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万華鏡の連鎖

作者:fw187
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宇宙戦艦ヤマト異伝
  人類の遺跡

 
前書き
BGM~スィンシア、プラネット・ブルー(by『ダライアス2』オリジナル・サウンドトラック) 

 
 大気圏の存在せぬ衛星、月の地表には異様な障害物が点在。
 巨岩の様に聳える戦艦級の遺跡が漂い、浮遊大陸の如く行く手を遮る。
 第1次人類の痕跡やもしれぬ建造物を破壊する事無く、ヤマトは指定された座標に直進。
 ヒス航海班長の華奢な指が操縦装置を操り、本領を発揮する。

 闇黒の宇宙空間を背景(バック)に、無数の星が煌く月の砂漠を疾走。
 地表から破壊光線(レーザー)が閃き、数多の誘導弾が殺到する。
 ドメル率いる戦闘班が艦載砲、エネルギー奪取弾を駆使。
 天に架かる青い輝き、地球の光が届かぬ窪地の奥に潜り込む。

 広大な地下洞窟を前進中、侵入者(インベーダー)を輪切りとする(トラップ)と遭遇。
 天井と地底を結ぶ青白い光の刃、電磁砲(プラズマ・ガン)が閃く。
 宇宙戦艦ヤマト臨時操縦手、ヒス特有の繊細な感覚も直前に異変を察知。
 素早い操作で後方に跳躍、間一髪で直撃を避け罠の真上と真下を確認する。

 天地レーザー発射装置の周辺、開閉可能な掩蓋陣地が盛大に爆雷を放出。
 位置(ポジション)の遮蔽、秘匿を図るが後の祭り。
 大口径、中口径の衝撃波砲(ショック・カノン)が直撃。
 粉砕された罠、第一次防衛線を越え更に奥へと進む。


 新顔の高速攻撃機が現れ、洞窟内部を乱舞。
 パルス・レーザー24門の弾幕射撃で壊滅の直後、大王の異名を持つ黄金色の烏賊(イカ)が現れた。
 装甲機械化された《カトル・フィッシュ》が前方に漂い、発射間隔の短い破壊光線(レーザー)を速射。
 2本の長大な触手も優雅に舞い、3方向弾を撃ち捲る。

 複雑に動く触手を狙い、点射を継続。
 数分後に上下2本の肢は爆発、衝撃波砲を浴びた胴体も塵と化す。
 更に奥へ進むと、鍾乳洞の如き広大な洞窟が一転。
 バクテリアン軍の機械要塞と同様、豪快な断頭台が大音響を轟かせた。

 想像を絶する巨大質量が落下、万物を押し潰す勢いで強靭な床と激突。
 反応が僅かでも遅れたなら、吊り天井メカの餌食と化したであろう。
 ヤマト後退の直後、今度は床が跳ね上がり天井を撃砕。
 からくり屋敷の如き奇想天外の罠、天の崩れ落ちる黙示録の光景が再現される。

 巧妙に隠された分岐路を発見、群がる雑魚共を倒し奥に進むと同時攻撃に遭遇。
 強靭な扉《シャッター》が真上、真下から迫り中間で激突する。
 波動砲の発射は衛星の崩壊、天変地異が第三惑星を襲う事態を危惧し最終手段として封印。
 作動する罠の間隔を読み、瞬時に突破すると卵球《イクラ》の滝が現れた。


 達磨落しの要領で雪崩れ落ち、行く手を阻む奔流も衝撃波砲と操縦手腕で突破。
 意外にも更なる障害物は出現せず、其の儘ヤマトは洞窟を抜けた。
 前回までと異なり、月の主《ボス》は地球光に照らされた地表で邀撃。
 見事な跳躍力、左右に軽快な高速移動(フットワーク)を披露する。

 装甲機械化された甲殻貝獣、朱き鋏《レッド・クラブ》は侵入者に突進。
 炸裂弾を放射線状に撒き散らし、退路を断つかと見えたが。
 名操縦手は僅かな間隙を見切り、一気に接近。
 衝撃波砲(ショック・カノン)が閃き、巨大な鋏が砕け散る。

 戦闘班は健脚に照準を変更、高速移動を封じるが赤き蟹(レッド・ロブスター)は徹底抗戦。
 四方八方に豪快な気円斬、輪状破壊光線(リップル・レーザー)を撒き散らす。
 輝緑色(ライト・グリーン)の刃が輝き、ヤマト艦首を一刀両断の直前。
 名操縦手は円と円の間隙を透り抜け、一気に距離を詰めた。

 朱き鋏《レッド・クラブ》は衝撃波砲の連射に耐え切れず、大爆発。
 魚型巨大戦艦の眷属から解放され、衛星は再び静寂に包まれた。
 宇宙戦艦ヤマトは第4番目の戦場(フォース・ステージ)(アルテミス)を突破。
 人類発祥の惑星、地球《ダライアス》に飛んだ。


