| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Event:バレンタインデー

 
前書き
バレンタインデーなので書いてみます。

大輔達の世界にフェイト達がいます。
リインフォースも存在しています。
一輝←カリム 遼×シグナム&シャマル ルカ×スバル&ギンガ&ティアナ ユーノ→なのは要素。 

 
今日は2月14日、バレンタインデー。
それは男達が最も浮かれ、そして緊張が走る日だ。
悪い言い方をすれば、女達がチョコレートを振りかざし、男達を苦しめる日である。
大輔は今までバレンタインデーでは義理チョコばかりだったし、もうどうでもいいと言わんばかりの態度で前日を過ごしていた。






























しかし、今日は違う。
フェイト達が一乗寺家に集まり、それぞれの想い人にチョコを渡すために、キッチンにいた。
アリサ「そういえば、なのはは誰にあげるの?」
なのは「え?みんなにあげるよ?」
すずか「…ユーノ君は?」
なのは「勿論、ユーノ君にもあげるよ。友達だから!!」
アリシア「そう…ユーノ、可哀相…」
思わずユーノに同情してしまったアリシア。
フェイトもアリサもすずかもアリシアもリインフォースもはやても初めて好きになった人のために本命チョコを作る。
初めて作る本命チョコに、気合いが入る。






























そしてクラナガンにあるナカジマ家でもクイントの指導の元、スバル、ギンガ、ティアナがチョコ作りに励んでいた。
クイント「そう、そして刻んだチョコを湯煎で溶かして、溶かしたチョコを型に流し込むの」
スバル、ギンガ、ティアナ「「「は~い」」」
クイント「三人は誰にあげるの~?」
スバル「ルカ兄にあげるの!!」
ギンガ「私もルカ君にあげる!!」
ティアナ「わ、私もルカに…」
クイント「あらあら、ルカ君たらモテモテねえ~」






























カリム「えっと…」
一輝「んで、刻んだチョコを湯煎で溶かして、そいつを型に流し込んで…」
カリム「は、はい…一輝さんはお料理がお上手なんですね…」
一輝「得意っつーか、覚えなきゃ生きてけなかっただけだ。ほら、続きやんぞ」
カリム「はい!!」
こうして女性陣のチョコ作りは終わりを迎える。
遼?
お相手が料理下手なんだから仕方ない。






























バレンタイン当日。
大輔は今まで通り、デジタルワールドにいたが、フェイト、アリサ、アリシアに呼び止められて足を止めた。
大輔「…何だ?」
フェイト「はい!!」
アリサ「ほ、ほら…チョコレートよ!!」
アリシア「お兄ちゃん、ハッピー・バレンタイン!!」
リインフォース「受け取ってもらえるか大輔…?」
大輔「…………」
思わず、手で口元を隠してしまう大輔。
フェイト「大輔?」
不安そうに大輔を見上げるが、大輔はチョコレートを受け取ると笑顔を浮かべた。
大輔「ありがとう、凄え嬉しい」
大輔からの心からのお礼の言葉にフェイト達も笑みを浮かべた。






























そして賢も、はやてとすずかからチョコレートを貰っていた。
はやて「うちとすずかちゃんからの本命チョコやで!!」
すずか「け、賢さんのために一生懸命作りました!!も、貰って下さい!!」
二人が一斉にチョコを賢に差し出す。
賢「あ、ありがとう…大事に食べるよ…」
照れながらもチョコレートを嬉しそうに見つめる賢にはやてもすずかも満足そうに見つめる。
賢「よし、ホワイトデーは頑張って作るから期待してて」
すずか「はい!!」
はやて「賢兄が作るなら何でもええで?」
賢「ふふ、ありがとう」






























そしてクラナガンのハラオウン家。
スバル「ルカ兄~!!」
ギンガ「私達からのバレンタインチョコレートだよ!!」
ルカ「わあ…」
クロノ「で、でかいな…」
ティアナ「これでも予定より小さいんだけど…」
クロノ「これでまだ小さい、と?」
高さ約15m、横幅約22m、厚さ約3mの大型サイズのハート型チョコレート。
ルカ「ありがとう、頂きます」
クロノ「今ここで食べるのか!!?というか、ツッコむ気力すら失せるな、このサイズは…」
まあ、ルカからすれば満足な出来だったらしい。






























カリム「一輝さん、チョコレートです。受け取って下さい」
一輝「へ?俺?」
意外そうにチョコレートを見つめる一輝。
一輝「何で俺に渡すんだ?というか本命は?」
カリム「私は一輝さんに渡すために作っていたんですけど……」
一輝「いや、普通は渡す相手と一緒には作らない…いや、あいつを思えば納得だ」
チョコレートを作ろうとシャッハに頼めば、シャッハが駄目出しするだろうからカリムの判断はある意味正しいと思った。
一輝「んじゃ、頂くぜ」
チョコレートを口に入れると自分好みの甘さが口に広がる。
一輝「ん、美味い」
カリム「よかった…」
満足そうな表情の一輝にカリムは安堵の息を吐いた。






























遼「ほら、チョコレートだ」
遼がシグナムとシャマルに渡すのはチョコレートだ。
二人は微妙そうな顔でチョコレートを受け取る。
シャマル「何だか物凄く間違っている気がするわ…バレンタインなのに…」
シグナム「何故、私達が貰う側なんだ…」
遼「何も周囲に合わせることはないだろ。ほら生チョコを作ってみたから食ってくれ」
シャマル「ありがとう…美味しい…」
シグナム「甘さが控えられていてとても美味だ…しかし…」
シグナム、シャマル「「(複雑だ(だわ)……)」」






























なのは「はい、ユーノ君。チョコレート!!」
ユーノ「あ、ありがとう!!」
なのはからチョコレートを受け取り嬉しそうにするユーノだが…。
なのは「気にしないで!!日頃のお礼だから!!」
ユーノ「(……それって義理チョコ…?)」
天国から地獄とは正にこのことか…。
一気に現実に引き戻されたユーノは引き攣った笑みを浮かべ、心では滝のような涙を流して号泣するのだった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