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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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コラボ編 Cross over the various world
  Story-cross1-4 意外な組み合わせ

第3者side

セモン、シャオン、フローラ、コハクの4人は72層の隠し高難易度クエスト『天龍降臨』に来ていた。


「うわ……でっけー…………」

素直な感想を述べるシャオン。

「だろー? 昔1回だけ1人で来たけど基本配置のモンスターがめちゃくちゃ強くてすぐに撤退したよ」

「へー……ところでセモン、お前レベルいくつ?」

「117かな。シャオンは?」

「98……いや違う。作者のステータスアップで126だ」

「お前んとこの作者さんすげーな」

いえいえ、それほどでも…………

「駄作者誉めたら調子乗るからやめてくれ」

シャオンがひどかった…………

日常会話的な雰囲気で話し出す二人を見て、コハクがせかす。


「セモン、早く行きましょ。速く行かないと下手したら日が暮れるわよ」

「そうだな。

シャオン、フローラ、準備はいいよな?」

「全然大丈夫」

「私も」

「じゃあ、行こう」


4人は洞窟の奥へと入っていった。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















奥に進むと道が2つあった。

「うーん……どうする?」

「多数決」

「一般的だな」

「二手に別れるのは?」

「そうしようか」


ここで女性二人が『どっちも一般的だよね?』と思ったのはまあ伏せておこう。


「んじゃ……指差しで決めるぞ」

「「「「せーの!」」」」


結果、セモンとフローラが左、シャオンとコハクが右を差した。


「これはまたとない組み合わせだな…………」

「シャオン……コハクを頼む」

「ちょっと! 私そんなに弱くないわよ」

「んじゃあ、セモン。フローラを頼む」

「私そこまで弱くないんだけど」

「「んじゃ、また後でな」」

セモンとシャオンは女性二人のコメントを軽く無視しつつ拳をコツンと合わせ、それぞれが選んだ道へと進んだ。


コハクとフローラもそれぞれが選んだ道へ歩みを進めた。


コハクの顔が少し曇ったのに気づいたのは、偶然後ろを振り向いたシャオンだけだった。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオン&コハクペア

