。
ダメージは通るのだが、クラモンの集合体であるアーマゲモンは身体を構成するクラモンが傷口を瞬く間に塞いでいく。
まるで血液が凝固して血を止めるように。

インペリアルドラモン・DM[こいつはキツいな…]

過去の強敵達に対して、不敵な笑みを崩さなかったブイモンの人格が苦笑の声を零した。

インペリアルドラモン・DM[スプレッドポジトロンレーザー!!]

拡散レーザーを放ち、アーマゲモンに喰らわせる。
威力よりも命中率を重視したそれではアーマゲモンにダメージを与えることは叶わない。

インペリアルドラモン・DM[メガデス!!]

しかし本命は別であった。
スプレッドポジトロンレーザーで目眩ましをして、至近距離でメガデスを喰らわせる。
流石に至近距離の一撃は効いたらしく、苦痛に顔を歪めるが、アーマゲモンも負けじとホーミング弾を凄まじいスピードで動くインペリアルドラモン・ドラゴンモードに放つ。
優れたホーミング性能を持つアーマゲモンのホーミング弾はインペリアルドラモン・ドラゴンモードの動きについていき、直撃した。

インペリアルドラモン・DM[うおおおおお!!!!]

爆煙から飛び出ると同時にアーマゲモンの喉元に鋭い牙を食い込ませる。
アーマゲモンも負けじとインペリアルドラモン・ドラゴンモードの喉元に食らいつく。
痛みに苦しみながらも、更に力を込める。
アーマゲモンは苦痛の叫びを上げながら鋭利な尾でインペリアルドラモン・ドラゴンモードを弾き飛ばすとアルティメットフレアを直撃させた。
直撃を受けたインペリアルドラモン・ドラゴンモードは全身に酷い火傷を負いながら倒れた。

大輔「インペリアルドラモン!!」

賢「最後まで諦めるなインペリアルドラモン!!最後の最後まで、死ぬ瞬間まで諦めない。それが僕達の戦いのはずだ!!」

インペリアルドラモン・DM[ああ、俺は…最後まで諦めないぞ…]

フラフラになりながら戦おうとする姿に胸を打たれたのか、インペリアルドラモン・ドラゴンモードの周辺に沢山のメールが。

大輔「こ、これは…」

賢「オメガモンと同じ…皆の力が、インペリアルドラモンに…」

光がインペリアルドラモン・ドラゴンモードに集まり、傷を瞬く間に癒していく。

インペリアルドラモン・DM[力が溢れる…ありがとう、世界中の皆…インペリアルドラモン、モードチェンジ…。ファイターモード!!]

インペリアルドラモン・ドラゴンモードはモードチェンジし、インペリアルドラモンの力を全て解放した竜人形態・ファイターモードへと姿を変えた。

インペリアルドラモン・FM[ふう…感謝するぜ。この戦いのおかげで俺は更に力を上げた。]

身体から満ち溢れる力を感じながらインペリアルドラモン・ファイターモードは不敵な笑みを浮かべた。

インペリアルドラモン・FM[時間も残り少ない。そろそろお遊びは終わりにしようぜ。大輔、賢。あの寝ている馬鹿達を叩き起こせ]

大輔「ああ、負けるなよ?」

インペリアルドラモン・FM[ああ]

一気に肉薄して、殴り掛かる。
竜人形態になったことで、竜形態では出来なかったことも可能となる。
アーマゲモンの技は全て飛び道具だ。
こうやって距離を詰めてしまえば、エネルギー弾もホーミング弾も使えない。

インペリアルドラモン・FM[スプレンダーブレード!!]

腕の爪から光の剣を作り出し、アーマゲモンの顔面に突き刺す。
そして無理やり口をこじ開けるとポジトロンレーザー砲をアーマゲモンの口の中に向ける。

インペリアルドラモン・FM[スーパーポジトロンレーザー!!]

ポジトロンレーザーの強化版がアーマゲモンの口の中に放たれた。
アーマゲモンは苦痛に呻きながらも、エネルギー弾を放とうとするが、インペリアルドラモン・ファイターモードは剣を消すと、即座に顎を蹴り上げ、強引に口を閉ざさせる。
口の中に溜めていたエネルギーが暴発し、頭が吹き飛ぶ。
露出するアーマゲモンのデジコア。

インペリアルドラモン・FM[あれか…アーマゲモンのデジコアは]

クラモンがアーマゲモンの身体を元に戻す前にインペリアルドラモン・ファイターモードが胸部の竜顔にポジトロンレーザー砲を装着すると構える。

インペリアルドラモン・FM[ギガデス!!]

ポジトロンレーザー砲から放たれた超破壊エネルギー波が放たれ、アーマゲモンのデジコアに直撃した。

賢「やったのか?」

インペリアルドラモン・FM[いや、奴はまだ生きている]

チラリと見遣ると、ディアボロモンが一体。
デジコアを破壊されて大半のクラモンが消し飛んだが、残ったクラモンが融合、ディアボロモンとなったのだろう。
流石にアーマゲモンにはなれなかったようだ。

オメガモン[君は…]

インペリアルドラモン・FM[やっと起きたかと言ってやりたいところだけど、相手が悪すぎたな。]

大輔「光子郎さん。ディアボロモンに沢山のメール…いや、駄目か。時間がもうない」

ヤマト「何!?くそ、ここまでなのか…」

賢「最後まで諦めないでください。インペリアルドラモンなら奴の動きを封じられます。とどめは任せます」

太一「あ、ああ…分かった」

オメガモンとインペリアルドラモン・FMが並び立つ。
ポジトロンレーザー砲を構えるインペリアルドラモン・FMに、確実に仕留めるためにグレイソードを構えるオメガモン。

インペリアルドラモン・FM[スプレッドポジトロンレーザー!!]

拡散レーザーがディアボロモンに炸裂する。
爆風を受けたディアボロモンが勢いよく吹き飛ばされる。
オメガモンがディアボロモンに突撃する。

オメガモン[はあああああ!!!!]

グレイソードがディアボロモンの顔面を貫いた。
時間を見るとかなりギリギリだったが、間に合った。
そして大輔達は元の時代に戻る。
ちなみに世界中の人々から得た力でブイモンとワームモンは大幅なパワーアップを果たしたのであった。 
 

 
後書き
インペリアルドラモン・ファイターモードにモードチェンジ出来るように。

ブイモンは古代種の問題点完全克服、運命のデジメンタルなどの負担軽減、進化時間の延長。

ワームモンはブラスト進化の負担軽減。 
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