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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第2巻
  大公副官と筆頭家臣

エレンがこの屋敷を出た後、俺はここにいるティッタに言ったのだった。ちなみにペルセフォネは肩に停まっているけど。

「ティッタ、即刻ニールかライルに言って『既に通達しております』仕事早いな、あとティッタの仕事をメイド兼神国の大公副官としてリムと今後についてを話しておいてくれ」

「承りましたご主人様、ではではこれからは隊長として呼びますわ。このメイド服も気に入っていたのですが、やはり軍服の方が似合いますかね?」

「まあな、では俺は出かけてくる。・・・・大天使化」

俺は静かに一言発言したら、金色の髪と衣服となり金色の6対12枚の翼が出てきてから目を開ける。緑と青のオッドアイとしている。この世界にもオッドアイの者がいるが、どうやら戦姫の一人らしいな。名はエリザヴェータ=フォミナで、金色の右目と碧色の左目を持つ『異彩虹瞳(ラズイーリス)』と呼ばれる事が、俺達で言うならオッドアイらしい。

「着替えてきました、どうですか?久々の軍服姿は」

「おおー、やっぱそっちの方が似合っているな。では神国を任せるぞ」

「行ってらっしゃいませ、黒鐵様」

そう言われた後に空間切断で空間に入った、そして異空間または異世界にある神界と冥界に行って神々との会議をする事となっている。あとさっきの続きだが、愛称はリーザと言い、我が創った『竜具』の一つを持つ戦姫で操雷の鞭ヴァリツァイフの今代である。まあ名前は前代鋼なので、そのままだが、恐らく我がジスタート王に一喝する時は『竜具』の独自意志により我の元に集うと思う。

創造神黒鐵となったティグルの屋敷を出たエレンは、プトレマイオス神国の宿舎に向かった。エレンが率いてきた一千の兵達は、神国の客人扱いとされたので神国の宿舎に泊まらせている。無論リムや腹心の部下や隊長職の者達も宿舎に泊まらせているが、本来だったら神殿のはずだがこの神国はブリューヌとジスタートが同一の神々を信仰している訳ではないので、宿舎に泊まらせている。神国の神殿は、機密が多くてその神々も創造神黒鐵様の部下とされているからだ。神国には無傷で、兵達もティグルが回復魔法で兵達を癒したのか連れてきた兵達も無傷で今頃ライトメリッツに戻るんだと思われる。

「どこに行かれるのですか?」

「お前は確か・・・・・?」

「私はニールと言います、こっちは弟のライル。双子の兄弟で、神国大公副官の一人です。それとティッタもその一人となります」

「大公副官という事は、ティグルの副官か。呼び捨てでいいのか?」

「そうなりますが、呼び捨てでも構いませんですし、我々と喋る時も普通で構いません。ところで今からリム殿のところに行く所ですよね?」

と言ったらなぜ知っている?と言われたらライルは耳を指差して通信機を分かりやすく説明していた。先程屋敷にて、ティッタから通信が来たらしい。その後屋敷の主であるティグル=創造神黒鐵=隊長は、とっくに出掛けたと言った後にリム殿がいる宿舎に到着したら宿舎の扉を開けて外へ出たリムが見えた。

「今からどこかへ行く用事でもあるのか?」

「今からエレオノーラ様のとこに行くところでしたが、そちらの御方は?」

「すれ違いにならなくてよかったが、兵の選抜は済んだか?それとこの二人はティグルの副官だ、左がニールで右がライルと言う者だ。ティグルは既に出掛けてしまったらしいのでな、ヴォルン大公が居ない間はこの二人とティッタに従えば良い」

質問というより確認だったが、リムは眉一つ動かさずに頷いたあとにニールとライルに挨拶をした。呼び捨てで構わないと言ったら、リムは仮にも大公副官なので様付けでご勘弁をと言われたそうだ。

「ルーリックを指揮官として百騎選びました。それとニール様、ティグル様はどちらへ出かけたのです?」

「ヴォルン大公は、神国の王である創造神黒鐵様の報告と手を貸してくれた神界と冥界の神々の挨拶に向かわれました。戻ってくるまでは大公副官に何なりと申しつけて下さい。リム殿はエレオノーラ様『エレンで構わぬぞ?』エレン様の筆頭家臣ですので、この神国のご案内と何かありましたら俺かライルかティッタに言ってください」

「と言う訳で、私は国王を黙らしてくる。ルーリック達も頼むぞ、まあティグルの予言だと私がジスタート王に謁見中に創造神黒鐵様が出現すると言っていた。私が戻るまでは、大公副官の言う事だけは聞いておくんだな」

