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魔法少女リリカルなのは 異世界からの訪問者

作者:みやとし
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無印編
序章
  第1話  目覚めた先は………

~sid悟志~

今まで俺はどれほどの世界を渡ってきたのだろうか……
幾十?幾百?幾千?それともそれ以上?分からない…いいやわかろうと思わない…何故ならわかってしまったら残りの世界の数を数えてしまいそうだから…でもいま一つだけ分かることがあるそれは今何故かとても体が温かいということだ…

     ◇――――――――――◇

俺は何かとてつもなく長い夢を見ていた気がする。だが俺が目を覚ましたのはどこか見知らぬ家のベットの上のようだ。俺が上半身をゆっくり持ち上げると部屋の外から一人の大人の女性が入ってきた。

「みんな~この子が起きたわよ~!」

どうやらこの人はここの家の住人らしく他にも家族が居るらしい。そしてここの家の人たちが俺を看病してくれていたようだ。あの女性が声をあげるとほかの四人の人間が入ってきた。

「良かった~君気分はどうだい?おかしなところはないかい?」

五人の家族は俺が寝かせてもらっていたベットをぐるりと囲みその中で見た目は若いが一番歳をとっていると思われる男性が声をかけてきた。多分この人間がこの家の家主なのだろう。

「はい、おかげさまで体は大丈夫ですありがとうございます。ですが自分には少々記憶障害があるようでこの家に運ばれる前の記憶がありません。自分は何故この家に……」

お礼と今までの経緯についてこの家族に問おうと身振り手振りをしていて気が付いた、俺の腕がやたらと短いことに…

「自分は何故この家に運ばれたのか聞きたいのですがその前にまず何でもいいので鏡を貸してはもらえないでしょうか?……」

五人は頭の上にクエスチョンマークを浮かべながら手鏡を俺に貸してくれた。俺は「ありがとうございます…」と言いながら恐る恐る鏡で自分の顔を見てみるとそこには懐かしき人間の頃小学校に通っていた自分の姿があった。

「な」
「「「「「な?」」」」」
「なんじゃこりゃああああぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」

いきなり大声を出したおかげで五人は驚いてしまったようだ。だが一番末と思われる少女は気絶していた。ほかの四人は手で耳をふさいでいて気絶をしなかったようだ。一様言っておくが気絶させる気はなく単純に驚いただけである。

「て、は?!何で?!なんでこうなってんの?!おいこらこの駄石!いつまで寝てんだいい加減に起きろ!」
「まあまあ、君何かは知らないが取り敢えず落ち着いて。ね?」

俺は赤い水晶に怒鳴っていると家主と思われる男性の言葉で俺は「は!」っと気が付きこの駄石をつぶそうとするのはやめた。

「すみません…いやもうすでに化けの皮は剥れているか…済まない見苦しいところを見せてしまったな」
「良いんだよそんなことは。それよりもなぜ自分の姿を見てなぜそこまで驚いたんだい?」
「詳しいことは話せないがそのことについては後で話す。その前に一つ教えてくれ俺は何故お前たちの家に運ばれこうして寝ていた?」

四人は顔を見合わせると同時に頷き俺の方に顔を向き直っり家主と思われる男性が話し出した。

「私は恭也と、ああこの隣に居る私の息子の名だ。その向かい側に居るのが娘の美由紀と山で朝から鍛錬をしていると君が今の体で今の体よりも大きいなサイズの服を着て空から落ちてきたのさ。私たちもさすがにやばいと思い救急車も呼ぼうとしたが君はどうやら後頭部を打ったのにもかかわらず気絶しているだけの様でね、取り敢えず様子見として家に運んできたのさ。ああ、紹介が遅れたが私は高町士郎、そして私の向かいに居るのが妻の桃子、そして今、君の絶叫で気絶しているのが末娘のなのはだ」
「そうか、それは世話になったな礼を言うありがとう」

俺はお礼を言うと頭を下げた。

「いえ、これぐらいは人として当たり前。それじゃあこちらからの質問だ。君は何故空から落ちてきたのだい?」

士郎がそう聞くとほかの三人も息を呑んでこちらを見つめていた。俺はある程度正直に話すことにした。

「俺は人間でいうところの神様に値する存在だ。人間は俺の力を見ると大抵こう言う人間が居る。最強にして最恐にして最凶、最悪にして災厄の神だと。俺はとある一人の人間の願いにより長年多くの異世界を旅してきた。そして今度はこの世界、だが何かの不具合により俺の体に不具合がありこんな体に………」

俺はそこまで言うと喋るのをやめた。高町一家は話しかけていた俺を不思議そうに見ていると俺はまた先ほどの石を手に取った。

「いい加減に起きろおおおおぉぉぉぉ!イグニニににいいいいぃぃぃ!」
『スリープモード解除します。おはようございますマスターそれでえっと…顔怖いですよマスター、ほ、ほらスマイルスマイル・・・ってなんかいつもと雰囲気違いませんか?」』

俺はこの駄石の口調で大きく耐え息をついた。

「大きな声を出して済まない。この石はイグニという。自己紹介が遅れたが俺は光瀬悟志という。先ほど俺が神だと言ったが信じられないのも無理はないから信じなくても良い。だが俺はこんな状況でそんなくだらない嘘をつく気もない。そこは信じて欲しい、で」

