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詩集「棘」

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アリアを奏して…




静かに流れ 空間に溶ける
心ここになく 想う君へと翔ぶ
どことなく物悲しい響き
血に浮かぶ魂(ココロ)に沁みる

誰が誰を愛するかは分からない
時として 人は死を選んでしまう
過去の偉大な作曲家に問う…

アリアを奏し 感慨に耽る
この先の君のいない人生
この愛はいつまで僕を切りつける
痛みは続く…生きゆく限り…


君が発って三十日が経つ
心は咆哮し 会いたいと喘ぐ
行くあてのない想いは響き
血塗れの魂(ココロ)を打ち付ける

人が人を愛することは自然の摂理
時として世界は滅びを求めてしまう
在りし日の偉大な教師へと問う…

アリアを奏し 悲嘆に暮れる
今でさえ陰りゆく命
君への想いはいつまでも続き
淋しさはつのる…生きゆく限り…

アリアは再び 繰り返す
この先君のいない人生
陰りゆくこの僕の命
日常は続く…生きゆく限り…



 
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