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インフィニット・ストラトス大和の戦い

作者:sou×yuki
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8話

簪さんと鈴さんにあったその夜

「ねえ、ヤトー」

昨日みたいに抱きついてる本音が話しかけてきた

「なに?」

「お嬢さまにあったんだってね~」

お嬢さま?

「簪さんのこと?」

「そうだよ~私専属メイドなんだよ~」

そんなにえらいんだあの子

「それで?」

「『ありがとう』だって、かなり喜んでたよ~」

喜んでくれて良かった。

「それでね~ヤトーが暇なときに手伝ってほしいんだって~変わったな~前までIS関係は誰にも頼まなかったのに~」

「とうしてだ?」

「お姉さまがね~一人でIS作ったからその所為でね~」

なるほど姉に負けないように自分もISを作ろうとしてたんだな

「ヤトーのおかげで助かったよ~」

「気にするな、俺は苦しんでる女の子は助けてしまうたちだからついね。手伝いなら任せろ」

「ヤトーありがとう」

強く抱きしめるな!

そんなこんなで翌日の一時間目の後の教室

「ねえねえ、ヤマトくん」

クラス一真面目な鷹月 静寐(たかつき しずね)さんが話しかけてきた。

「なに?鷹月さん」

「しずねでいいよ、それよりも二組に転入生が来たって知ってる?」

転入生?そういえば昨日あったな

「昨日その子にあったよ」

「もう知り合ったの?さすが男の子」

「いや、男は関係ないでしょ!」

「それでね、その子が二組の……」

キンーコンーカンーコンー

「この話しは後でね。後これ昨日のノート」

「ありがとう」

俺がノートを受け取ると席に戻っていった。

二時間目終了後

予想通りしずねさんがきた

「さっきの続きだけどその転入生がね二組のクラス代表になったらしいよ」

「多分一夏がクラス代表になったからだろうな」

「なんで一夏くん?」

「その子一夏の知り合いなんだよ」

「そうなんだ、ところでさ…昨日の話し、あれ本当?」

昨日って絶対あれだよな?

「本当だよ、いやか?」

「………」

返事がない

「いや、だよな、人を殺そうとしてる奴が一緒のクラスにいるなんていやでしかないよな」

「……ことないよ」

「え……」

「そんなこと無いよ、確かに驚いたけどヤマトくんの気持ちわかるよ、私だって両親に殺されそうになったら恨むと思うから……」

なんで君はそんなに強いんだ、なんで君は僕のために泣けるんだ。

「いつまでもそんなことしている!」

あっ授業始まってた

「後でね」

「うん」

うんでもって三時間目が終わり四時間目は飛行訓練のため第三アリーナにきている

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、ヤマト、オルコット。試しに飛んでみせろ」

(´ヘ`;)

「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開まで一秒とかからないぞ」

 まだISを展開していない千冬さんに指摘された俺と一夏。そうは言っても俺と一夏はまだ初心者なんですけど。

普通のISはアクセサリーで待機されている

 ちなみに専用機持ちである一夏は右腕のガントレットで、オルコットは左耳のイヤーカフスだ。俺の?俺のは特殊だ

「集中しろ」

 おっとやばいやばい。早く展開しないと叩かれそうだ

 俺はエクシアを呼び出す為に目を閉じて意識を集中し……。

(ミラージュコロイド解除、エクシア起動)

 そう心の中で呟いた刹那、全身に薄い膜が広がっていくのが分かった。展開時間は約0.7秒。俺の体から光の粒子が開放されるように溢れ、そして再集結して纏まり、IS本体として形成された。

 エクシアを纏っていくと体が急に軽くなる。各種センサーが意識に接続され、周囲の解像度が上がっていく。そして『エクシア』を完全に装備した状態になると、地面から十数センチ浮遊していた。

 俺と同じく、一夏が『白式』、セシリアが『ブルー・ティアーズ』を装備して浮かんでいる。余談だが、俺との対戦で損傷していた『ブルー・ティアーズ』のもう完全に修復済みだった。

「よし、飛べ」

 千冬さんに言われて、俺とセシリアは即座に飛んだ。そして急上昇し、セシリアと同じ位置で静止する。

 ん? 一夏が出遅れたな。おまけに上昇速度も遅い。

「何をやっている。スペック上の出力では白式の方が上だぞ」

 通信回線から千冬さんのお叱りの言葉を受ける一夏。

「遅いぞ一夏」

「あのなぁ。そう言われても急上昇や急下降は昨日習ったばかりだぞ? 『自分の前方に角錐を展開させるイメージ』で行うようにって言われても、全然感覚が掴めないし」

 俺の突っ込みに一夏が言い返してきた。まぁ確かに習ったばかりで、さっき一夏が言ったイメージだけじゃとても無理だな。

「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」

「セシリアの言うとおりだ。俺もイメージを変えた途端にやりやすくなったぞ」

「そう言われてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。なんで浮いてるんだ、これ」

 一夏は白式にある二対の翼状を観察しながら見ていると……。

「説明しても構いませんが、長いですわよ? 反重力力翼と流動波干渉の話になりますもの」

「わかった。説明はしてくれなくていい」

 説明しようとするセシリアを即座にストップをかけて断った。俺も今ここでそんな説明聞きたくないし。

「そう、残念ですわ。ふふっ」

「ってか一夏。今更そんな疑問を抱いたところで浮いてるもんは浮いてるんだから仕方ないだろうが」

「ヤマトさんはわたくしが説明しなくても理解してますの?」

「………セシリア、お前分かってて言ってるだろ?」

「あらあら、バレちゃいましたわね。ふふふっ」

 楽しそうに微笑むセシリア。その表情は嫌味でも皮肉でもなく、本当に単純に楽しいと言う笑顔だ。

『いつまでそこにいるつもりだ!』

箒さん?

「織斑、ヤマト、オルコット、急下降と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」

「了解です。では一夏さん、ヤマトさん、お先に」

 そう言ってセシリアは地上に向かう。ふむ、凄いな。

「うまいもんだなぁ」

「そりゃあセシリアは俺達と違って経験豊富だからな」

 俺が一夏の言葉に頷いていると、セシリアは完全停止も問題無くクリアーしたみたいだ。

「それじゃ次は俺だ、見てろよ一夏」

「ああ」

まあ、俺のは他のISと違ってブースターが無いから参考にはならない気がするけどな

「行くぜ」

『GNドライヴ』を展開しながらセシリアより速く完全停止をして見せた。

「なかなかなできだ、あいつと違って」

ドカン!

その直後グラントに一夏がぶつかりクレーターを作る

千冬さんに怒られるのは必然である

続く 
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