(仮称)ハイスクール神殺し

前話あらすじ


悪魔共「人間風情が邪魔するな！」
ズェピアと交流のある三陣営の奴等「oi misu みす おい『上手くよけろ？』みたいなか鬼なってるけど避け切れないのは確定的に明らかだろｓＹレならんよ限度考えてくだしあよまじで」
ドライグ・アルビオン「悪魔共が元帥を怒らしたのは確定的に明らか。でも撃ちっ放しだけなトコ、虐める気満々。それに巻き込まれる天使と堕天使マジ哀れ。てか元帥が雑魚に見えるなら彼奴等の目は意味無いな後ろから破壊してやろうか？」
ズェピア『寝てるトコ起こされた上に守護対象捨て駒の盾扱いして奴隷とか言いやがったから俺の怒りが有頂天になった。悪魔共、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・な。』 

　
　
　――――紀元前XXX年。EU某所は核の炎に包まれた。



　何て冗談は扠置き、核の炎云々は冗談にしても、EU某所――三陣営と二天龍とズェピアの居る戦場が地獄の如き景観へと様変わりしたのは確かだ。

　理由は簡単。怒りが有頂天になったズェピアが王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を発動し、同時に風王結界(インビジブル・エア)を使用して射出口を見えない様にして原典をブッパしただけだ。口調が英雄王に成っていたのは御愛嬌。守護対象(信奉者)を捨て駒の盾扱いした挙句に奴隷と呼べば、世界最古の毒殺者(セミラミス)は兎も角、バビロニアの英雄王(ギルガメッシュ)はネイキッドってバビる勢いでキレる。ブリテンの騎士王(アーサー・ペンドラゴン)やマケドニアの征服王(イスカンダル)は言わずもがな、エジプトの建築王(オジマンディアス)も、ローマの赤王様(ネロ・クラウディウス)も、ワラキア公国の串刺し公(ヴラドⅢ世)もキレる。王や守護者で無くても、恐らくはキレるだろう。 


　轟音爆音大爆発と共に周囲の地形を悉く凸凹だらけにし、その近辺に居た悪魔と堕天使と天使を吹き飛ばして行くズェピア。三陣営の先頭部隊は瞬く間に壊滅、四肢欠損の損傷がまだマシに思える程の状態に成っている者も居れば、重傷と軽傷の中間程度の損傷の者も居る。まあ、人間から転生悪魔になった者は皆後者であるが。


　当然、三陣営の者達も抵抗はした。ある者は魔力で盾を作って射出された宝具を防ごうとし、ある者は宝具を魔力弾で撃ち落とそうとし、ある者は無謀にも射出された宝具を掴み取りに行った。そして悉く仏様に相成った。

　無傷に近しい状態の先頭部隊は、ズェピアと交流のある一部の者と実力差を正しく理解した者達。周りから見れば大袈裟にも思える勢いで避けに徹した。その結果、爆風による少々の火傷、弾けて細かくなった岩盤が掠った程度の擦り傷、そして避け続けた事によるスタミナ消費からくる疲労。消耗の度合いこそ大きいが、損傷がこの程度で済む辺り、既知の威力の攻撃である上にズェピアが交流のある者達に対して、ある程度手心を加えていた事が伺える。



　さて、そんな事を仕出かしていたズェピアは現在何をしているかと言うと……


『ハイスラァァァァ!!』
「グッ！ クソっ！ 妙ちきりんな奇声を上げおって！」


「フハハハハハッ!! どうした悪魔共！ そんな程度の実力で二天龍の闘争に割り込んで来たのか!?」
「そらそら!! 天使も堕天使もこの程度か!? この程度で我等二天龍を倒せると思っていたのなら笑止千万！ 輪廻転生を7回程繰り返して出直して来い!!」


　左腕に鎖を巻き付け、血に染まったかのような真っ赤な槍を持ち、雄叫び(奇声？)を上げて悪魔共に突撃していた。ドライグとアルビオンもズェピアに続いて悪魔、天使、堕天使に攻撃を加えていた。


『追撃のグランドヴァイパ!!』
「カフッ!?」
『メガトンパンチ!!』
「ゴッ!?」
『ギガトンパンチ!!』
「ゴガッ!?」
『真の英霊は目で殺す!!』
「「「「「ギャァァァァァァ！！」」」」」
『んだるぞぬっしゃ？！！』
「「「「「ウボアァァァァァ！！」」」」」


　人ならざる者達(悪魔とか天使とか堕天使とか)を槍の一突きで斃し、ワンパンで吹き飛ばし、ヘッドバットで物理的に意識を刈り取り、目からビームを放ち、口から破壊光線を撃ち、立ちはだかる者を千切っては投げ千切っては投げの猛進を続けるズェピア。そうして一直線に突き進み、貴族悪魔達の目の前で止まる。


『見つけたぜよ、ドカス共。貴様等、生きて故郷(めいかい)の大地を踏める等と思ってはいまいな？』
「チッ、足止めも出来んとは、使えぬ奴らだ。まあいい、この場は私が直々に屠ってくれる！ 此処に来る迄にいたものと同じにするなよ…私達は奴らよりも１０倍はつよ『あぁ、それ以上言わなくていい』なんだと！？」
『貴様等が誰だろうとワタシのやることは変わらんからな。此処で貴様等の命は尽きる』
「ふん！ 簡単に言ってくれるな人間！ 貴様程度に何ができる!?」
『そうさなぁ……。少なくともこの場で貴様等をぶっ殺す位は出来ようて』
「粋がるなよ小僧！」
『粋がっているのはどっちなのやら。……我が魔槍より逃れうるか、試してみようか』