俺はそこまで言うとこの駄石に顔を向ける。

「俺もこいつに聞きたいことがあるので一緒に聞こう。それで俺は何故こんな体になってるんだイグニ」
『えーっとですね…それは…その…』

高町一家はゴクリと生唾を飲み俺は和かに待っていた。

『すみません、マジで分かりません』

俺はイグニがぶら下がっている鎖の部分ではなくイグニ事態に持ち替えた。

「イグニ、お前には三つの選択肢をやろう。1つ正直に話して事なきを得る。2つ何も話さず握りつぶされる。3つ俺が再生不能になるまでナノ粒子レベルに分解される。さあどれだ?」
「痛い!痛い‼マスター指が食い込んでます!本当です本当にわからないんです!すがにこんな状況で嘘つくほどこのイグニちゃん人間出来てません」

イグニがそう言うと俺は手を離し頭を抱え「はぁ~」とため息を吐いた。

「え、え~っとつまり君は本当ならそんな体じゃないんだけど、何かの不具合で今の可愛らしい体になっちゃんたてことで良いんですよね?」
「可愛らしいとか言わないでくれ美由紀さん。取り敢えずは不具合になったこの身体を元に戻すことを目標にしようと思っている」

俺が取り敢えずしばらくの間の目標を決めると恭介さんが手を挙げ質問してきた。

「済まないがもしよければ先ほど言っていたとある人間の願いというものを教えてくれないだろうか?俺はそれを聞かないと君を心から信用できそうにない」
「こら!恭也」
「父さんも本当は気になってるんだろう?だったらいいじゃないか?」
「だけど…」
「構わない」

俺は二人が口論になりそうだったためすかさず割り込んだ。

「俺がこの世界に来るずっと前にとある世界の人間が言ったんだ、人間と他の知的生命体が仲良く分かり合えて暮らせたらいいのにと……俺はそのやさしいたった一つの願いで今まで動いてきた。中にはこの世界のように他種族が居そうにない世界があったがそれは人間内で争いが起きないように動いていた。この回答で問題はないな恭介さんよ」
「あ、ああ…」

その会話を最後にしばらく沈黙が続いた。だがその沈黙を破ったのが桃子さんだった。

「あ、そうだ!悟志君貴方これからどうするの例えば住む場所とか?」
「無いがそれが何か?」
「だったらここで私たちと暮らしましょう!なのはとも同い年くらいだしきっと喜ぶわ!何より私がそうしたいもの!」

桃子さんがそう言うと士郎さんたちは(母さん……)といった顔をしていた。

「済まないが気持ちだけ受け取っておく、これ以上貴方方に迷惑はかけられんからな。心配しなくても俺は神だからな金の稼ぎ方などいくらでもある。それよりも俺は貴方方にお礼がしたい何か叶えて欲しいことはあるか?何でも叶えてやるぞ。先に言っておくが俺がこの家で暮らす的な願いはダメだからな」

俺は先に桃子さん封じをしておくとしばらく待っても叶えたい願いは一つも上がってはこなかった。久しぶりに見た気がしたここまで欲のない人間を見たのは。数十分待っていると士郎さんがほかのみんなと耳打ちしいろいろ話た結果願いが決まったようだ。別に一人一個でも構わんのだが。

「それじゃあ悟志君にお願いします。これから私たちの末娘高町なのはを見守っていてください「「「「よろしくお願いします」」」」」

士郎たちは口をそろえて懇願すると頭を下げた。だが俺は「なるほど…」と少し渋った回答をした。別にできない願いではない、だが俺は一つだけ気になったことがありそれを聞くことにした。

「なぜそれが貴方方の願いなのか教えてもらおうか」
「なのはが生まれ近所の神社に神さまの報告ということで行ったらその帰り道に占い師の人に言われたんですよ、その娘は良くも悪くも数年後の人生を左右する大きなトラブルが起きるから気を付けるようにと。別にその占い師の言葉を私たちは信じてはいませんでした。だけど君が来てその言葉が本当なんじゃないかと思ったんです。だからお願いします、うちのなのはが何か困ったことが起きたら手を貸してあげて下さい。お願いします」

俺はその言葉を聞き何となくこの家族がどんなものなのかを理解した。この家族は優しいのだ家族だけでなく多分誰に対してもこんな感じなのだろう。こんな人間は数百年に一度出会えるかどうかの割合だろう。そんな人間の願い答えは決まっている。

「分かった、その願い創造神光瀬悟志が聞き入れた!お主らの末娘、高町なのはを生涯見守ることをここに誓おう」

俺がそうやって高らかに宣言すると士郎たちは喜んでくれた。勿論俺はこの誓いを違える気は毛頭無いため喜ばれるほどのことでもない。俺らが少し燥いでいると気絶していたなのはが目を覚ました。

「目は覚めたかなのは。俺の名は光瀬悟志、今夜一日だけこの家の世話になるからよろしく頼む。あとこれからもよろしく頼む」
「ふえ?え、えっと~なんだかわかんないけど分かったよ。悟志君だったよね?こちらこそよろしく!」

俺たちは握手を交わして今夜はお開きになった。ちなみに先ほど燥いでいるときに今夜の寝床をどうするかを決めてなかったため今夜一晩この高町家でお世話になることになった。 
 

 
後書き
はい、ということで神さま光瀬悟志くんの話は今回で二本目!
ハイスクールDxD版を楽しみにしている皆さんご安心してください出す定期的にはいつも通り月一なので大丈夫です!
それではまた次回! 
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