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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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コラボ編 Cross over the various world
  Story-cross1-9 対照的な二人

シャオンside

俺、フローラ、アクト、ソウの4人は異世界の闘技場へと来ていた。

「広いですね…………どれくらいあるんでしょうか?」

「端まで行くことができないくらい広いぞ」

「本当に広いですね」


そう言いながら真ん中まで歩いていく。


「ここでは、デュエル用のHPがある。
SAO内でのHPと同値だからな」

「そうか……俺は本気でいかせてもらおう」

「こっちも負けるつもりは全くない。

ひとっ走り……付き合えよ」


三度言っておく。俺は戦闘バカじゃないぞ……多分。
アクトは絶対違う。


俺は闘技場の右端、アクトは左端に立った。

フローラとソウは闘技場の端に避難している。

10秒のカウントダウンが始まる。

俺の脳内の思考は戦闘モードにシフト。
背中に装備した相棒を引き抜き、構える。
ついでにSEED Mode-Acceleration、イグニッションドライブを発動。

時間の流れが緩やかになる。

Duel!!の文字が弾け、俺は走り出していた。















第3者side

シャオンの剣がアクトの盾に当たり、火花を散らした。

「固いな…………お前!」

「最速は見せかけじゃないってことか」

ガキン

シャオンはそこから距離を取る。


――ここまで速いやつは初めてだな。さすが剣閃、と言ったところか

――固いな……俺の苦手なタイプだし、大技連発で押しきるか


そこでシャオンが動き出した。

神速剣スキル14連撃技〔スターライト・エンシャリオン〕

遠距離で放たれた技。それを見たアクトは盾を掲げて弾いた。

「それなら!」


神速剣スキル広範囲技〔フェザースコール〕を放つ。
8つのうち時間差で早めに放たれた2つがアクトに直撃する。


「ぐっ……」

「当たったのは2つだけかよ……っ」


シャオンは自身の得意とする連二刀流スキル突進技〔シューティングスター〕でアクトの懐に潜り込む。


「共鳴せしは輪廻の強音……サークリング・クレッシェンド!」

連二刀流スキル48連撃技〔サークリング・クレッシェンド〕

「ぐふっ……」

光速で放たれる技はアクトのHPを2割削る。


――完全なスピードアタッカー……俺とは対極のプレイヤーか…………


「攻めてこねーと本気で走り出すぜ?」

「自分のHPゲージ見てから言えよ」

「何言って…………!?」

シャオンが自らのHPゲージに目を向けると、HPはなんと4割も削られていた。

「どういうことだ……?」

「俺の盾のおかげだよ。ユニークスキル《双盾》」

「盾で受けた技のダメージを跳ね返したってか…………
なら……俺は最速で走るだけだ」

「全部跳ね返してやる」


そこからは激しい攻防が続いた。

「ツインソード・トランズレイド!」

「くっ……」

アクトの盾をシャオンは器用に避けながら当て……

「シールドバッシュ」

「ちっ……!」

アクトも負けじとシャオンに攻撃。


その後も、光速を越えるレベルで放たれるシャオンの剣をことごとく跳ね返すアクト。

何から何まで対照的な二人の攻防は加熱していく。


HPはじわじわと削れていき、アクトは残り4割、シャオンはあと3割まで減っていた。


――まさかここまで減らされるとはな…………これは不味い。早めに決めないと

――ここからは防御に徹してシャオンの攻撃を防ぎきるか…………


距離を取り、身構える二人。

「ソードユニゾン」

シャオンの左目が翠色に染まり、髪には白と橙の髪が一房。
コートは4色がきれいに入り交じっている。

SEED Mode-Acceleration-Unison。


「フルアクセル・ストライクエンド!」

高速の二刀流48連撃。

ガキィィィン!! ガキィィィン!

光速の剣と鉄壁の盾。どちらが上回るか、全く分からない攻防。


――俺は負けない…………ぜっ!!


フルアクセル・ストライクエンドの硬直が終わり、駆け出すシャオン。

「鳴り響くは聖なる協奏曲(コンチェルト)…………

奏でるは四剣の旋律!

ライトスピード・ホーリーカルテット!!」

SEED、連二刀流、神速剣スキル融合最強の96連撃技〔ライトスピード・ホーリーカルテット〕



アクトは2つの盾で必死に防いでいる。

盾を抜けた剣がアクトのHPを削り、双盾の効果で防がれた分だけシャオンがダメージを受ける。

二人の攻防であたりに砂煙が舞い、姿が消える。



砂煙が消えた後、HPを残していたのは…………



わずか1コンマ残した、アクトだった。


勝負の終わりと同時に、端にいたフローラとソウがそれぞれの方へ駆け寄る。

「シャオン君、お疲れ様」

「固かった……あんまり打ち込みすぎて手が疲れたよ」

「アクト君の盾はホントにすごいね。君の本気を防げるんだもん」

「ああ。あそこまで防がれたのは初めてだ。もっと強く……速くならないとな」

一方、アクトとソウは…………

「アクトさん、お疲れ様です」

「シャオンはとにかく速かった。閃光なんて比べ物にならないほどに」

「アスナさんよりも…………!?」

「ああ。あそこまで速さに特化したプレイヤーはなかなかいないと思う」

そこでシャオンがアクトに近づいていく。

「お疲れ、アクト」

「そっちこそ」

「んじゃ、帰ろうぜ」


4人は闘技場の真ん中に出現した青い渦から元の場所に戻った。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















その後、道端にいたプレイヤーに写真を撮ってもらっていた。


そして、別れの時。


「行くのか」

「ああ。まだ別の世界が待ってる」

「結構楽しかったです」

「私も楽しかったよ」

「じゃあ、またな」

シャオンとフローラが手紙を掲げると、二人は別世界へと転移した。


その場に残ったアクトとソウ。

「蒼藍の剣閃シャオン……剣の舞姫フローラ、か」

「またいつか会えるかもしれませんね」

「そうだな」

その手には、写真以外にも握られていた。

『Eternal Pass Destination:world of shaon』

シャオンの世界へと通じる、エターナルパスが。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオンside

俺たちはアクトたちの世界から、別の世界に来ていた。


転移した層は75層。

「あれ? 俺たちの世界じゃないぞ?」

確か世界は4つだったはず…………

ピコーン

効果音が鳴ったので、メニューを開く。

「作者さんからのメッセージだ」

『Toシャオン&フローラ
新しい世界に着いたみたいだね。その世界とあともう一つ、君たちには満喫してもらいましょう。
どんな世界なのかはお楽しみに!

From KZM』

「そういう大事なことは先に言えよ……」

「……この世界は誰の世界なのかな」

「情報収集開始だな」


シャオンとフローラは5つ目の世界で情報収集を始めた。















Story-cross1-9 END 
 

 
後書き
はい! 4つ目の世界終了!
がんばれ 日本!さん、アクトとソウは本当にこんな感じでいいんでしょうか?
僕自身結構不安です。

てなわけで今回はアクトが勝ちました。シャオン、もっと精進しなさい。
シャオン「うるせーよ。いいだろ? 接戦だったんだから」
ま、まぁね。

じゃあ……いつものwithアクトで。
シャオン「あとでなんかいいものあげるから」

アクト「なんかモノで釣られてばっかりのような」

シャオン「気のせいだ」

アクト「次回も、俺たちの冒険に」

シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
 
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