 太陽系の第3惑星では地下洞窟と異なり、海底基地に拠る敵を強襲。
 飛翔用携帯噴射機(ハンド・ジェット)を操る装甲機械兵《コブラ》、空中機動隊7機が現れた。
 続いて飛翔偵察車《エア・バイク》6機、仮面の操縦員(ライダー)達も疾駆。
 基地の内部空間(インナー・スペース)を跳躍、小型爆弾(ハンド・ミサイル)を撒き散らす。

 機動力重視の遊撃手達が敵弾を避け、注意を惹き付ける常套手段は先刻承知。
 後方で重火器を操る狙撃手(スナイパー)、本命の待ち伏せ班を探す。
 球型レーダー担当サーシャ、通信班長スターシャ姉妹が機械警官《ロボ・カップ》の集団を発見。
 大口径の波動銃を撃ち捲くる直前、衝撃波砲(ショック・カノン)で薙ぎ払い事無きを得た。


 前進再開後に地球の守護神(ガーディアン)、空中飛行怪獣ガメラ類似の機械化魚類と遭遇。
 強靭なる甲羅《ストロング・シェル》、装甲機械化された黄金色の亀は誘導弾(ホーミング・ミサイル)を投射。
 同時に背中から多弾頭ミサイル、5方向に拡散する赤色光弾も連射する。

 巨大亀は弱点と思われる頭部を甲羅の内部に引っ込め、防御態勢に移行。
 モルケックス装甲と同様、衝撃波砲《ショック・カノン》の直撃も効かぬ。
 優雅に見えるが無駄の無い動作で波動爆雷、エネルギー奪取弾を避け瞬時に接近。
 ヤマト舷側に強靭な甲羅が激突の寸前、名操縦手の奥義に呼吸を外された。

 ヒス航海班長は敵の運動法則(パターン)を見切り、至近距離に誘い込む絶妙の操縦手腕を披露。
 予想の外れた機械亀の頭部が現れ、状況を確認する瞬間に衝撃波砲《ショック・カノン》を叩き込む。
 強靭なる甲羅《ストロング・シェル》が大音響を轟かせ、華々しく砕け散ると前進を再開。
 誘導弾を連射する機械寄生体《フネヤドカリ》、2方向弾を撒く機械貝《カイ・メカ》が針路を塞ぐ。

 防御態勢では破壊不能な敵の連係、交互に弾を発射する間隔を測定。
 上下の殻が開き、攻撃の瞬間ヤマト主砲も閃き漸く突破するを得たが。
 深海基地の狭隘部で破壊不可能な触手を振り回す難敵、機械化珊瑚《ダンゴ・メカ》と遭遇。
 破壊光線や誘導弾は吐かぬ為、乱舞する障害物と隘路を一気に擦り抜ける。


 4本の長大な触手を撓らせ、無数の針を突出させた異様な球体が出現。
 波動砲を受け付けぬ強敵、暗黒星雲帝国の要塞が記憶を掠めた。
 巨大な海栗(ウニ)、棘まといしもの《リーダイン》は数多の破壊光線を投射。
 伸縮自在な触手も柔軟に動き、予想外の射程距離を実証する。

 衝撃波砲の連続射撃で触手を破壊すると、2個の殻も離れ上下に漂流。
 針状の破壊光線(ニードル・レーザー)で注意を逸らし、連係攻撃(コンビネーション)の好機を窺う。
 天地挟撃は想定の範囲内、点射で殻を破壊すると敵は奥の手を投入。
 内部に折り畳まれていた触手が爆発的に伸び、侵入者(インベーダー)を貫くかと見えた。

 ヒス操作の戦艦は僅かに傾き、間近を掠める触手を中口径の衝撃波砲《ショック・カノン》が直撃。
 棘まといしもの《リーダイン》が爆発、四散すると第三惑星の(ヌシ)が現れた。
 人類史上最大の戦艦、大和(ヤマト)搭載3連装45口径46センチ砲3基9門が咆哮。
 3連装60口径15.5センチ2基6門、連装40口径12.7センチ高角砲12基24門も火を噴く。

 ヤマト装備の衝撃波砲(ショック・カノン)、パルス・レーザー砲も呼応。
 第1主砲、第2主砲、副砲、高角砲が凄絶な弾幕射撃を停めると眼を疑う光景が展開された。
 大和の艦橋(ブリッジ)下方が動き、異様な物体が跳躍(ジャンプ)
 装甲機械化された巨大ヤドカリ、姿借るもの《ヤマト》が正体を暴露する。


 機械貝獣を取り巻く様に、火球《ファイヤー・ボール》が出現。
 120センチ熱線砲を思わせる塊を操り、ヤマト直撃を試みるが。
 超高熱の球体を擦り抜け、至近距離から機械貝獣を連射。
 大和の姿を借りた敵は砕け散り、地球に静寂が訪れた。

 宇宙戦艦ヤマトは第5番目の戦場(フィフス・ステージ)地球(ダライアス)を突破。
 メローラ姫の要請に従い軍神の惑星、火星(アレス)に飛んだ。 
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