シャオンside

ヤバい……沈黙に耐えられない…………


俺とコハクは右側の道を進んでいたが…………コハクが何にも話さないので俺も何も話せずにいた。


さすがにもう耐えられないので俺は口を開いた。

「なぁ……」

「何?」

「コハクは……セモンのことどう思ってるんだ?」

「な…………」

ほんの少し頬が赤くなるコハク。

思った通りだ。俺たちと話してたときとセモンと話してた時じゃ声のトーンと頬の色が微妙に違う。


それを見抜いたから……コハクにはセモンに対して何か特別な感情があるのではないか……と思った。

「…………明るくて、優しい……かな。

てか何言わせてるのよ」

「大切に思ってるんだな、セモンのこと」

「これだけで分かったの?」

「すぐ分かるよ、表情や声のトーンで」

「そんなことで分かるの?」

「いろんな人見てきたから、割と分かるようになったんだ」

「ふーん、すごいのね」

「自慢できるほどのアレでもないけどな。

あと、混血だろ?」

「…………シャオンすごすぎるわ……そんなことも分かるのね」

「こっちのネタは割と簡単。会話の中で微妙に発音が違うところがあったからな。

ん……じゃあ、その髪の色は地の色なのか。結構きれいだな」

「誉めても何も出ないわよ」

最後の一言だけ、なんか妙にコハクの声のトーンが高い。セモンの時ほどではないけど。

ついでにもう一つ問いかける。

「寂しいんだな。顔、固いぞ?」

「…………え?」

「セモンのことが心配なんだろ?」

「…………」

「今から引き返してセモンを追っかけてもいいけど……」

「別に……いいわよ」

「そうは見えないけどな。

でも…………俺がフローラを任せたんだ。弱いわけない。
本当に好きなのなら、心配も大事だけど信頼も大事だぜ?」

「…………」

「俺は常に仲間を信頼してる。もちろん、セモンもだし、コハクのことも信頼してるぜ」

「……一応お礼を言っとくわ。ありがと」


そこで策敵に反応があった。

「敵ね。数が多いわ」

「多い? どこが?」

「だって100体よ」

「ふーん」

向こうから現れたのは無数の鎌持ちお化け。

フローラがいたら失神しそうだな…………

後ろのコハクを見ると……足震えてた。
思わず漫才のごとく、こけそうになった。

「もしかして、アストラル系苦手なのか?」

「そ、そんなことないわよ」

「図星じゃねーかよ……しょうがない、下がってろ」


俺は駄作者がくれたニュースキルを使った。

「SEED Mode-Extreme Accel」

両手に剣、インフィニットアクセルとフリーズマインドセイバーを構える。

バシュウン

「加速せしは神速の剣…………フレアライド・ブースターハザード!」

一気に100体斬り飛ばした。

「一気に…………!?

全く剣筋が見えなかった…………」

コハクの驚いた声は気にせず、俺はSEEDを解いて向き直った。

「さ、行こうぜ」

俺とコハクは再び歩き始めた。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















セモン&フローラペア

セモンside

うーん……ネタがない…………

普段、コハクからネタ振ってくるし、コハクとなら共通の会話もあるんだけど…………

「えーと……フローラ」

「何、セモン君?」

「…………シャオンのどこが好きなんだ?」

結構深入りしたこと聞いてしまった。

フローラを見ると、頬を真っ赤に染めていた。
シャオンのこと、本当に好きなんだな…………

「一番好きなのは……人柄かな…………
優しいし……頼れるし……明るい。一緒にいて楽しいの」

「大好きなんだな……シャオンのこと」

「うん…………」

コハクとは正反対の性格だな…………フローラは自分の気持ちに素直だし、表裏がないし。

「セモン君……シャオン君に性格が似てるかも」

「俺?」

「うん。明るいし、人を惹き付ける何かがあるみたいだし」

「そ、そうかな…………」

「今、こうしてまともに会話出来るのもそのおかげかもね」

「シャオンに感謝しないとな」

そこで俺はもう一つのことに気づく。

「……ホントは寂しいんだな。顔、少し固いよ?」

「…………え?」

「シャオンのことが心配なんだろ?」

「…………」

「今から引き返して追いかけてもいいけど……俺はおすすめしない。

俺がコハクを任せることなんて相手がよっぽど強くないとしないんだ。

それに……信頼してるんだろ?」

「……セモン君……」

「なるようになるさ。コハクもシャオンもそう簡単にはやられたりしないよ」

「…………ありがと、元気づけてくれて」



そこで俺の策敵に反応があった。

「敵みたいだね。数が多いよ」

「多い? どこが?」

「え……だって50体だけど?」

「ふーん」

向こうから現れたのは無数の鎌持ちお化け。

コハクがいたら失神しそうだな…………

後ろのフローラを見ると……ブルブル震えてた。
思わず漫才のごとく、こけそうになった。

「もしかして、アストラル系苦手なのか?」

「…………うん」

「……しょうがない、下がってて」


俺は《ソード・オブ・アマノムラクモ》……天叢雲剣を右手に持ち、構えた。

バシュウン

神話剣スキル突進技〔バーニン・ストライク〕

一気に50体斬り飛ばした。

「一気に…………!?

すごい…………すごいよセモン君」

フローラの驚いた声は気にせず、俺は向き直った。

「さ、行こうか。シャオンとコハクはもう着いてるかもよ」

「そうね」

俺とフローラは再び歩き始めた。
















Story-cross1-4 END 
 

 
後書き
神話剣とのコラボ2話目です!
セモンとコハクを引き離してしまったことにめちゃくちゃ後悔してます…………Askaさん、すみません。

というわけで、ちょっと意外な組み合わせで書いてみました。男子と女子という組み合わせではなく、
あえてシャオンとコハク、セモンとフローラというありそうにない組み合わせを書きました。
コハクを不機嫌にするのに書き方めちゃくちゃ悩んだ…………

てなわけで3話構成になってしまった神話剣とのコラボ。次回はさすがに終わらせます。

じゃあ、今回はwithコハクverでいこうか。

コハク「……勝手に決めないでよ」

シャオン「まぁ、そう言わずに」

コハク「次回も、私たちの冒険に」

シャオン「 ひとっ走り……付き合えよな♪」
 
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