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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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コラボ編 Cross over the various world
  Story-cross1-7 反応vs光速

シャオンside

俺たちは異世界の闘技場へと来ていた。

「広いな…………どれくらいあるんだろう」

「かなりあるぞ。前にも来たことあるけど端に行き着くことはなかったな」

「そうなのか?」

「ああ」


そう言いながら真ん中まで歩いていく。


「ここでは、デュエル用のHPがある。
SAO内でのHPと同値だからな」

「なら、シャオン……俺は本気でいかせてもらう」

「悪いが……こっちにも負けるつもりはない。

ひとっ走り……付き合えよ」


再び言っておく。俺もキリトも戦闘バカじゃないぞ……多分。


俺は闘技場の右端、キリトは左端に立った。

フローラとミヤビは闘技場の端に避難している。

10秒のカウントダウンが始まる。

俺の脳内の思考は戦闘モードにシフト。
背中に装備した相棒を引き抜き、構える。
ついでにSEED Mode-Extreme Accel、イグニッションドライブ、ユニゾンエクストリームを発動。

時間の流れが緩やかになる。

Duel!!の文字が弾け、俺とキリトは走り出していた。














第3者side

キリトとシャオンの剣が交差した。

「さすがだな…………その反応速度!」

「俺とは質の違う二刀流……速いな!」

ガキン

キリトとシャオンはつばぜり合いから距離を取る。


――ここまで速いやつは初めてだ。さすが、と言ったところか

――俺たちの世界のキリトよりも実力は上だ。一筋縄じゃいかないな


そこでシャオンが動き出した。

神速剣スキル15連撃技〔オーバーライトスコール〕

二刀流なのに片手で放たれた一撃に、キリトは

「これでっ…………!」

二刀流スキル10連撃技〔フォール・シューティング〕で迎え撃つ。


ギャリィン キィン ガキン


「さすがだな…………全部防ぐとは」

「そっちこそ……速すぎるぜ」


「なら……シューティング!」

シャオンが得意とする連二刀流スキル突進技〔シューティングスター〕でキリトの懐に潜り込む。


「加速せしは神速の剣……フレアライド・ブースターハザード!!」

連二刀流スキル54連撃技〔フレアライド・ブースターハザード〕

「くっ……ぐおっ……ぐあっ!?」

光速で放たれる技はキリトのHPを1割削る。


――こいつ……防御全切りの完全なアタッカータイプだ…………

――あれで1割!? どんだけ固いんだよ!?


