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魔法使いと優しい少女

作者:末武克之
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第16話 別れの日

ー狼牙ー


俺は目が覚めてシャイニングザンバーを片手に持ちながら刃を磨いていた。

コンコン。
誰かが部屋をノックした。
狼牙「誰だ?」
俺は聞いた。

ゆたか「私だよ。」
そう言ったのはゆたかだった。

ガチャ。
狼牙「どうした?」
俺はドアを開けて聞いた。

ゆたか「狼牙君、今日デートしようよ!」
そうゆたかは言った。
狼牙「え?」
俺は少し驚いた。
ゆたか「だめ?」
ゆたかは涙目になりながらそう言った。
狼牙「いや、別に構わないぜ。」

そう俺は言った。
ゆたか「本当?」
そうゆたかは聞いた。
狼牙「ああ!」
俺はそう言って服を着替えることにした。
ゆたか「なら、10分後に玄関で待ってるよ♪」
そうゆたかは言った。

狼牙「おう!」
俺は頷いてシャイニングザンバーとグングニールを異次元ポケットに入れた。


俺は黒い服に灰色のズボンを履いて財布とケータイを持って玄関に出た。

ゆたか「お待たせ狼牙君。」

そうゆたかは言って来た。

狼牙「よう。そんなに待ってないぜ。」
俺はそう言ってゆたかと一緒に街に買い物に向かった。

~ショッピングセンター~



俺はゆたかとショッピングセンターで服を見ていた。

俺はゆたかに似合いそうなミニスカートに赤い服に黒い悪魔の模様が入った服を選んだ。
ゆたか「どうかな?」
そうゆたかは聞いてきた。

狼牙「似合うぞ。ゆたか。」

俺はそう言ってゆたかの頭を撫でた。
ゆたか「次は私が狼牙君に似合う服を選んであげるよ。」

そうゆたかは言った。
俺はゆたかの格好を見てマジで可愛いと思った。
ゆたか「ねぇ、狼牙君。」

ゆたかは俺に話し掛けてきた。

狼牙「ん?」
俺はゆたかの方を見た。
ゆたか「これなんてどう?」

ゆたかが持っているのは黒いパーカーに背中に狼の模様が描かれていた。

俺はそれを見てかなり気に入った。

狼牙「良いな。それ。」
そう俺は言った。
ゆたか「買ってくるね。」


そうゆたかは言って走り出した。

俺は歩きながらゆたかの笑顔を見て何だか心が癒された。



~カレー屋キラミ~


俺とゆたかはカレー屋でイスに座ってメニューを選んでいた。
ゆたか「ポークカレーかな?でもエッグカレーもいいしな。」

ゆたかはそう言ってメニューを選んでいた。
狼牙「俺はインフィニットカレーにするかな。」

そう俺は言った。
ゆたか「え、普通のカレーより二百倍も辛いのに?」

そうゆたかは言った。
狼牙「ああ。辛いの好きだからな。」

俺はそう言ってメニューを戻した。

ゆたか「なら、私はフェアリーカレーにしようかな。」

そうゆたかは言った。

~3分後~


俺とゆたかが注文したメニューがやっときた。
店員「お待たせしました。インフィニットカレーとフェアリーカレーです。」

そう店員は言った。
和樹「待ってました。」
俺はそう言ってフェアリーカレーをゆたかの目の前に置いた。
俺はインフィニットカレーを食べながらゆたかを見ていた。

ゆたか「どうしたの?狼牙くん?」

ゆたかは聞いてきた。
狼牙「いや、お前と出会えなかったら俺はどうなってたのかなってな。」

俺はそう言ってカレーを食べ終えた。


ゆたか「どうしたの?いきなり?」

ゆたかは聞いてきた。
狼牙「いや、お前と楽しい日々が過ごせたのが奇跡みたいだなって。」
俺はそう言ってゆたかが食べ終わるのを待っていた。



~10分後~


俺とゆたかは飯を食べ終えて何か思い出に残るものを買うことにした。
俺はネックレス系の店を見つけて何があるか見ていた。

俺は銀色の狼のネックレスを選んだ。

ゆたかには青色のイルカのネックレスを選んだ。
2合わせての値段は6980円だった。

俺はゆたかの首にネックレスを付けた。
ゆたか「狼牙くん。ちょっとしゃがんで。」
そうゆたかは言った。
狼牙「ああ。」
俺は地面に膝をついてゆたかの服から胸が見えていた。

