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詩集「棘」

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硝子の月




遠くへ響いている 車の走り去る微かな音
眠りに入れずに 君との記憶…endless repeat
アスファルトを叩く雨音 規則正しい時計の音が
僕の心を掻きむしっている

明日は晴れてくれるかな?
今 ここに居ない君へ…問い掛けた…

硝子の月は 砕け散って
はらはらと…舞い落ちた
心に降った 想いのカケラ
叶わぬ想いに膿んでゆく…


何処かへ続いてる 流れゆく川のせせらぎを追い
冷たい風を受けて 君への想い…endless repeat
暮れ滞みし軋んだ世界 噎ぶ様な木々のざわめきが
僕の心を…引き摺り込んでく…

愛は…こんなにも淋しいよ…今 ここへ居ない君へ…囁いた…

硝子の月は 淡く輝いて
ユラユラと…揺らめいてる
心に浮かんだ君の笑顔を
映して僕を…抱いてる…

硝子の月は 砕け散って
はらはらと…降り注いだ…
伝え切れない僕の感情(オモイ)よ

会えない君に…届け…



 
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