リムはティグルを信用しているし、あの銃の腕前に剣術や摩訶不思議な力を持つ御方。エレオノーラ様がお戻りになるまでは、この者の言う事は聞いておいた方が良さそうだなと思った。エレンが軍を動かしたのは、ティグルが客将になる条件の一つであったが今では火の粉を払うためと神国に忠誠な戦姫に仕えている以上は神国関係者を守るのが仕事だと思ったリムだった。ブリューヌ内乱という火の粉がライトメリッツや神国に及ばないためでもあるし、次テナルディエ公爵の軍がどのように動くかによって神国と共にブリューヌ内乱に介入したのだった。

「エレオノーラ様は、本当にこの世界を創ったとされる創造神黒鐵様が来ると思われているのですか?」

「私は既にティグルに惚れているからな、あいつが嘘を言っているはずがないと私は思う。それにあの時のモルザイム平原にて、神国の者達と共に戦ってくれたのは神界と冥界というところにいる神々だと聞いているが、ニールとライルはあの者達が本当に神々だと言えるという証拠はあるのか?」

ニールとライルが少し考えていたらいつの間にかティッタがここに来ていた。その格好はさっきまで見たメイド姿ではなく軍服姿であったけど、ニール達の代わりに答えたのだった。

「本当ですよ?神界から来た者は夜叉と言います。夜叉とは鬼神とも言いますが、それを動かしているが八大夜叉大将という御方。配下に属する夜叉は約五千、それの頂点が八大夜叉大将様、そして冥界から来た死神は死の神様であり魔王または冥府の神様率いる配下でございます。が、創造神黒鐵様は全てを創った神とされているので、神界と冥界にいる神々は創造神黒鐵様を頂点として見ています」

「なるほど、だから夜叉や死神もティグルに従っているのか。という事は我らが信仰している神々も・・・・・」

「その通りでございますエレン様。神々の王ペルクナス様も創造神黒鐵様の家臣という風になります」

そう言った後にエレンは納得した後に行ってしまったが、リムと残ったニール達は一度屋敷に戻り一息ついていた。だが、屋敷の主であるティグルがいないのは確かなようだった。そんでリムが知りたい情報を全て持ってきた後に、ニールは外に向かいライルとティッタはリムが知りたい情報を見ていた。

「ここはあらゆる記録が全て整頓されているのですね」

「まあねぇ、リム殿『リムで結構です、私も呼び捨てで宜しいですか?』いいよー、じゃあ改めてリムが知りたい情報は、この神国がいったいどのように暮らしているとか、銃の知識じゃないかと思ってね」

「それに俺らがどうやって生きているのか、それも知りたいだろうと思ってな。知っていると思うが、プトレマイオス神国はブリューヌとジスタートの間にできた神国だ。そしてブリューヌやジスタートが出来る前からあった神国であったが、別に領土が欲しい訳じゃないから他国の領土の間にいつのまにある国とされている。俺達やティグル様に野心はない、ただどちらの敵味方でもないが内乱やらで火の粉が降りかかるのなら潰すまでだ」

そしてこの国についてをリムが学ぶが、この世界の住人とはとてもじゃないが何かが違うような気がしたリムだった。紙で書かれているが、この世界では貴重な紙が結構あるのに驚いた事だった。どの国にも頼らずに今まで生活してきたのは、ニールの一言でどこか納得したリムだった。最初言われた時はまさか?と思ったそうだが、ニールと共に神国の真上を見ると何かがあったのだった。試しに矢を真上に撃つと、上空に行かず跳ね返ってきてから地面にポトリと落ちてきた。

そうして神国が他国と関わらずに生活してきたのは、全ては真上にいる戦艦があるから食料に困らなくて済むし、生活に必要な物は全て船から調達しているらしいと聞いたのだった。それを知った後はもう夜になっていたので、驚いたがなぜ真上の船が神国を真っ暗にしないかは船が空に合せていると聞いた。確かに神国の外と比べて見てると空と同調しているように感じた。

「もう夜になったようですね、それもこの国の記録がこの世界が出来た後から存在されたと書いてあります」

「ええそうよ、この神国はね。創造神様が創った国でもあるから、この国は毎年毎年この世界の民達の願いを叶えるために神々を頼んでくるのがほとんどです。例えばここを見れば分かると思いますが川の氾濫によりと書いてありますが・・・・・」

そこからはリムが記録用紙を見ていたが、他国の者からの願いにより川の氾濫を見事に解決してとても感謝されたと書いてあった。神々の願いを叶える代金は金ではなく無償でやっているとどのページにも書かれていたから、リムは無償でやっているといずれ国は滅びると言ってたが俺らに金は必要ない事も言ったのだった。そして次の朝になってから、関所にブリューヌ人が来たとの知らせを聞いたのだった。 
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