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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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神話VS獣聖の異常存在

『そんじゃ、三回戦カモン!』
その声と共にセモン、グリヴィネ、シャノン、ハザードが現れる。
「さて、容赦ないからね?」
「愚問だな、セモン。手を抜くなど笑いだ」
「それはそうでした」
セモンとシャノンの言い合いが終わると、カウントが始まる。
3
2
1
ファイト!
「〈バーニン・リープ〉!」
「〈シャーマンリィ・ストライク〉!」
開始と同時に、セモンのソードスキルとシャノンのソードスキルがぶつかり合った。
「「スイッチ!」」
そこにグリヴィネとハザードが弾きあった二人の前に出て武器をぶつける。
『おおー、序盤はまずまずの攻撃だな』
隣でダークネスが言う。と言うか武器仕舞えや。狩る気満々か。
と、目を離しているうちにセモンとシャノンの硬直時間が終わり、前に出る。
「〈ゴールド・デストラクション〉!」
「〈アラブル・ストリーム〉!」
刀に持ち替えたセモンにシャノンがサイズガン無視のソードスキル〈ゴールド・デストラクション〉を放つ。
が、流石神話剣を持つ者。すぐに一撃多い〈アラブル・ストリーム〉を放つ。
「やるな!が……」
シャノンが笑うと、下がって手にビットを持ち、
「甘い!」
セモンに放つ。
「くっ!」
「任せてください!」
すぐにグリヴィネが鎌で弾くと、シャノンが言う。
「流石はグリヴィネ。素晴らしい」
「お兄様こそ、本気を出していませんね?」
グリヴィネが言うと、シャノンは肩を竦める。
「俺が本気で行くと瞬殺だろうが」
「お前さっき手を抜くなど笑いとか言ってなかった!?」
シャノンに叫ぶセモン。
「喋っている暇があるのか!?」
そこに、ハザードが背後からセモンを攻撃する。
「あぶなっ!」
間一髪で避けると片手剣に切り替える。
『つーか流石茅場の弟だな』
と、突然ダークネスが言う。
『あんな上手く気付かれずに接近できるとは』
「そうだな」
下ではライト(未来)が頷く。と言うかこの大会カヤバー関係者多いのは気のせいか?
っと、またまた目を逸らしていると、セモンとハザードが剣を打ち合っていた。
「うらっ!」
「はぁっ!!」
大剣と片手剣ってさ、大きさ違うけどよく耐えられるよな。やはりプロパティが違うのか。
「〈バーニン・アセンション〉!!」
セモンが〈バーニン・アセンション〉を放つと、器用に弾いていくハザード。
『いけぇハザードォオオオオオオ!!』
『つーかお前黒ライトの方のコラボで相方になったセモンを応援しろよ!!』
もう何なんだこれ……馬鹿のツッコミがメインになってるぞ……。
「〈バーティミアス〉!!」
セモンのソードスキルが終わると、ハザードが反撃のライトニング・ディスオベィ……ではなくソードスキルを放つ。
獣聖ソードスキル〈バーティミアス〉十四連撃。
つか大剣の癖して早いんだよ!!
「……作者ー、フロラ「お前ハザード兄さんに謝れぇええええええ!!」
フロラがアルカデック・セフィロトを投擲して攻撃してくる。
リオンの比じゃないのは何で!?
と言うか場外乱闘はやめて!?
「まだまだぁ!!」
ハザードの大声、バーティミアスが終わったにも関わらず大剣は輝きを失わない。
「〈アスモディオス〉!!」
往生際が悪いソードスキル〈アスモディオス〉。
まさかの剣技連結を発動!?
「ラァアアアアアア!!」
重突から始まり、重斬の十三コンボ。セモンのHPゲージは既に七割を切っている。
「ハァッ!!」
最後の一撃が放たれると、丁度シャノンがグリヴィネを追い詰めていた。
「さぁ、終わりだセモン、グリヴィネ!!」
「……唯で終わりませんよ?」
グリヴィネが言うと、セモンがハッとする。
「……賭けだよね、それ」
「私のネタカードもですけど……」
と、ぼそぼそと言うと、丁度二人のスキル溜め時間が終わる。
「終わりだ!〈アメンラー・インティカ〉!!」
「〈ブエル〉!!」
二人のソードスキルがセモン・グリヴィネ両名に当たる……直前!
「〈アルマティア〉!!」
「来なさい、〈ディーン〉!!」
二人のネタカードが光ったかと思うと、防壁が展開して二人のソードスキルが防がれ、その二人目掛け、紅い巨大腕が放たれた。
「うおっ!」
「レノン!」
シャノンは避け、ハザードはレノンで回避する。
そして、腕の持ち主が叫ぶ。
「DeeeeeeeeeeeeeNnnnnnnnn!!!!!」
『マスター、良い判断です』
山羊の神霊アルマティア。そして、神珍鉄の伸縮自在の自動人形(オートマター)
今、最強の盾と矛が揃った。
「行きなさい、ディーン!!」
アルマティアの防壁内から指示を出すと、レノン目掛けて腕を伸ばす。
「っ!?レノン回避しろ!!」
『させると御思いですか?』
回避した地点に先回りしたアルマティアが角をぶつけ撃墜する。
「ディーン、潰しなさい!!」
「DeeeeeeeeeeeeN!!」
そこに、ディーンの巨大腕。
伸縮自在、さらに伽藍洞の身体の中に歯車を与え、ピストンを加えた加速はそこが知れない。
「や_______!」
ズドォオオオオオオン!と轟音が響き、ハザードのHPが消えた。
「ハザード!」
「アルマティア、一緒に!」
『お任せを』
そこに、セモンがアルマティアに跨り、大剣を持つ。
「ビット!〈アメンラー・インティカ〉ァアアアアアアアア!!!」
シャノンはビットとアメンラー・インティカを放ち、アルマティアごとセモンを倒そうとする。
「アルマティア!」
『愚問です、マスター』
放たれた技を悉く落とすアルマティアが言う。

『私はイージスシステム等に名を貸す神霊ですよ?』

「うおぉおおおおおおおお!!」
そこに、シャノンが走り寄る。
『今です、マスター!!』
アルマティアの指示に、セモンが背を蹴って答える。
両剣を持ったセモンが放つ。

「〈セイヴァー・オブ・ゴッドフリード〉!!」

神話剣最強にして最大の剣技〈セイヴァー・オブ・ゴッドフリード〉。
当たればあらゆるパラメータを無視するまさに『必殺』。
アルマティアの加速と共に撃ち出されたそれは、音速で放たれ、
「グァッ……!?」
シャノンのHPを無くした。
『勝負あり――――――!!勝者セモン&グリヴィネェエエエエエ!!!』
それを聞くと、アルマティアとディーンはネタカに戻った。 
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