俺は目を閉じてゆたかの胸を見ないようにした。

ゆたか「出来たよ。」
そうゆたかは言った。
狼牙「ああ、ありがとう。」


俺は立ち上がってゆたかを見た。

ゆたかは笑顔で俺を見た。

ゆたか「そろそろ帰ろっか。」

そうゆたかは言って時計を見た。

狼牙「ああ。」
俺はゆたかと一緒にショッピングセンターから出た。



~外~


俺は外に出て空を見ていた。

ミーンミーン。
夕暮れにセミの鳴き声を聞きながらゆたかと歩いていた。

狼牙「ん?」
俺は空を見て何か嫌な気配を感じた。



すると空から何かが落ちてきた。

それは黒い鎧に黒い剣。

間違いなく黒騎士だった。


狼牙「な、お前! 」
俺は黒騎士の姿を見た。
男性A「おい見ろよ。コスプレやってるバカが居るぜ!」

そうチャラい男は言った。

すると黒騎士は黒い剣でチャラい男に斬りかかった。


ザシュ。
黒騎士の一撃でチャラい男は肩から大量の血が流れた。

狼牙「ヤバイ!」
俺はそう言って異次元ポケットからシャイニングザンバーを取り出した。
俺は右手に水魔法を発動した。


狼牙「ウォータークリムゾン!」

水のドリルが黒騎士に直撃した。

?「殺してくれ……。」
そう黒騎士から聞こえた。


ゆたか「今の声はどこから?」


ゆたかにも聞こえたらしい。


俺はシャイニングザンバーとグングニールを両手に持ちながら黒騎士に攻撃を仕掛けた。
狼牙「いくぜ黒騎士!」
俺はシャイニングザンバーとグングニールを同時に真上から斬り掛かった。


黒騎士は黒い剣で攻撃を防いだ。

狼牙「っち。」
俺はシャイニングザンバーとグングニールを融合させて紅蓮カリバーを造り出した。


狼牙「いくぞ!」
俺は紅蓮カリバーで丸い円を書いてエネルギーを集中して斬撃を放った。
黒騎士は黒い剣でエネルギーの斬撃を防いだ。
狼牙「まだ未完成だが使うしかないな。鬼神変化!」

俺は身体中に五大魔法を発動した。

吹き荒れる風が右腕に鎧になり。

燃え上がる炎が左腕の鎧になり。

流れる水は右足の鎧になり。


雷鳴に轟く雷は左足の鎧になり。

光輝く光は頭の鎧になった。

そして5つの力がボディの鎧になった。

俺は紅蓮カリバーを片手に持ちながら黒騎士に斬り掛かった。
狼牙「うおおお!」
俺は強力な一撃を黒騎士に入れた。
黒騎士は黒い剣で攻撃を防いだが剣は弾かれた。

俺はそのまま右拳に風の魔法を注ぎ込んで零距離から風の矢を放った。
狼牙「スクリューアロー!」
俺の強力な魔法の攻撃が黒騎士のボディに直撃した。

俺は紅蓮カリバーに光の魔法を注ぎ込んで真上から光の斬撃を放った。
狼牙「シャイニングエッジ!」

俺はそう言った瞬間強力な光のビームが黒騎士に直撃した。

黒騎士のボディが半分以上消滅した。



俺は黒騎士の体が砂の様に崩れた。

俺は紅蓮カリバーの融合を解いてグングニールとシャイニングザンバーを両手に持ちながら黒騎士の体から出てきたカードを回収しようとした。

すると黒騎士のアンデットカードがゆたかに取り付いた。

ゆたか「きゃあ。」
ゆたかは体に黒い鎧が足から装着しそうになった。

俺はゆたかに近づいた。
狼牙「ゆたか! 」
俺は倒れたゆたかに近づいた。ゆたかの体は少しずつ体が鎧に蝕まれていた。
俺は黒騎士の鎧の呪いを解くために光の解除魔法を発動した。

狼牙「シャイニングロストメモリー!」

俺は両手を合わせてゆたかの胸に近づけた。
バシュ。
ゆたかの体から黒い霧の様な物が出てきた。
俺はそれを気にせずにシャイニングロストメモリーを発動し続けた。
ゆたか「ん!」
ゆたかの体の鎧が消滅していった。

すると黒騎士の鎧の破片が上空に舞い上がった鎧の破片は巨大な球体に変わった。


すると俺のカードケースのカードが全て球体に向かっていった。

俺はゆたかに上着を掛け布団の代わりにして背中にドラゴンウイングを生やして空を飛んだ。



ーゆたかー


私は目が覚めると道で眠っていた。

私の体に誰のか知らない服が掛けてあった。
その服から何だか優しい香りがした。

私は辺りを見てその服を持って家に帰った。


~能美家~


私は家に帰ると誰も居なかった。

ゆたか「あ、そっか二人とも海外に居るんだっけ。」

私はそう言って自分の部屋に向かった。

すると何か私は大事な事を忘れている気がした。

ゆたか「何を忘れてるんだろう?」

私はそう言って考えていた。

でもやっぱり思い出せなかった。

私はベットに横になって考えていた。

ゆたか「そういえば来週は確か学校の登校日だよね。」

私はカレンダーを見てそう言った。

ゆたか「明日のお弁当の中身はどうしようかな?」

私はそう言って外を見ていた。

すると外の景色を見て誰かの笑顔を思い出しそうになった。

でもそれが誰なのかは解らなかった。



続く 
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