　そう言ってズェピアは槍を構え、手近な悪魔に対して適当に突き掛かる。


「その程度、甘いわ！」


　しかし、その突きは悪魔に当たる事無く、魔力で出来た障壁によって防がれる。腐っても貴族悪魔らしく、魔力量はそこいらの有象無象よりは勝っていた。しかし、それに反比例するかの如く、動きが甘く鈍い。


『ほむ、この程度では防がれるか。ではさっさと斃すとしよう。取り敢えず、此処に居る悪魔共には死んで貰う。覚悟は良いな？』
「言ってくれるわ！ 貴様の一撃は防がれたであろう！ やれるものならやって見せよ!!」
『クフフフフフフ、弱き犬程よく吠えると言うが、正しくこの様な事を言うのであろうな。ではその心臓、貰い受ける!!』


　そう言うや否や、ズェピアは瞬間移動と見紛う程の速度で悪魔に肉薄し、槍(そ)の真名(のうりょく)の一つを開放する。


『――――刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)!!』


　真名を開放し、再び突きを放つズェピア。今度は先に放った適当な一撃とは違い、神速と言っても過言ではない速度で放たれた槍は、障壁に防がれる事無く、障壁を破壊して悪魔に迫る。そして勢いを衰えさせずに、悪魔の心臓を貫いた。


「ガッ!?　な、何故だ。先程は傷一つ、ゴフっ、付けれなんだと、言うのに……ッ」
『はて？ その程度の防壁を貫けないとはワタシは一言も言って無いですしおすしー』

　ズェピアのその言葉と共に悪魔は事切れ、倒れて動かなくなった。そして、ズェピアは倒れた悪魔とその他の悪魔を、道端に落ちているゴミでも見るような視線で悪魔達を見やる。


『………脆弱にも程がある。あれ程吠えるのだからどれほどのモノかと思えば、ここまで非力であるとは。これでは幾ら実戦経験が無い悪魔とはいえ木偶にも劣ろう。鵜を縊り殺すにも飽いた。多少の手ごたえが欲しいところだが……まあいい。貴様等の首は要らん。命だけ置いて逝け!!』










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　ズェピア＆二天龍　VS　キリスト教三陣営(天使と悪魔と堕天使)が始まってから約二時間が経過。やはりと言うか、当然の帰結と言うか、辺りは焦土と化していた。

　キリスト教三陣営はズェピアを舐めて罵倒しまくった者やそれに近しい思考の者を放置して撤退、二天龍はそれを追って行った。そして焦土と化した地に残ったのは放置された数百も居ない、瀕死の重傷の殆どが悪魔であるが三陣営の者達。そして、ズェピア。


『……ふむ。伊達に四大魔王や聖書の神等と称されてはいないな。流石、ワタシと交流しているだけある。貴様等の上司の成長度合いに免じ、苦しむ事無く逝かせてやる』


　ズェピアがそう言うと、腹の位置の空間が揺ぎ、ズェピアは手を揺ぎの下に翳す。揺ぎが消え、ズェピア手には、黄金に輝く西洋剣が握られていた。


『貴様等程度には少々勿体無いが、まあ良い。恨むのであるなら、ワタシを怒らせた貴様等の不運と戦争なんと始めた馬鹿共を恨むのだな』


　そう言って黄金の西洋剣を最上段に構え、ズェピアは力を溜める。すると、彼方此方から光の粒子舞い上がり、西洋剣に集約されて行った。


『悪魔や堕天使に祝詞を言うのもアレだろうが、まあ良いだろう。安らかに逝け』


　ズェピアはそう呟くと、右足を前に半歩踏み出し、剣を振りおろした。










『――――――――約束された勝利の剣(エクスカリバー)！！！』










　真名解放と共に振りおろした剣から、 極太い光のビームが発射され、周囲のモノを薙ぎ払った。


　暫くして光が収まると、そこにはズェピア以外の生命を持つ者は存在せず、ただ何も無い抉れた大地と焼け野原が広がっていた。


 

ΩΩΩ＜なあ、HSDDのドラゴンって「単独で多数と戦うことを好む一方で徒党を組んで戦うことを嫌うものが多い。」ってWikipedia大先生に書いてあるんだが。お前の作品のドラゴンって思いっきり徒党を組んで悪魔とか堕天使とかを蹂躙してるみたいな描写があったんだがそれは


　なぁーんて指摘をリア友に貰いました。ですので、此処で補足しておきましょう。

　前話でズェピアが『数万年前の様に暴れようではないか』って言ってますが、ズェピアに呼ばれて集まって酒飲み飯食いの宴会的な事してる所に悪魔やら堕天使やらが攻め込んで来たからイライラが有頂天になったズェピア軍団(ズェピアとドラゴン達とズェピアの配下達)がプッツンしてﾊｲｽﾗでぼこっただけです。『散開して、各個に応戦!!(鈴村ヴォイス』を特に打ち合わせも視線での会話も無いまま行ったのにも関わらず、まるでペイン六道のような連携を見せただけです。