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2人目の男性操縦者は4人

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プロローグ

 
前書き
まー、手軽に書いてるような奴なのでいつ打ち切りになるか不明。
そんなSSです。 

 
3月某日、埼玉。


雑踏の中で、一人の少年が携帯を弄っていた。



「今13時・・・。そろそろお昼を食べようかな?」
『腹減った!なんか食わせろ!』
その少年に、誰かが話しかけた。

しかし、姿は見えない。
『抜刀、うるさいですよ』
その声に、誰かが反応した。


「まぁ、時間もいい頃だしそろそろ食べるよ」
『射羅ザマァ!』m9(^Д^)9m
『風穴開けますよ?』
『二人共、喧嘩意味ないからやめようよ・・・。
それより、何食べんの?』
『『お前話変えんの早ぇよ!(早いですよ!)』』
「・・・相変わらずやかましいなぁ」
自分の中で騒ぐ存在にそんな事をつぶやきながら、少年は携帯をポケットに仕舞った。





十数分後。


「さて、お腹も膨れたところで」
『殴り合いか?』
『なんですぐ喧嘩に持っていくんですか』
『そんな事よりおうどん食べたい』
『今食べたばかりでしょうよ・・・』
『おし、体借りるぞ真也!』
『させません!』
『射羅!離せ!』
「・・・もう少し静かにしてよ」

言いながら、真也と呼ばれた少年は目的地に向かって歩きだした。










「それにしても、男には肩が狭い世の中だよね」
『そりゃあ同意だ。つっまんねぇのなんのって』
『確かに、女尊男卑政策のせいで男が胸を張って歩ける時代は過ぎ去りましたからね・・・』
『そーだよねー』


女尊男卑、とはなんなのかを話す前に、この世界で最強と言われている兵器を話そう。


インフィニット・ストラトス。
通称『IS』。

2012年、日本の周辺国家の軍事コンピューターがハッキングを受け、ミサイルが発射された。


その数、2000発を超えた。



しかし、ミサイル群は一切日本には直撃しなかった。


突如現れた未確認IS『白騎士』によって、全てが迎撃されたのだ。


その白騎士を捕獲、ないし撃墜する為に、周辺国家は軍を派遣。
白騎士と交戦したのだが、結果は圧倒的だった。





































捕獲・撃墜も出来ずに白騎士は日暮れと共に消えていった。
死傷者は0。
出撃した艦艇や戦闘機のパイロット達にも死傷した者はいなかった。





それによって、『ISは現行のあらゆる兵器に勝る』事が証明されたのだった。


しかし、ISには欠陥が二つほどある。

一つは、ISの心臓とも言うべき、ISコア。
これが、作成できなかったのである。

外装は出来たが、ISコアだけが作成できず、ISは使われないものと誰もが思ったが。

ISの作成者である、『篠ノ之束』が、各国にISコアを配布したのだ。

これによって、ISは普及したのだが。


篠ノ之束は、ISコアを467個作った所でそれ以上作成することを拒否、姿をくらませた。

それにより、篠ノ之束は現在、国際指名手配されている。


それはともかく、欠点の話に戻ると。

もう一つの欠陥は、重大という事を超えて致命的ですらある。



それは、『女性しかISを動かせない』事。

男性が搭乗しても全く反応しないのである。



その為、各国は次期の国防力となりうるISの搭乗者である女性を優遇する制度を打ち出した。


その結果が今の風潮である、女尊男卑。
つまり、『女性が上、男性は下に』という考えなのである。





そんな世の中、男は肩身の狭い生活を強いられるのである。





さて、彼らに視点を合わせよう。


今、真也と呼ばれた少年が向かっている先は、14時からあるIS展示会。


男には使えないISの展示会に向かっている理由は、真也の中で騒ぐ存在である。



数日前に遡る。



「ふーん。『埼玉でIS展示会開催』・・・ねぇ。
特に関係はないかな・・・?」
『お?ISのシュミレーターがあるらしいな』
『どうせ男には使えないんですし、行く必要はないでしょうよ・・・』
『ISで射撃体験もできるらしいぞ』
『行きましょう』(`・ω・´)
「ちょっと待って!行く気ないから!」
『ならば多数決!行きたい奴!』
ノ×2
『俺と射羅だな!じゃあ行きたくない奴!』
ノ×1
『真也だけ!決まりだ!』
「待って!固娜がまだ投票してない!」
『そんな事よりお昼寝したい』
『結果がでた。賛成2票、反対1票、棄権1票!てなわけで行け!』
「あー、体がダルイー」
『誤魔化しは聞きませんよ』
「・・・真面目な話行きたくない」
『なんかあったら俺がぶっ飛ばしてやるよ』
「明らかに警察に補導されるから嫌だ」

そんな訳で、真也は展示会に行くことになったのだ。 
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