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2人目の男性操縦者は4人

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第1話

 
前書き
タイトルは、設定しません。
第何話って感じにします。 

 
そんな訳で、IS展示会会場。

「多いね・・・。だいたい5000人位いそうだよ」
『こんだけ多いと、居心地が悪いな』
『しかし、だいたいは女子みたいですね』
『そーだねぇ。男が少ないよう』

見事なまでの、女女女。
警備員などは男も多少いる上、男の来場者もいるのだが、殆どは女である。





「とりあえず、早くシュミレーターやって帰ろ」
『えー、もう少しいようぜ!』
『シュミレーターだけでいいです』
『そんな事よりお蕎麦食べたい』
「・・・はぁ」

ため息をついてから、真也はシュミレーターに並んだ。


「・・・結構かかりそう」
『あー、暇だ!暴れてぇ!』
『固娜、この馬鹿を縛り上げておいてください』
『縄がないよー』
「・・・とりあえず、出てこないように抑えといて」
『了解』
『任せといてー』
『射羅ァ!固娜ァ!放せ!』
「相変わらずだなぁ」

と、真也が呟いた時、それを見ていたらしい5歳位の子供が。
「ママー、あの人変だよ!」
真也を指差して、そういった。
そして。
「見ちゃいけません!どうせ精神異常な奴です!まして男の、ゴミなんて!」
親が子供に怒鳴った。

「・・・ちょっと、休む」
『代わります』
ゴミ、という言葉に気分が悪くなった真也は、交代人格の一人である射羅と交代した。




「・・・さて、それにしてもあと10分ほどかかりそうですね」
『固娜ぁ!放せ!』
『ダメだってー。真也に後で報復されるよー?』
『こっちに来たけどね』
『『いつの間に!?』』
『いや、ちょっと気分が悪くなった』
『・・・あー、なんかあのバァさんが言ってたな。
後で殴ってくるか?』
『いや、いい。補導されるのは勘弁・・・』


(真也?そろそろ順番になりますよ)
『あ、わかった』

射羅がそう言ったので、真也は再び射羅と交代した。







「確かに、あと数人だね」
『お、やっとか!』
『私にもやらせて下さいよ?』
「はいはい、そうしないと来た意味なくなるからね」
『お昼寝してるねー』
『勝手にしてて下さい』

「次の方どうぞー!」
「あ、呼ばれた」

呼ばれたので、真也はシュミレーターの方に歩いて行った。






数分後。


『シュミレーターだから、というのもありますが、撃ったときの反動が感じられないのは違和感が
多少ありますね』
『反動っつっても、真也がサバゲーやってる時に出てきて撃ったりしかしてねぇだろ』
「まぁ、日本じゃあ銃器の所持は禁止だからね」
『zzz・・・』
『で、ホントに固娜は寝てるんですか』
『たたき起こすとするか』
「落ち着いて・・・。


・・・で、ISの実機だけども」
『コイツは・・・。








































なんだ?』
『馬鹿ですk・・・あぁ、バカの脳筋でしたね』
『んだとゴラァ!』
『ともかく、これはラファール・リヴァイヴですね。
隣の3機に関しては、多少細部が異なりますが・・・』
「『ラファール・リヴァイヴカスタムN』っていうみたいだね。どこが違うのか
わからないけど・・・。

で、こっちの3機はそれぞれラファール・リヴァイヴのカスタムS、カスタムG、カスタムCだって」
『ふむ・・・。
あらかた、ISの欠点の一つ、絶対数の少なさを補うために単機で複数の事を
出来るようにしたんでしょうね。
究極の汎用型と言えます』
「く、詳しいね・・・」
『推測に過ぎませんが』
「ですよねー」
『だよなー』
『ただ、こんなに複数の機体を詰め込んで、使いこなせる人間がいるのかという話ですが・・・』
『それに、こんだけの装備が機体に入んのかよ』
「それはぬかりなさそうだね。どうやったのかは知らないけど、
拡張領域(パススロット)をそれぞれ独立させてるらしいから」
『それは凄いですね・・・』


と、真也と抜刀、射羅が会話していると。


ドンッ。

「邪魔よ!」
後ろから押され、真也は前に倒れた。




起き上がろうとして、固いそれに手をついた。



―ラファール・リヴァイヴの、装甲板だ。











その直後、大量の情報が流れ込んできた。


ISの動かし方、SE(シールドエナジー)の残量、装甲のダメージ状況、
拡張領域に搭載されている武装。


そして、皮膚の上になにかが広がっていく感覚、クリアになる視界。



気が付けば、真也の視界は少し高くなっていた。



「・・・ん?これ辺りが小さくなったの?」
『真也、これはどっちかってと・・・』
『そうですね、これは・・・』
『ん?何々~?』



と、真也と抜刀に射羅、そして起きてきた固娜が会話に参加した時。




「お、男が神聖なISを動かすなんて・・・!
犯罪よ!犯罪!」
ぶつかってきた女が、そんな事を喚き散らし始めた。



『真也、ちょっと面倒なことになりそうだぜ』
「・・・だね。逃げたほうがよさそうだね。ちょっとよろしく。穏便にね」
『おう!逃げ切ってやるから安心しとけ!』
徐々に人が集まってきそうだったので、真也は、身体能力が本来より高くなる抜刀と交代した。
とりあえず逃げるために。


そして。

「おし、逃げる!」

真也と交代した抜刀は、全力で走り始めた。 
 

 
後書き
以上です。

ちなみに、『身体能力が高くなる』についてですが、
これは実際にある事です。
主人格が女性の場合、危機的状況の時に出てきた交代人格が、
その体格からはとても考えられない力を発揮して主人格を守るということがあるそうです。
ただ、基本的には交代人格が表に出ると主人格の意識は途絶えてて、記憶は残りません。
Wikipediaより要約。

ちなみに、主人格の意識が途絶えるって事は、ご都合主義でお願いします。
こうしないとめんどくs・・・ゲフンゲフン。
展開上無茶が出そうなので。 
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