「いかにも……俺は防御を完全に切り捨てた超アタッカータイプのプレイヤーだ。

……俺の速さ……本当はこんなもんじゃないけどな」

「こっちも……心結びの影響でステータスは伊達じゃないぜ。
ムーンライト・スピニング!」

大量の光弾がシャオンの周りに展開される。

「多っ!? でも……」

シャオンは超高速クイックチェンジで右手の剣を持ち換える。

「オーバーフリーズライザー!」

「ムーンライト・アロー!」

光の矢がシャオンに向かう。

「そんなもの……」

ガキン

弾き返した。が……

ヒュン


跳ね返した先の光弾に矢が直撃。その光弾が発射されシャオンに向かう。

「ちっ…………」

避けようとしたシャオン。しかし、別の光弾に被弾し、HPが2割削られる。

ついでに弾いた光弾が別の光弾に当たって跳ね返り、シャオンは一気に集中放火を浴び、HPは残り6割。

「くおあっ!?」

「シャオン君!!」

思わずフローラが声をあげた。
重なって響くキリトの声。

「こういうことだって出来るんだ。あんまりなめないでほしいな」

「…………そうこなくっちゃ!」






…………そこからは激しい斬り合いが続いた。

「ルナティック・スターブラスト!」

「ライトニング・メテオストリーム!」

剣と剣が交じり合い…………

「スプラッシュ・ストライク!!」

「ぐおあっ!?」

その一撃一撃で互いの心が交わる。

「メテオレイヴァー!!」

「ちっ…………」

その後も、光速を越えるレベルで放たれるシャオンの剣を反応速度で凌駕するキリト。


さすが、主人公同士の対決と言ったところか。


一歩も譲らない二人。

HPはじわじわと削れていき、キリトは残り6割、シャオンはあと4割まで減っていた。


――長期決戦には向いてねぇから速く終わらせないと……こっちが不利だ

――まだ何か隠してる……速めに決着つけるぞ…………




つばぜり合いから距離を取る二人。

左手の剣を持ち換えるシャオン。

「リミット……バースト!! ユニゾンエクストリーム!!」

「…………!!」

シャオンは最強モードになり、キリトは電光石火や炎舞などのスキルでステータスを高める。

「最高速度で相手しよう……俺の速さでな」

「俺も負けるつもりはない」

身構える二人。


シュン ヒュン


光速を越えた二人が激突する。

「スターバースト・ストリーム!」

光と炎を帯びた剣が繰り出す光速16連撃。

「水晶に霞む蜃気楼……見えない剣よ舞い踊れ!
クリスタライン・ミラージュストライク!!」

氷のように冷たく、水晶のように透き通る54連撃。

ガキィィィン!! ガキィィィン! ガキィィィン!

打ち合う剣。その主たちの表情には、どこか笑みが見えている。


否、シャオンは笑っていた。


――強い! でも、俺は負けねぇ!!


クリスタライン・ミラージュストライクの硬直が終わり、駆け出すシャオン。


「スターライト・エンシャリオン!」

「ムーンライト・バインド」

キリトの攻撃でシャオンは足止めされ…………なかった。
その行動にキリトが驚き、端で見ていたミヤビが表情を変える。

「「!?」」

衝撃波による煙で視界が狭まる。


「その気になればシステムのラグタイムだって越えられるさ。

俺に対して必中技はねーよ」

どこかから聞こえる声。

「光速で奏でしは…………六剣の聖なる協奏曲(コンチェルト)!」


後ろから聞こえることに気づいた時には、すでに遅かった。


「ライトスピード・ディバインセクステット!!」

SEED、連二刀流、神速剣スキル融合最強の108連撃技〔ライトスピード・ディバインセクステット〕



キリトは最高速度で放たれるその技にHPを持っていかれてはいるがどうにか弾いている。


――なんで興味を持ったか分かった。
こいつの剣……『想い』が乗った剣だ…………俺たちにはない『心の剣』


――シャオンの剣……私たちと(違う)性質。
想いの(込められた)優しい剣…………



シャオンの攻撃が終わるとキリトが攻撃を仕掛ける。

二刀流、月光を司る者、焱剡剣スキル複合65連撃技
「ルナティックフレア・ツインバースト!!」

光速で放たれ、重みのある技。

「ぐあっ…………」

シャオンのHPが次第に削られていく。

「負けてらんねぇ…………!

エクスプロード・ハイパーノヴァ!!」

爆発が響く。煙が立ち込める。



それらが晴れたとき、フィールドには……




キリトとシャオン、二人揃って倒れていた。

HPはどちらも0になっていた。

端にいたフローラとミヤビがそれぞれの方に駆け寄っていく。

「シャオン君、お疲れ様」

「もう少しだったんだけどなー……勝てなかった」

「……君は十分強いよ」


「キリト、お疲れ様」

「いやー……シャオン速かった。俺には追いつけないな」

「……反応速度ではキリトが上。彼は始動速度が(速い)




会話が終わり、4人は闘技場の真ん中に出現した青い渦から元の場所に戻った。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
















「撮るぞー」

パシャッ

その後、道端のプレイヤーに頼んで4人で記念写真を撮った。



そして……この世界との別れ。

(行くの)?」

「ああ。まだ行ってみたい世界があるからな」

「ミヤビ、キリト、ありがとね」

「来れたらまた来いよ」

「ああ。約束する。


じゃあ、またな」

シャオンとフローラが手紙を掲げると、二人は別世界へと転移した。




「蒼藍の剣閃シャオン……それにフローラ、か」

「また(会える)かもね」

その手には、いつの間にか写真以外にも握られていた。

『Eternal Pass Destination:world of shaon』

シャオンの世界へと通じる、エターナルパスが。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオンside

俺たちはミヤビがいた世界から、別の世界に来ていた。


転移した層は54層。


「さーて、次の世界は誰の世界かな?」

「情報収集開始!」

「手っ取り早く済ませようぜ」

「うん!」















Story-cross1-7 END 
 

 
後書き
はい、翡翠の剣士編終了。
キリトvsシャオンという二刀流使い同士のデュエルいかがでしたか?

とにかく、今回はシャオンに勝たせなかった。
シャオン「悔しい……次は勝つ」

てなわけでそろそろ折り返しぐらいになってきたコラボ編……まだまだ続きます。

今回はいつものをwithミヤビverで。

ミヤビ「面倒」

シャオン「まぁ、そう言わないで」

ミヤビ「……次回も、私たちの冒険に」

シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
 
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